AIによる感情分析とその結果を活用した感情的な音声合成
2026年6月 3日 (水) 投稿者: メディア技術コース
2026年3月9日(月)から13日(金)にかけて、ライトキューブ宇都宮にて開催された言語処理学会第32回年次大会(NLP2026)で以下の研究発表を行いました。
- 金 昌葉、松吉 俊: 感情分析と感情適応型音声合成を統合したAIカウンセリングシステム
この発表論文は、年次大会の予稿集ページにおいて誰でも無料で読むことができます。下の写真は、ポスター発表の様子です。


発表してくれたのは、2025年度に大学1年生の金(キム)さんです (2026年度に2年生)。金さんは韓国からの留学生です。2026年4月1日のブログでもお話ししましたが、メディア学部には、大学1年生で卒業研究相当の研究活動を行う「先端メディア学」という授業があります。金さんもこの授業の受講生でした。
音声合成AIを利用すると、コンピューターに日本語文章を音声で喋らせることができます。初期のパラメーターでもかなり自然に喋るのですが、感情が絡む文章では、聞き手の人間が少し違和感を感じてしまう音声が合成されることが少なくありません。そこで、金さんは、対話相手の人間に共感して、自然かつ感情的な音声で返答できるシステムを考えました。このシステムでは、まず、人間が発話した文章に含まれる感情をAIで自動分析します。そして、その感情分析結果に従って、コンピューター音声の速度、ピッチ、抑揚、音量という4つのパラメーターを調節します。以下の画像をクリックすると、システムの流れ図、人間とシステムの対話例、具体的なパラメーター調整方法の詳細を確認することができます。
金さんは、既存のものよりも人間に寄り添ったカウンセリングAIを実現するために、上記のシステムを考え、実際にコンピューター上で実装し、被験者実験によって役に立つことを確かめました。
東京工科大学では、AIを使用する技術の教育に力を入れています。ゲーム、アニメ、CG、映像、音楽などの制作技術もAIも学びたい人に本学メディア学部は適した学部であり、オススメです。本学は今年も6月~8月にオープンキャンパスを実施します。メディア学部で学べることや先輩たちの研究テーマについて深く知ることができます。興味がある高校生はぜひオープンキャンパスにお越しください。お待ちしています。
(文責: 松吉俊)
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