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令和8年度道祖神祭り

2026年1月27日 (火) 投稿者: メディア技術コース

メディア学部の榎本です。

今年も1/15日に行われた野沢温泉道祖神祭りの撮影に行ってきました。

2012年の秋から行き始めたので、14年目に突入です。もはや我々の撮影したビデオが古典的なメディアになりつつあります。

 

道祖神祭りは毎年、必ず(曜日に関係なく)1月15日に行われます。社殿を作り、それを燃やすというお祭りです。20140115_212044a_00470904 

この写真は、その社殿が燃えているシーンです。社殿の上部は正方形で40畳ぐらいあります。

そして、左右にある明かりの付いた飾り物のあるものが「初灯籠」と言われるもので、村人の誰かの家に長男が生まれると、その子の無事の成長を願ってこの初灯籠が奉納されます。1つ作るのにおよそ100万円かかると言われており、その長男の家の負担になります。昔は、一度に7つぐらい奉納されたこともあったのですが、年々、初灯籠を作ってくれるお家が減っており、最近では2つ(のお家)が奉納されることが通常です。奉納というのは、燃えている社殿に灯籠を突っ込ませて、燃やすことです。

私は1/11日に立てられた1方の方の灯籠の撮影から野沢に入りました。お祭りの準備はおよそ1/8ぐらいから始められて、祭り会場となる道祖神場を雪で埋め立てるという作業が行われます。その他、諸々の細かい作業があり、1/13には社殿の柱になる御神木を山から手で引いて下ろしてくるという行事が行われます。

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木を曳くのは42歳と25歳の厄年の男性が中心となります。スキー場の中腹に保管してあった御神木の2本をそれぞれ道祖神場まで曳いて行きます。

雪のある山中では木を引きずっていくのですが、村中のアスファルトの道路があるところは「ゲタソリ」というものを木の下にくくりつけて、木が直接道路にあたらないようにします。

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この図はゲタソリを御神木に縄で括り付けているシーンです。木を曳く主役は42歳厄年なのですが、こういった各所の裏方の仕事は41歳と40歳の見習いの方達が担います。42歳、41歳、40歳の人たちを「三夜講」と呼びます。40歳で三夜講に入った人はまず見習いとして、先輩達から縄の結び方や物事の考え方(どんなことも手を抜かないとか率先して作業にあたるとか)を学びます。41歳も本見習いとして、同じことを学びます。この人たちは見習い2年目になるので、見習いの中では先輩になります。そして42歳になると「本厄」となり、祭りを執行する中心人物となります。

私たちの研究は、見習いが本厄からどのように伝統を受け継いでいくのかを分析することです。縄の結び方や木の切り方、お供物の並べ方など、技術や知識は覚えればいいだけですが、物事の考え方はそうはいきません。長い準備作業を通して、先輩の態度を見ながら、徐々に身体に脳に浸透させていくしかないわけです。それがどういった端端で学ばれていくのか、コミュニケーションの分析を通して明らかにするというのが我々の目的です。

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