在学生向け

チューリング賞

2021年10月10日 (日) 投稿者: メディア技術コース

皆さん、こんにちは。

現在、今年のノーベル賞の受賞者が順次発表され、話題になっています。日本人や日本に関係の深い人が受賞するとやはりうれしいですね。ところで、私の専門分野のコンピュータやコンピュータネットワークはノーベル賞の対象分野とはなっていません。数学も同様です。数学にフィールズ賞があるように、コンピュータの分野にもノーベル賞に匹敵するとされる「チューリング賞」があります。

チューリング賞(A.M. TURING AWARD)は、ACMというコンピュータ分野の世界的な国際学会により選出される、最も権威ある賞です。賞の名前になっているチューリングはイギリス人のアラン・チューリングにちなんでいます。チューリングは2014年の映画『イミテーション・ゲーム』(アカデミー賞脚色賞を受賞)でも描かれた天才で、第2次世界大戦中、イギリスによるドイツ軍の暗号解読に大きく貢献しました。2021年末に発行される新しい50ポンド紙幣にも描かれるそうです。計算機科学の分野で大きな功績を残し、「チューリング・マシン」や「チューリング・テスト」にもその名を残しています。

先日、授業で2016年の受賞者 Sir Tim Berners-Lee(ティム・バーナーズリー)を紹介しました。彼はWWW(World Wide Web)を開発した人でその功績によりチューリング賞を受賞しています。その前に2003年に英国女王からKBE(ナイト)を授けられています(だからSir)。HTML (Hyper Text Markup Language)、HTTP (Hyper Text Transfer Protocol)、URL (Uniform Resource Locator) というWebの基本要素が標準化されるのにも貢献しています。彼は1990年に最初のWebブラウザとサーバのプログラムを開発しています。ちなみに、この時使用されたのは、NeXT(スティーブ・ジョブズがいったんAppleを離れて創業した会社)のワークステーションでした。今に至るインターネットの発展はWWW抜きには考えられません。彼の貢献がいかに大きいかがわかります。

チューリング賞受賞者は当たり前ですがコンピュータ界のビッグネームそろいです。業績はACMのサイトを見てもらうこととして、名前を挙げるとすれば、リチャード・ハミング、マービン・ミンスキー、ジョン・マッカーシー、エドガー・ダイクストラ、ドナルド・クヌース、ハーバート・サイモン、ケン・トンプソン、デニス・リッチー、ニクラウス・ヴィルト、アラン・ケイ、ヴィントン・サーフ、ロバート・カーン、チャック・サッカー、レスリー・ランポート、ジョン・ヘネシー、デイビッド・パターソン、ジェフリー・ヒントン、パット・ハンラハン、アルフレッド・エイホ、ジェフリー・ウルマンなど(好みが偏りましたが)。私も彼らの書いた教科書で勉強しました。2021年の受賞者はこれから発表されるようです。日本人の受賞者はまだいませんが、いずれ登場してほしいですね。

(メディア学部 寺澤卓也)

2021年10月10日 (日)

インターネットシステム入門

2021年10月 9日 (土) 投稿者: メディア技術コース

皆さん、こんにちは。

9月末から新学期が始まりました。今学期、私は講義科目の「インターネットシステム入門」を担当します。履修登録の結果、130名弱の学生さんが履修してくれることになりました。この科目は1年次の開講科目ですが、約半数が1年生、残りは上級生です。

インターネットは私たちの生活にとってすでにインフラと言ってよい存在です。現在の大学生の皆さんは生まれた時にはすでにインターネットがありました。もちろん、より若い皆さんもそうですね。スマートフォンを日常的に使い、勉強や仕事でインターネットを利用したり、オンラインショッピングなど様々なサービスを利用している私たちは、これからもインターネットから切り離された生活をすることは考えにくいでしょう。メディア学部の学生の皆さんは、それぞれ興味を持って深く学ぼうとする分野も卒業後の進路も多種多様です。そのような皆さんに、インターネットの単に仕組みの話だけにとどまらず、インターネットはだれのものなのか、大切にされていることは何か、なぜどのように発展してきたのか、その過程でどのような技術開発やパラダイムシフトがあったのか、これから何が起きそうなのか、それにどう対応していけばよいだろうか、このようなことを講義、あるいはディスカッションしてく授業としたいと考えています。

多くの皆さんは利用者としてインターネットを使っているので、インターネットがどのようなものかはなんとなくわかっていると思います。でもそれは、普段目にしたり利用したりしているインターネットの一部の側面を見ているにすぎません。この科目が、皆さんがより深く広くインターネットのことを知り、活用していく、あるいはエンジニアなどとしてインターネットにかかわっていく助けになるよう、授業を運営していきたいと思います。

(メディア学部 寺澤卓也)

2021年10月 9日 (土)

丸暗記ではなくつなげて憶える一例

2021年10月 7日 (木) 投稿者: メディア技術コース

 昨日のブログで「CG数理の基礎」での質問と回答を紹介しました。その中で「丸暗記を推奨することがらはあまりない」と言いました。とはいえ、原理あるいは理由を踏まえた上で結果的に暗記状態になるべきことがらならたくさんあります。というか、大学での勉強ってほとんどそれかもしれません。
 
 同じ授業の中での別の質問とその回答を今日は紹介します。RGBは色を表現するディジタルデータとして基本中の基本ですが、HSV(色相Hue・彩度Saturation・明度Value)というのも重要な数値表現の一つです。
 
質問:
 RGBの値を丸暗記するよう書かれていましたが、HSVで覚えておいたほうがいい数字などはありますか? 今までの授業でHSVを使う機会があったので気になりました。
 
回答:
 HSVについて暗記しておきたいこと(人が設定したことなので科学的理由から導けるものではない)は、H(色相)だけは数値の意味が「角度」(0°~360°)であること、「赤」が0°であることです。
 
 あと、強いて言えば、順番に「緑」が120°、「青」が240°ですが、これは私自身は暗記しておらず、自分でこの場で導きました。
 
 イエロー、マゼンタ、シアンのHの値はどうなるか、暗記しなくても導けるようになるといいですね。
 
(質問・回答は以上)
 
 上記回答での「H(色相)だけは数値の意味が角度である」という事項が「原理あるいは理由を踏まえた上で結果的に暗記状態になるべきこと」です。丸暗記(理由を考えずに憶える)すべきことではないです。
 
 「人が設定したことなので科学的理由から導かれるものではない」のに理由を踏まえるというのは少し矛盾めいた感じがします。でもHを角度とした人為的理由はあります。つまり人が考えるのに都合がよい尺度だからです。
 
 ではなぜ角度だと都合がよいのか。
 
 色相の変化は明度や彩度のように一方的に大きくなって最大値まで至るような変化ではなく、色の種類の緩やかな移り変わりです。色の種類の間にはどちらの方が一方的に尺度が大きい、という関係は人間の感覚的にはありません。しかも、赤から黄、緑、シアン、青からマゼンタを経て赤に戻ってくる循環する変化をします。
 
 そのため、色相の尺度としては角度が合理的(科学的というより人間にとって)なわけです。「色相は角度」と丸暗記するのではなく、このように考えて納得して、理由からつなげて憶えれば自然と記憶は定着します。
 
 ここで疑問が生じます。物理的には色は光の波長として数値化されます。確かに赤から青、そしてそのちょっと先の紫(マゼンタのちょっと手前)に至るまでは、波長700nmから380nmという可視光です。
 
 一方向の尺度ですね。
 
 物理的には一方向の尺度なのに、なぜ人間の感覚だと色相は循環するのか。またの機会に考えてみることにします。
 
メディア学部 柿本正憲

2021年10月 7日 (木)

原理重視の講義であえて丸暗記指定

2021年10月 6日 (水) 投稿者: メディア技術コース

 メディア学部2年次生向け講義「CG数理の基礎」を担当しています。なるべくCG技術の原理を理解することを重視する講義です。
 
 この講義ではスライド資料を前の週に公開し、履修生は予習をします。そして質問がある人は事前提出してもらう方法を取っています。私が回答を付記し、授業中にも説明し、回答付き資料を授業後に配布しています。
 
 この記事では、第1回授業での「色の数値表現」スライドについての質問と回答を紹介します。
 
 Cg

質問:
 
 「丸暗記すること!!」でページに載っているもの以外に暗記しておくと便利なものはありますか?
 
回答:
 
 「丸暗記」を推奨することがらは実はあまりありません。「丸暗記」という言葉には、「理由(原理)は知らなくていいから憶える」という意味があります。「原理を知らなくても」という姿勢は本講義ではなるべく避けたいことだからです。
 
 実際、この質問に対する率直な回答はNoです(本講義の範囲内では)。もちろん「暗記しておくと便利なもの」はあるはずです。ただ、それらの事項には必ず理由があるわけです。皆さんには、その理由を理解して結果的にその事項が導かれる、という憶え方をしてほしいのです。
 
 つなげて憶えて欲しいです。その方が重要事項の記憶も定着するし、たとえ忘れても自分で考えて導き出せます。
 
 ではなぜこの数値と色の関係を丸暗記と指定したのか。
 
 それは、数値から憶えることで、画像の色の表現原理である「加法混色」の理解を促進すると考えたからです。導き方が前述と逆ですね。具体的結果から原理という方向です。こういう考え方は「帰納的」といいます。
 
 画像の色の表現については帰納的に理解した方がいい、と考えてこのスライドを作りました。
 
 ちなみに「帰納的」の逆は、前述した、原理から具体例を導く考え方です。言葉として何と呼ぶか、知らない人は「帰納的」と逆の意味の言葉を自分で調べてみてください。
 
メディア学部 柿本正憲

2021年10月 6日 (水)

女優ライトって知ってますか? (メディ学部の授業もDXその2:照明編)

2021年10月 4日 (月) 投稿者: メディア技術コース

新しい研究テーマを始めた健康メディアデザイン研究室の千種(ちぐさ)です。人体を健康メディアとしてとらえメディアをつかって自らの健康をデザインするための研究を行っている研究室です。

今、コロナ禍の中で様々な活動が変革している最中ですが、DXというキーワードがICT業界において注目されています。前回は「DXって流行ってますね!メディア学部の授業もDX!!その1」としてオンライン授業を導入したDXの事例を紹介しました。

今回はオンライン授業のDXの照明編をお届けいたします。
・メディア学部の授業のDX(オンライン授業)
〇外付けウェブカメラと照明によるDX
・賢い外付けウェブカメラによるDX
・ジェスチャーを自動認識するウェブカメラのDX

メディア学部では動画制作というコンテンツ制作も重要な柱となっています。では動画制作ではどのようなスタッフが必要でしょうか。

映像制作をしているシングメディア社( https://thingmedia.jp/3914 )では例えばニュース映像のスタジオ制作において
1.カメラマン
2.音声
3.照明オペレーター
4.音響オペレーター
5.ミキサー
6.スイッチャー
7.美術スタッフ
などのスタッフが必要です。

メディア学部の授業でも教員ひとりが授業を行ないます。オンライン授業の映像配信でも同様で上記のスタッフの役割をひとりでこなさなければいけません。東京工科大学では当初zoomを主としてオンライン授業やオンライン会議に導入しました。これは、音声の品質が他のツールより優れている、必要なネットワーク帯域が低くてもよい、ブレイクアウトルームという仮想的な小部屋機能(上記1と6)がある、仮想背景(上記7)が利用できる、などから選定されました。

今回のブログは上記の1~7の1,3,5,6について、特に1.カメラと3.照明について触れることになります。カメラについては常識的に想像の範囲内だと思われますが、番組制作の照明については、実際の映像をカメラ撮影をしている際にできるだけ影をつくらないような照明技術および映像全体の明るさを一様にする照明技術が必要になります。以上の理由から直接光を使用しないで間接光を使用することも多いです。

https://event.spacemarket.com/magazine/know-how/studio-point/

今度は実際のオンライン授業で映像配信する際、ウェブカメラの位置はPCの位置ですから、通常はディスプレイのフチの上部か下部に設置されています。私のPCではディスプレイの下部に設置されているのでどうしても顔を下側から撮影した状況になってしまい、飛車体映像としてあまりよくありません。また様々な場所で映像配信を実施するので照明が不十分であったり、偏った方向から光が届くなど好ましくない状況になってしまうことも多々あります。なのでスタジオでは照明オペレーターが必要になります。

https://telling.asahi.com/article/13325788

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照明において最も顕著な問題は逆光問題です。カメラと照明の間に被写体・対象物がある場合で、被写体が真っ暗になってしまいます(下図①)。これではオンライン授業の映像としては使い物になりません。撮影場所を変更した方がよいです(下図②)。zoomでは最近、この逆光を自動補正する機能を追加して、逆光問題は多少なりと改善(下図③)されましたが、本質的には被写体に影ができるなどまだ十分ではありません。

https://note.com/kokolozashi/n/n4c1882224fe4

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撮影の際の照明テクニックは、逆光(下図①)はもちろんNGで、「できるだけ影を作らない」+「明るさが一様」です。では逆光にスポットライトを当てるとどうでしょうか?(下図②)まだ周辺の明るさが一様でないので不十分です。さらに様々な方向からやってくる柔らかい照明と被写体をしっかりをライティングする照明の2段階(下図③)で実現すると好ましい被写体映像が配信できます。

https://photo-advice.jp/contents/archives/179

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そしていよいよ本題です。下図の外付けウェブカメラです。マイクもついていて、amazonなどで2~4千円程度で販売されています。付属のボリュームで照明の強さを調整できるようになっているので、被写体の明るさを周辺の明るさとほぼ同じに調整します。ポイントは通常のカメラとの違いはカメラレンズの周辺に配置された白いリングです。なぜこのようになっているのでしょうか?察しの早い皆さんはお判りだと思いますが、この照明+カメラの位置関係だと影がもっともできにくく、被写体を一様に照明する配置になっているのです。

Led

 

そしてイマドキのYoutuberでもこういったカメラやリング型の照明(リング照明)が多用されています。ではなぜこの「女優ライト」とも呼ばれるリング照明が重宝されているのでしょうか?ちょっと話がそれますが私の娘は化粧をするときに鏡の周りにLED照明がついた化粧鏡を使用していました。これは上述の影ができにくい、被写体を一様に照明する以外にもうひとつこだわりがあるのです。

それはなんと目にあるのです。この女優ライトを使用すると日本人ならではのこだわりの目の瞳がなんと「天使みたいな美瞳」になるんです。いやあ面白いですね。原型はハリウッドミラー、ハリウッドライトと呼ばれる鏡や照明にあり、美を追求するハリウッドならではの発明品ですね。ちなみに千種はその機能を有効に活かせていません(爆)

https://www.amazon.co.jp/dp/B08F77RRY4?ie=UTF8&linkCode=sl1&tag=bako550fb-22&linkId=69f22196084d25b0b7d42fcdcd9558f9&language=ja_JP&ref_=as_li_ss_tl

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この外付けのLED照明付きウェブカメラを使用すると、常にPCの前に座っている必要もなくなりますし、見知らぬ環境下でオンライン授業や会議をする際、最悪の照明環境の逆光時でもなんとかなりますし、スポットライトとしても有効なウェブカメラです。美を追求するあなたにもお勧めの逸品です(笑) ギア好きな人は是非!
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2021年10月 4日 (月)

ADADA Japan 2021 参加登録締め切り間近!

2021年9月27日 (月) 投稿者: メディアコンテンツコース

みなさん,こんにちは.メディア学部助教の兼松です.

今週から後期が始まりました.
開始直後に休校が挟まったり,まだまだ変則的で学生の皆さんにとっては授業の受けるだけでも色々大変な面があると思いますが元気に乗り切りましょう!
近々では履修登録など,忘れてはならない手続きなどもありますので,学内サイトのお知らせを見落とさないように注意してください.

さて,先日もご案内しましたが,ADADA Japan 2021という学会が10月8日に開催されます.
今回はメディア学部の学生も多数発表しますし,他大学の学生の発表も多いのが特徴です!
また,研究発表自体もメディア学部助教の戀津先生が作ったシステムを利用して行われます.
この学会は学生の皆さんは参加費無料で聴講できます.
遠隔での開催ですので,ご自宅からでもさまざまな研究発表や招待講演を見ることができますので,ぜひ参加してください.

ただし参加するためには事前に参加登録が必要です.この参加登録は10月1日までと,締め切り間近ですのでご注意ください!

http://adada.info/2021japan/

(文責:兼松祥央)

2021年9月27日 (月)

プロジェクト演習「サーバ構築・管理」の紹介

2021年9月18日 (土) 投稿者: メディア技術コース

皆さん、こんにちは。

メディア学部の寺澤です。今日は私の担当しているプロジェクト演習「サーバ構築・管理」について紹介します。テーマ名からコンピュータサイエンス学部のようだと思われたかもしれませんが、実際、内容はかなり技術的なことを扱っています。メディア学部でもこのようなことを学びたいという学生の皆さんは一定数いるので、少人数授業ではありますが、これまで数年にわたって続けてきました。

この演習は前期と後期で内容が違います。前期の方がAdvanced版で難しく、こちらは2年生と3年生が対象です。後期は1年生~3年生が対象です。1年生は大学入学直後にAdvanced版を受講するのは困難と判断し、後期のテーマを受講後、翌年以降に前期のテーマを履修してもらうような設計です。

もうすぐ始まる後期の方の内容は、LinuxというOS上でWebサーバをはじめとする様々なサーバを実際にインストールし、運用・管理まで学ぶものです。Linuxは初めてという人がほとんどですので、対面で授業が行えていた時には演習用のPCにLinuxをインストールところから始めていました。PCの箱の中を見たことがないという人もいますので、ハードウェアの説明をしたり、実際、PCをマザーボード等のパーツレベルから組み立てた年もあります。同時にコンピュータネットワークについて勉強し、実践していきます。後半は前期のテーマに向けた仮想化の演習なども行います。最後は、各自が選んだ種類のサーバの構築とそれに関するレポート(インストール、設定、運用方法など)を作成します。

この2年ほどは、対面での演習がやりにくいこともあり、同じことをクラウドサービス上の仮想コンピュータを使って演習してきました。仮想コンピュータは「わかっている」人にはとても便利でオンラインの演習にも適していますが、初めての人には、言われたことをやっているだけでわからないことだらけになってしまいがちです。実機での演習と比べるとどうしてもそのような感じがあります。Linuxもだんだん身近になってきており、Windows 10ではWSL2という仕組みで本格的にLinuxを動かせますし、Raspberry Piなどの数千円のボードコンピュータでも動かすこともできます。これらもどんどん活用していきたいと考えています。

コンピュータネットワークの勉強やプログラミングにも共通して言えることですが、講義や書籍で学んだことは前提知識とはなりますが、それは大体の場合「わかったつもり」で終わります。実際にネットワークを構築したりプログラムを作成して、通信がうまくできないネットワークや動かないプログラムと格闘することを通してしか本当の意味での理解はできないと思います。Linuxに興味はあるけど独学に自信がないとか踏み出せないという人は、ぜひ、このテーマを受講してみてください。なお、ネットワークについては、私の専門演習のテーマでもより踏み込んだ内容を演習します。そちらにもつながるプロジェクト演習です。

(メディア学部 寺澤卓也)

2021年9月18日 (土)

後期の授業紹介:メディアプログラミング演習 HTML5+javascript

2021年9月17日 (金) 投稿者: メディア技術コース

助教の戀津です。

昨日一昨日に引き続き、後期の授業を紹介します。
(今回は金曜開講の授業紹介なので、開講日は比較的近いです。)

「メディアプログラミング演習」は、今年度から三年生の後期に新たに開講されることになりました。
卒業研究への配属に備え、各研究室の分野で前提知識として修めておいて欲しいプログラミング関係の内容を各教員が担当します。
今年度は6名の先生方が開講しており、私もその中の一つ「HTML5+javascript」を担当します。
履修する際には授業としてはメディアプログラミング演習を選択し、その中のどれかのテーマに参加するという形です。

「HTML5+javascript」では、Webアプリケーションを作るための基本的な技術について触れながら、その中でも特にデータの入出力と描画についてを学習します。
フォーム機能をはじめとしたHTMLの記述方法
と、javascriptを用いたデータの操作を扱います。
また、SVGという技術とjavascriptを組み合わせることで入力されたデータをグラフィカルに扱うことができます。

これによって、研究活動中に発生するデータの記録及び処理についてWebアプリケーションの形で行えるようになります。
Webアプリケーションの作成が自身で行えるのであれば、フォームの組み立てや入力後の処理・表示に至るまでを行えるので、自身の研究に適した形にでき効率的な研究活動に繋がります。

メディアプログラミング演習は、各卒研室の配属予定の学生を想定していますが、教員が許可すれば他の卒研配属予定でも参加できます。
もちろん、私は柿本・戀津研の方を対象に想定していますが、そうでない方でも歓迎します。

データ入出力はどの分野の研究でも役に立つと思いますので、興味があれば是非受講してみてください。

2021年9月17日 (金)

後期の授業紹介:クリエイティブ・アプリケーション

2021年9月16日 (木) 投稿者: メディア技術コース

助教の戀津です。

昨日に引き続き、後期の授業の紹介です。
今日は水曜日に開講される、プロジェクト演習の「クリエイティブ・アプリケーション」について紹介します。
在学生の皆さんには履修計画の参考に、高校生の皆さんには来年度以降の参考になれば幸いです。

クリエイティブ・アプリケーションでは、主にiOS(iPhoneやiPad)向けのアプリ開発を行います。
しかし、授業のうち多くの時間を人文学の学習に充てています。前期はメディア史と西洋美術史を主に扱い、この後期では東洋思想についても触れていきます。
一見関係がなく、遠回りどころか寄り道のように感じますが、実はこういった学習がアプリケーション制作にも大きく役立ちます。

そして、ビジネスモデルキャンバスというものを使い、アプリケーションを創作するために必要な情報を整理する手法を学びます。
これまでに得た古今東西様々な知見を踏まえつつ、具体的なフレームワークを活用しながらアプリケーションの設計を行います。

これらの学習を通じて、「アプリケーションを作る」ことそのものというより、「アプリケーションを作る力をつける」ことを目指します。

 

また、人文学の学習と並行して、Lily Playground Booksという教材を用いたプログラムの学習も行います。
iPadとMacで利用できるプログラミング教材で、Swift言語を用いてプログラミングに入門できます。
学習を進めながら、美しい模様や様々な視覚効果を表現できるようになっており、出てくる絵を楽しみながらも魅力的な表現を学べます。

このBooksは演習講師の渡邉賢悟先生が開発され、Apple社の「Swift Playgrounds」Appの上で無料で誰でも利用することができます。
自習も可能ですが、当演習は開発者が講師として進め方をわかりやすく支援してくださいます。
直接の質問や相談をしながら学べるのも大きなメリットです。

アプリケーション制作には美的感覚とスキルがともに必要です。
美的感覚の根拠となる多くの知見を学びながら、具体的なスキルを身に着け、それらをアプリケーション制作に活かす具体的方策に触れることのできる演習です。

開講日の都合で第一回は少し先ですが、是非履修を検討してみてください。

2021年9月16日 (木)

後期の授業紹介:コンテンツビジュアライゼーション

2021年9月15日 (水) 投稿者: メディア技術コース

助教の戀津です。

今年度後期は、開講日の関係で水曜と木曜の授業開始がいつもより少し遅くなります。
そこで、私の関係する授業について先に大まかな紹介をしようと思います。在学生の皆さんには履修計画の参考になれば幸いです。
今日は木曜開講予定の、先端メディア学/先端メディアゼミナールのテーマである『コンテンツビジュアライゼーション』について紹介します。

そもそも先端メディア系の授業についてですが、一年後期から三年前期にかけての二年間で、早いうちから各教員の研究テーマに近い専門的な内容を扱うというものです。
通常は一~二年生は基礎的な内容を扱い、三年生以降に研究に関わるのですが、それを前倒しで経験できます。
その分履修に条件があるのですが、少人数で専門性の高いチャレンジができるので、条件を満たせる方は是非お勧めします。

コンテンツビジュアライゼーションでは、映画やアニメ、ドラマなどの映像コンテンツの分析を行います。
分析から、その物語や描写方法の特徴を見いだし、可視化を行うという内容です。以前紹介した研究室の取り組みのうち、分析と可視化までの部分を行うというものです。
うまく分析できれば可視化結果そのものが興味深いものになりますし、そこからわかった特徴をより抽象化できれば自身が作品を作る際の補助にもなります。

授業は1名~数名程度で行い、分析結果の共有とディスカッションが主な内容になります。
分析結果を確認して分析方法を見直し、また分析を繰り返して客観性や正確性を高めていきます。
そして、その結果をわかりやすく表現するにはどのような描画方法がよいかを検討していきます。

可視化方法は初めのうちはパワーポイント等を使いますが、後にはHTMLとjavascriptを使った動的な可視化システムの構築を目指します。
また、
以前にも紹介()しましたが、分析から有用そうな結果が得られたら論文にまとめて学会での発表も目標とします。

私見ですが、研究活動を通して得られる経験値は非常に大きいです。学会発表を行うレベルであればなおさらですし、学会発表自体も大変よい経験になります。
研究活動や学会発表の機会を早いうちから持てるチャンスでもありますので、履修を迷っている方は是非検討してみてください。

2021年9月15日 (水)

より以前の記事一覧