メディア学部における新入生SNS利用率調査
2025年6月13日 (金) 投稿者: メディア技術コース
メディア学部の盛川です。
毎年、学部1年生の必修授業である「情報リテラシー」の中で、ミニ課題と称して様々なアンケートをとっています。その中で、面白い結果となったものを紹介します。
東京工科大学では、毎年新入生全員を対象にコミュニケーションツールの利用実態調査を行っています。結果については公式Webサイトでも公開され、2025年度の結果は以下のリンクから確認できます。そこで掲載されているグラフを図1として引用しました。
アンケートの結果から、本年度はInstagramの利用者がX(旧Twitter)を抜いて第2位となったことが特徴的であると読み取ることができます。さらには、Discord利用者の減少、TikTok利用者の増加なども見て取れます。
図1 現在使用しているSNS(上記URLより引用、クリックで拡大)
この結果は八王子キャンパス、蒲田キャンパスすべての学部の新入生を対象としたものでした。それでは、メディア学部の新入生に限って言えば、どのような結果になるのでしょうか。最初に挙げた「情報リテラシー」の授業は1年生の必修授業なので、同様の質問を行うことで新入生調査と比較することができそうです。
結果は次の図2のグラフのようになりました。LINEが1位であることは全体調査と同じですが、2位はX(旧Twitter)で3位はDiscordとなっています。全体調査で2位であったInstagramは4位となっています。InstagramがXを抜かすどころか、Discordよりも順位が下となる結果となりました。
図2 メディア学部における新入生SNS利用率調査(クリックで拡大)
利用率の数値についてみてみると、全体調査ではDiscordの利用率が約40%ほどであったのに対し、メディア学部の調査では75%近くの値となっています。Instagramについては、全体調査に比べメディア学部では10%ほど低い値になりました。
二つの結果を比べると、大きな違いがあることがわかります。特にDiscordの利用率の差が大きいことが特徴的でした。Discordはゲーム分野での交流やチャットに用いられるSNSですので、ゲーム分野に興味のある学生が多いと思われるメディア学部で大きく利用率が上がったのだと考えられます。
メディア学部でこのような差があったということは、他の学部ではInstagramの利用率が極端に多いところや、他のSNSが利用されているところがあると予想されます。学部の特徴がSNSの利用率として表れているとすれば、学部に合った情報共有や交流方法を考えるのも面白いでしょう。これから新しいSNSが生まれるとすればどういった機能や形態になるのか、自分ならどういったSNSを作るか、といった想像をしてみると、新しいメディアの形が思い浮かぶかもしれません。
(文責:盛川浩志)
2025年6月13日 (金)