ACM UIST 2020参加
2020年12月15日 (火) 投稿者: メディア技術コース
こんにちは,メディア学部の加藤です.
前回 WISSの告知をしてみましたが,真面目に記事を書くのはこれが初回です.
HCI・インタラクション関連の学会・イベントの告知の他に,
僕が進めている研究,参加した学会について紹介する記事をポストしていこうかなぁと思っています.
今回は 2020年10月21-23日に開催されたACM UIST2020について紹介します.
UISTは,User Interface Software and Technologyの略であり,HCI (ヒューマン・コンピュータインタラクション)の研究分野の中でも,
特にユーザインタフェースに関する研究を取り扱ったトップカンファレンス(分野の中で最高レベルの学会)です.
今年はアメリカのミネアポリスで開催される予定だったのですが,
COVID-19の影響で完全オンライン開催になり,僕は自宅からの参加となりました.
メインの Paper セッションには,全部で 450本の論文が投稿され,その内 97本が採択されています (採択率 21.56%..狭き門です).
オンラインでの学会は基本的に Zoom上で行われるものが多いようです.
UISTも同様の方式で,発表者とセッションチェア(座長)がそれぞれリアルタイムにZoomに接続し,
各々の自宅または職場から発表を行います.
また,UIST参加者全員が参加できる Discordが用意されており,聴講者はそこから発表者に対して質問をすることができます.
UISTの発表の中で,特に興味深かったHERMITSという研究を紹介します.
この研究は MITに所属する中垣さんが発表しました.
HERMITSは toioをベースとしたインタラクティブシステムで,
3Dプリンタを用いて作成された様々なタイプのアタッチメントモジュールにドッキングすることで
色々なインタラクションを実現しています (動画が最高なのでぜひ見ましょう).
豊富なアプリケーション例はどれも圧巻ですね〜
この研究についてもっと詳しく知りたい!という人はぜひ,論文も読んでみてください.
(当たり前ですが,全部英語です.がんばってください..w)
Ken Nakagaki , Joanne Leong, Jordan L Tappa, João Wilbert, and Hiroshi Ishii. In Proceedings of the 33rd Annual ACM Symposium on User Interface Software and Technology (UIST'20), pp.882-896, (2020). [DOI]

2020年12月15日 (火)