映像表現・芸術科学フォーラム2026での学生発表
2026年4月15日 (水) 投稿者: メディアコンテンツコース
みなさん、こんにちは。メディア学部の兼松です。
先月3月2日に映像表現・芸術科学フォーラムが実施されました。
これは毎年3月に開催されている複数学会共同主催のイベントで、毎年メディア学部からは卒研生をはじめとして多くの学生がこのフォーラムで研究発表をしています。
兼松研からも、4年生5名、大学院生1名がポスター発表をしました。
今日はこれらの中から4件の研究について簡単に紹介します。
まず1件目は、ルイスさんによる「異世界転生アニメにおける物語の展開にもとづくキャラクター設定の伏線設計支援に関する研究」。
2件目は小関さんによる「プロット執筆のためのキャラクタの死を用いたフェイズ構成支援」。
3件目は竹下さんによる「マーベル作品における敵対者のタイプに応じた設定描写のためのサブストーリー制作支援」。
4件目は岸さんによる「日常系アニメにおけるキャラクターの行動分析にもとづく集団内での役割に着目したシナリオ設計支援」です。
これらの研究は私の研究室では比較的よくあるタイプのシナリオ系研究です。
簡単に言えば私がまだメディア学部の学生だったころからメディア学部で続けている、ジャンルなど特定の視点を基準に、ストーリーの構造的な特徴・共通点などを分析する研究の一つといえます。
このような研究は、既存作品に見られる構造やパターンを明らかにすることで、「なぜその展開が面白いのか」「どのようにキャラクターが機能しているのか」といった点を言語化し、それを新たな物語制作に活用できる形に整理することが目的です。
今回紹介した4件も、それぞれ異なる切り口からシナリオ制作を支援しようとする試みです。
例えば、異世界転生という特定ジャンルにおける“お約束”や展開パターンに着目するものもあれば、キャラクターの死という強いイベントを物語構造の中でどのように配置するかを扱うもの、あるいは敵対者のタイプや日常系作品における役割分担といった観点から物語を整理しようとするものもあります。
共通しているのは、「感覚的に語られがちな面白さ」を構造として捉え直そうとしている点です。
創作においては直感やセンスも重要ですが、それだけに頼らず再現可能な形で整理することで、より多くの人が安定して物語を構築できるようになる、というのがこの分野の大きな狙いです。
(文責:兼松祥央)
「研究紹介」カテゴリの記事
- 映像表現・芸術科学フォーラムにて卒研生が優秀発表賞を受賞(2019.03.17)
- 自由な言葉でライブパフォーマンスをアレンジする(2019.03.16)
- 先端メディア学II(2年生)の学生が人工知能学会の研究会で発表(2019.03.15)
- 映像表現・芸術科学フォーラムでの発表(2019.03.10)
- ゲームの学会?!(2019.03.07)