2024年度後期「音楽創作論」での作曲(その3):楽譜動画と楽曲解説
2026年2月13日 (金) 投稿者: メディアコンテンツコース
メディア学部の伊藤(謙)です。
3回にわたる本シリーズの最終回は、完成した曲のご紹介です。
【楽譜動画】『風のゆくえ』(2024年度「音楽創作論」制作曲)
「音楽創作論」や「音楽入門」で制作した曲の多くは授業での実演を考えてピアノソロが多かったのですが、今回はイングリッシュホルン(コーラングレとも呼ばれます)とピアノによるデュオにしました。
上に掲載した楽譜はMuseScoreという楽譜作成ソフトを使って作ったもので、最終回の授業ではMuseScoreの再生機能で音を鳴らして学生たちにお披露目しました。
ちなみに、イングリッシュホルンはオーボエの仲間の楽器で、オーボエよりも低い音が出ます。オーボエは記譜音(楽譜に書かれた音)と実音(実際に鳴る音)の高さが同じですが、イングリッシュホルンはオーボエと同じ指使いでオーボエよりも完全5度低い音が鳴るので、記譜音と実音が異なります。そのため、楽譜を見るとピアノパートには♭1つの調号が書かれていますが、オーボエパートには書かれていません。
曲について少し解説しましょう。
赤色のフレーズはI君が作った部分動機です。青色のフレーズはSさんが作った部分動機で、水色のフレーズはそれを変形した断片です。楽譜を見ると、全ての小節にいずれかのフレーズが置かれていることがおわかりいただけるでしょう。また、8小節目と10小節目にはピアノとイングリッシュホルンとの掛け合いもあります。4〜5小節目、11〜12小節目には断片のフレーズの繰り返しで盛り上がりを作っています。曲の最後は、2つの部分動機の順序を入れ替えつつ、それぞれのフレーズをピアノとイングリッシュホルンに振り分けた演奏で締めくくられます。
7連符でさらにその中に3連符を含む複雑なリズムなので最初はどうしようかと思いましたが、こうして聴いてみると、ピアノの伴奏と微妙にずれるイングリッシュホルンのフレーズが良い味を出しているように感じます。皆さんはどのような印象をもたれたでしょうか?
なお、曲名の「風のゆくえ」ですが、最終回の授業で曲名案を募り、81名が考えてくれた曲名の中から私が選んだものです。
「音楽創作論」や「音楽入門」での「お題作曲シリーズ」は、新カリキュラムに伴う授業形態変更の都合上、現在は実施しておらず、1回目の記事で述べたように学部ブログでの楽曲紹介も今回が最後となります。このシリーズでの楽曲紹介を楽しんでいただけたのであれば嬉しいです。
終わりに、2つの授業で私がこれまで作ってきた曲をご紹介します。
【2014年度】
『Serenade on ''G-H-Es-G"』[音楽入門]
【2019年度】
『Crystal』[音楽創作論]
【2020年度】
『Recollection』[音楽入門]
『Next Step』[音楽創作論]
【2021年度】
『Sunny Day』[音楽入門]
『雪月夜』[音楽創作論]
【2022年度】
『LUMINOUS』[音楽入門]
『揺蕩う夜空』[音楽創作論]
【2023年度】
『Night Waltz』[音楽入門]
『冬暁に咲く花』[音楽創作論]
【2024年度】
『Flow』[音楽入門]
『風のゆくえ』[音楽創作論]
(メディア学部 伊藤謙一郎)
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