在学生向け

【授業紹介】メディア専門演習「ビジュアルコミュニケーション」紹介

2019年5月21日 (火) 投稿者: メディアコンテンツコース

本ブログをご覧の皆様,こんにちは.

メディア学部教授 菊池 です.

本日のブログでは,私が担当している「メディア専門演習Ⅰ・Ⅱ ”ビジュアルコミュニケーション”」に関して紹介したいと思います.

「メディア専門演習Ⅰ・Ⅱ」は,メディア学部の 2 年次後期(Ⅰ)と 3 年次前期(Ⅱ)に履修する「専門教育科目(必修)」で,3 年次後期の「創成課題」や 4 年次の「卒業研究」に着手する前のより専門性の高い演習科目になります.

私が担当しているテーマの「ビジュアルコミュニケーション」では,ビジュアルコミュニケーションのための技術と理論,およびその価値を学びながら,その可能性と多様性を探求するため Adobe Illustrator と Photoshop,および After Effects を用いて自身のアイデアをビジュアルとして制作し,他者に伝えることができるようになることを目標としています.ここで「ビジュアルコミュニケーション」とは,図や写真,絵画,イラストレーション,映像などで構成されるイメージによって受け手の知覚に直接働きかけるもので,主観的,感覚的,瞬間的で共感性が高い視覚による情報伝達のことを指します.

モノを作るためには,道具を自分の身体のように使えることが大切です.

デジタルなクリエイティブの世界でもそれは同じで,創造するためにはまずは技術を身につけることが必要になります.そこで本授業では,大学の PC ルームに設置されている PC と受講生各自が持っているノート PC を併用し,技術的なトレーニングを積みながら,毎週の授業内課題,および最終課題に取り組み,各自で課題に関する調査・分析を行いながら課題作品を制作していきます.

本日のブログでは,毎週の授業内課題のなかから,第3回目の授業で課される「有名人の似顔絵イラスト」を紹介しましょう.

「似顔絵イラスト」は,対象となる人物の視覚的な特徴を抽出し,”どこをどの程度デフォルメ(強調)することによって,観ている人に特徴をより強く印象付けて伝達し,知覚に働きかけることができるか?”を考えなければなりません.
したがって,「ビジュアルコミュニケーション」のための視覚表現にとっては,とてもおもしろい題材になります.

今年度の受講生による作品は,以下のようなものがありました.

20190521


これらの作品は,学生各自が表現対象として選定した有名人に対して,「どのような特徴を抽出し」,「どのように表現すれば観ている人に自分の意図したことが伝わりやすいのか」を考えながら制作していきます.
ある場合には,必ずしもフォトリアルではなく,特徴を誇張して表現することによって情報が伝達しやすくなることもあります.
コミュニケーションとは,そのような「情報の抽出と圧縮・誇張・解凍」の積み重ねによって成り立ちます.それを課題制作を通しながら学んでいきます.

なお今年度は,本課題ではじめて「私(菊池)」を表現対象に選定した学生が現れました(笑.上記作品の右上)

本授業では,これから最終課題に向けてさらなる課題制作を行っていくことになります.
最終課題の成果に関しては,前期が終了した時期にまたご紹介したいと思います.

文責 : 菊池 司

2019年5月21日 (火)

学校の価値とは

2019年5月18日 (土) 投稿者: media_staff

引き続き技術コースの羽田です.

ネットなどの著名人の中には学校での勉強は効率が悪いという人がいます.曰く自分で本を読んで,あるいはネット上の教材を使って勉強すればもっと効率が良い,というようなことです.僕もそう思う部分もあるのですが,これはある意味仕方のないことです.学校でなければ学べないことというのは,知識という意味ではほぼないと思ってよいでしょう.ただ,学校でなければ学ばないこと,というのはたくさんあります.誰もが運動靴の一つは持っており,その気になれば毎日ジョギングするというのは,お金もかからず簡単にできることです.健康にもダイエットにも良いというのは皆知っていることでもあります.でもそれをやっている人はほとんどいないでしょう.同様によい教科書をちゃんと読んで自分で時間を決めてわかるまで勉強すれば,数学だってプログラミングだって自分で理解することは可能ですが,それを実行できる人は多くはありません.

 

 

続きを読む "学校の価値とは"

2019年5月18日 (土)

メディア基礎演習 HCI

2019年5月17日 (金) 投稿者: media_staff

技術コースの羽田です.今日は2年生の演習についてのお話です.


HCI とは Human Computer Interaction の略で,人間とコンピュータの関係性を考える学問です.
とくにコンピュータのユーザインターフェースに関してはさまざまな研究がなされており,研究の中から新しいツールが生まれてきたりしています.2年生の必修科目であるメディア基礎演習ではそんなHCIの基本的なところを体験してもらうことを目標に,先日も紹介した micro:bit を用いた演習を3回コースで行なっています.この演習は自分で選択できるものではないので2年生が全員受けることになっています.

今週からはじまるグループの最初の課題は「自分たちの反応速度を調べてみよう」ということで micro:bitのプログラムを使ってLEDが光ったらボタンを押す,音が鳴ったらボタンを押すという行動の時間を計測しました.
micro:bitに書き込まれたプログラムを実行すると,しばらくして音が鳴ったり,LEDが点灯したりします.そうすると被験者(実験する人)はそれに反応するようにボード上のボタンを押すわけです.
そのとき,LEDや音が鳴った時間からボタンが押されるまでの時間を何度も計測することで,その人の反応時間を調査したり,光と音の刺激の差を見たりすることになっています.


実験自体は簡単なものなのですが,どちらかというと計測実験よりも実験レポートを書くことに慣れていない学生が多いようで,この演習では実験時間と同じくらいレポート作成に時間がかかっているようです.とはいえ,これから3年生,4年生と進むにつれ学会発表や卒業論文のようにまとまった実験レポートのようなものを書く機会は増えてきます.せっかくですのでこのようなライティングにも慣れて欲しいと思っています.


(羽田久一)

2019年5月17日 (金)

絵画における「波」や「水面」の表現 (おもしろメディア学)

2019年5月16日 (木) 投稿者: メディアコンテンツコース

国立西洋美術館の常設展を見る機会があり、絵画や彫刻を楽しみました。写真撮影も可能であり、描き方などの分析のために大変助かります。この記事では、たくさん見た絵画の中から波の表現や水面の表現についていくつかの絵画を紹介します。詳細な分析をする前の比較ですので、気軽に読んで下さい。

60478127_586357595201671_847184973612135

海の大きな波を表している世界でも大変有名な絵に、葛飾北斎の「冨嶽三十六景 神奈川沖浪裏」があります。
ここに表現されている波が一番大きいグループと考えると、本日見てきた絵画にはそこまで大きな波はありませんでした。


西洋美術館の「著作権とポリシー」によると、「個人によるホームページ・ブログ・SNSでの情報発信」は私的利用ではないとのことで、この学部のブログ記事に撮影した絵画を掲載できません。

それぞれの絵画は、西洋美術館のホームページに紹介されていますので、それを絵画ごとに紹介します。
波や水面の表現をよく観察してください。とても興味あることと思います。

 

続きを読む "絵画における「波」や「水面」の表現 (おもしろメディア学)"

2019年5月16日 (木)

私の博士論文とメディアサイエンス専攻の先端的な研究

2019年5月15日 (水) 投稿者: メディアコンテンツコース

この記事では、私の研究成果をまとめた博士論文のことと、メディアサイエンス専攻の先端的な研究成果である博士論文について紹介します。

1980年ごろから始めた研究が一区切りして、1988年3月に私は工学博士号を取得しました。
このころの博士論文は印刷製本して、審査をしていただいた主査や副査の先生方にお渡しするとともに大学や国会図書館にも保管用として必要でしたので、その部数を製本をしていました。私が博士取得した博士論文も国会図書館に保管されていますが、インターネット上には公開されていません。そこで、私は自分でこのページに公開することとしました。ぜひ見てください。

論文名「インタラクティブレンダリングによる3次元形状の表現に関する研究」 1988年(昭和63年3月)
http://kondolab.org/publications/dr_thesis/kondo1988Thesis.pdf

 

私の研究の内容は、今皆さんがよく使うようなお絵かきソフトの研究、対話的にイラストを描く研究、3次元的な形状を分かりやすく描く研究などさまざまです。これらの研究を進めるために使っていたコンピュータはVAX730というミニコンピュータとGraphicaというモニタです。少しおおざっぱな値段ですが、コンピュータは5000万円、モニタは1600万色出力する機能があるので1000万円程度したと記憶しています。


現在では、ペイントシステムやフォトレタッチソフトなどは皆さんが使うようなノートパソコンでも使うことができます。Photoshopは1990年に最初のバージョンが公開されています。私たちの研究成果をはじめとして、その後さまざまなCG技術の研究成果が取り入れられて多くの人に使われるようになっています。

Paint

続きを読む "私の博士論文とメディアサイエンス専攻の先端的な研究"

2019年5月15日 (水)

幅広く学ぶということ

2019年5月12日 (日) 投稿者: media_staff

昨日に続き,技術コースの羽田です.
5/11,12の週末は東京工科大学では毎年恒例の保護者面談が行われました.
これは,普段大学に接することのすくない保護者の皆様と,教員がお話をさせていただく場です.
学生の普段の様子や,高校までとは異なる成績表の読み方などについて聞かれることが多いのですが,それと同じくらい多いのは就職活動に関してです.
3,4年生の保護者が気にするのはもちろんなのですが,はやい人では2年生の頃から「就職に有利なこと」について聞かれることもあります.就職に有利な資格はもちろん,就職に有利な科目などについても問い合わせをいただきます.そのときの私の答えは「特に有利なもの,というのはないができる限り興味の幅を広げていろんな勉強をして欲しい」と答えています.
ほんの2,3年前には「データサイエンティスト」という言葉はあまり知られているものではありませんでしたが,今では花形職業として取り上げられています.自分の過去の知識では想像できない新しい職業が人気になることもありますし,自分の知らない分野が,自分の好きだった分野と密接に関係していることもあります.私の講義ではインターネットやコンピュータのシステムの話をするのですが,それと「ゲーム」や「音楽」は現在では密接に結びついてしまっています.ネットワークでつながったサーバが動いていない限り,現在の主流である対戦型ゲームも,スマートフォンを使ったソーシャルゲームも動かないのですから,ゲームに関係した仕事につきたい場合にもCGやゲームアイデアを考えるよりもネットワークを勉強するほうが有利な場合も考えられます.

メディア学部では情報科学に近いコンピュータやインターネットの仕組みから,3DCGのための数学,社会科学や認知科学といった人と関連した分野まで幅広い講義が揃っており,学生は自由に選択することができます.学部の1,2年のような大学生活の前半では,自分の興味を今までの自分の知識で決めてしまわずになるべく広い種類の講義をとって欲しいとおもいます.思わぬ繋がりが発見できたり,新しい自分の興味や進むべき道を見つけられることは少なくないはずです.
(羽田久一)

2019年5月12日 (日)

2018年度の寺澤研卒研総括

2019年5月 8日 (水) 投稿者: メディア技術コース

皆さんこんにちは。

メディア学部の寺澤です。
時期を逸してしまいましたが、今回は2018年度の卒業研究と3月にあった学会での発表について2回に分けて書こうと思います。私の研究室は年によって人数の多寡が変動するのですが、2018年度に卒業した4年生は5名でした。この記事では彼らの研究テーマとその内容について簡単に説明します。

  • ネットワーク起動型IoTデバイスの研究
    この研究は家庭でもよく使われている無線LANルーターやネットワーク接続型の監視カメラなどのセキュリティ対策に取り組むものです。従来の対策の発想とは異なるアプローチで解決案を示しました。このテーマは学会で発表したので、もう一つの記事で詳しく述べます。
  • 安全に歩きスマホをするための衝突回避アプリの実装
    歩きスマホはその危険性や周囲に与える迷惑から、社会的な問題となっています。様々な啓蒙活動が行われていますが、無くなる気配はありません。そこで、逆に歩きスマホ自体を認める代わりに、安全性を増す方法を考えようとしたのがこのテーマです。現在のスマートフォンには搭載されていないセンサーを追加し、アプリとの組み合わせで衝突回避を目指す仕組みを実装し、実証実験を行いました。現状では、まだ、電波状況や人混みへの十分な対応ができておらず、改善の余地が残りました。
  • トラフィック分散の為のキャッシュ間連携システムの提案
    インターネットは様々なレベルでの技術の発展により、以前に比べて動画の視聴なども快適に利用できるようになってきています。しかし、そうなればなったで、高精細動画の視聴や巨大なファイルのダウンロードなど、さらなる大容量のトラフィックが発生するようになります。多くの人が利用するファイルやコンテンツに対しては、従来からキャッシュという対応策がありますが、この研究では、これらのキャッシュ同士を連携させることで、トラフィック量を減らそうというアイディアを実現し、評価実験をおこなったものです。実験の結果、効果を示すことはできましたが、現状では効果は限定的であることがわかりました。
  • 単語の学習済みモデルと同時出現数を利用した検索補助システムの提案
    皆さんは日常的にインターネットでの検索を行なっていると思います。しかし、自分があまり詳しくない分野のことを調べようとすると、検索してもなかなか思ったような情報(サイト)に出会えないのではないでしょうか。この研究では、キーワードを入力して検索をした結果画面に情報を付加し、より早く適切な情報にたどり着けることを目指したものです。doc2vecというソフトウェアを使って検索結果画面に表示されているサイトの内容と検索キーワードとの関連度を計り、それらの情報を検索結果画面に付加します。観光に限定してシステムを作りましたが、doc2vecの学習済みモデルが不適切で十分な性能を発揮できませんでした。
  • BBC micro:bitを用いた情報教育の研究
    2020年から小学校でいわゆるプログラミング教育が始まります。それに対応するように様々なプログラミング教室が開かれています(小学校でのプログラミング教育はプログラムを書けるようになることを目指したものではありませんが、長くなるので、それについては書きません)。また、どのような道具を使うのかについても様々なものが試みられています。micro:bitはイギリスで開発され、子供向けに配布もされている小型のコンピューターボードです。この研究では、これを用いて、文部科学省が想定しているような教育に取り組むことを前提に、どのような科目・単元のどのような内容に対応できるかを検討し、いくつかの実例を示しました。

2019年度は12人の学生が卒業研究に取り組みます。今年もそれぞれのテーマで学会発表ができる成果を目指して研究を進めたいと思います。

(メディア学部 寺澤卓也)

 

2019年5月 8日 (水)

寺澤研3月学会発表報告

2019年5月 7日 (火) 投稿者: メディア技術コース

メディア学部の寺澤です。

前回に引き続き、今度は今年3月にあった学会でのポスター発表について書きます。3月19日に東京の早稲田大学西早稲田キャンパス(理工学部)で電子情報通信学会の総合大会がありました。私の研究室からは、大学院修士課程1年(当時)の留学生の胡君と4年生(同)の荒木君がポスター発表を行いました。このポスター発表は学生セッションで、多くの大学から参加者がありましたが、大学院修士課程の学生の発表が多いようでした。中には高校生の発表もありました。

Img_1329

胡君の発表は「機械学習によるCoAPの輻輳予知の検討」というタイトルで、IoT ( Internet of Things ) で用いられる通信プロトコルの CoAP ( Constrained Application Protocol ) の輻輳制御、特に輻輳の予知について提案を行うものです。輻輳というのはネットワークの混雑のことです。(写真右が胡君)

Img_1321

CoAPはIoT向けの通信プロトコルとして広く使われていますが、輻輳に対応する機能は備わっているものの十分ではありません。そこで、IoTネットワークのトラフィックを収集し、その中から、輻輳に至るパターンを見つけ出すことを考えました。これは十分な量のデータがあれば機械学習によって行うことができる考えられます。そうして学習したモデルを使って、リアルタイムにトラフィックを監視すれば輻輳が予知でき、素早く対応することが可能になります。問題は大量のトラフィックデータを入手できるかどうかですが、色々と探しているものの、良いデータを見つけられていません。実際に何らかのIoT環境を自分たちで作ってデータを採集することも考えていますが、課題は多いと言えます。

続きを読む "寺澤研3月学会発表報告"

2019年5月 7日 (火)

いよいよ開幕「台湾大学芸術祭」続報

2019年5月 6日 (月) 投稿者: メディアコンテンツコース

メディア学部の三上です.

先日お伝えした台湾大学芸術祭,いよいよ5/3に開幕いたしました.それまでの悪天候とは打って変わり,本日は暖かい日差しが降り注ぎ式典の開催を祝う絶好の天気となりました.本日より,東京工科大学を設置する学校法人片柳学園の千葉理事長が参加されましたので,きっと日本から良い天気を引き連れてこられたのだと思います.

2019ntu15

 

 

続きを読む "いよいよ開幕「台湾大学芸術祭」続報"

2019年5月 6日 (月)

祝!「令和」初イベント「台湾大学芸術祭」(専門学校,メディア学部.デザイン学部共同出展)

2019年5月 5日 (日) 投稿者: メディアコンテンツコース

メディア学部の三上です.

令和に元号が変わって間もない5月1日早朝から,台湾に出張しています.台湾と交流のあった元八王子市長でもある黒須理事のつながりで,第25回台湾大学芸術祭に招かれ,日本工学院専門学校,日本工学院八王子専門学校,東京工科大学メディア学部,デザイン学で招待展示をすることになりました.

専門学校側からは,放送芸術,アニメ,CG,ゲームなどの関連学科から作品の上映や試遊,メディア学部からは研究紹介と作品上映,デザイン学部から作品上映をすることにしました.

この時期の台湾はあいにくの雨ですが,初めての海外の大学での展示,しかも合同展示ということで期待と不安の入り混じったスタートです.

 

2019ntu00

2019ntu01

続きを読む "祝!「令和」初イベント「台湾大学芸術祭」(専門学校,メディア学部.デザイン学部共同出展)"

2019年5月 5日 (日)

より以前の記事一覧