専門演習のA-LIFE
2026年5月15日 (金) 投稿者: メディア技術コース
ゴールデンウィークも終わってしまい、今年の夏も暑くなりそうな勢いです。
さて、昨年の後期から”A-LIFE”というテーマで2~3年生の専門演習を立ち上げました。
昨今はAIが大流行りな時代ですが、ちょっと前の時代(2,30年前?)にさかのぼると、ニューラルネットやファジー理論などが大流行りした時期があり(そういえば、ファジー炊飯器とかあった気が…)、「単純な仕組み(アルゴリズム)で生体の動きを模倣することが出来ないか?」というのもいろいろと模索された時期があります。生物の動きや行動アルゴリズムを簡略化して、単純な積み重ねでそれっぽい動きができるか?というのを目的に、生物の淘汰や発生、行動や進化までのシミュレーションが取り扱われたわけです。
授業ではこのあたりのネタをジャンル別に扱っています。
例えば、代表的なものとして”LIFEゲーム”という、画面上に配置された「セル」上の生物の発生と消失を単純なルールで決めるものがあります。単純なルールながら独特なパターンを形成して結構面白いので、いろいろなバリエーションが今もネット上に存在します。皆さんも探してみるといろいろな実行例が見つかると思います。
また、”boid”という”鳥もどき”のアルゴリズムでは、群れとしての行動を単純なルールに落とし込んで、それらしい動きが作られたりしています(このあたりのアルゴリズムは、CG黎明期の映画技術にも取り入れられており、”boid”のアルゴリズムが初期に用いられた例としてはティム・バートン監督の映画「バットマン リターンズ」(1992年)で用いられたのが有名です。(でも、実際見てみると蝙蝠の群れの動きがワサワサしている感じはちょっと微妙で、遠目のCGペンギンの群れも雑な感じはします))。
さて、そんなA-LIFEのアルゴリズムから簡単なものをご紹介。下図左はGray-Scottモデルという反応と拡散の単純なモデルで、パラメータを縦横で変化させたもの。各地点の数値の”濃度差”が安定状態を求めて、時間とともに様々なパターンを形成するのが観察できます。下図右はこれをもう少し発展させて移動因子を加えたもの。ちょっと画面は暗いですが、個体?が自己複製をしながら移動するという、いわば原始的な「生物」風な動きを見せます。各画像をクリックすることでアニメーションが見られると思います。
こういうのを見ていると、なんだか、もわ~っとあぶくが熱で浮き上がるようなムーディなバブル時代(いや、まさに泡だから正しい表現かも)のインテリアを思い出すのですが…今でもあったらごめん。
(以上 文責:永田)
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