専⾨演習「空間インタラクティブコンテンツ」2022後期
2023年1月27日 (金) 投稿者: メディアコンテンツコース
2023年1月27日 (金)
2023年1月15日 (日) 投稿者: メディア技術コース
タイの大学提供のワークショップへ現地参加した報告の第5弾です。今回で林田さんの体験レポートは最終回です。ワークショップに参加しての雑感をいろいろ書いてくれています。
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マンゴースティッキーライス
タイで一番おいしかった食べ物「マンゴースティッキーライス」を紹介しようと思います。
マンゴー&もち米に甘いココナッツソースをかけて食べます。日本では決して出会うことのない種類の食べ物だと思います。私自身もフルーツとお米を一緒に食べることに抵抗があったのですが、おいしすぎて4回食べました。一番好きなタイフードです。
この記事を見て食べたいと思った人のために、注文の方法を教えておきます。「マンゴースティッキーライス」はタイ語で”カオニャオマムワン(Khao Niew Ma-muang)”と言います。「ください」は“コー(khoo)”なので、”コー カオニャオマムワン”という呪文だけ覚えていけばオッケーです。屋台だと50バーツ(約190円)で売っています。
これがマンゴースティッキーライス
覚えた言葉
渡航前のタイ語の授業で多くの単語を習いました。(※ このワークショップの一貫として、現地渡航前にZoomによるオンライン授業としてタイ語の紹介などがありました)しかし私にとっては発音が難しく、実際に使えるようになった言葉はほんの少しですが紹介します。
まずは「こんにちは」から、”Sawadee Krap/ Kha(サワディーカップ/サワディーカ)”です。通常は手を合わせながら挨拶をします。ちなみに、タイでは話し手の性別で語尾が変わります。男性なら”krap”、女性なら”kha”を付けます。これらの語尾は返事としても使えます。それから「ありがとう」は”Khob Khun Krap/ Kha(コップンカップ/コップンカ)”。「どういたしまして」は”Mai Pen Rai(マイペンライ)”です。
辛い食べ物が嫌いな私は”Khoo Mai Phed(コーマイペッド)“「辛くしないでください」という言葉を多用していました。また、おいしかった時は”Aroi Mak(アロイマ)”「めっちゃ美味い」を連発です。
私の英語力
参考程度に私のことについて少し書いておきます。私は海外での留学経験はなく、海外旅行自体は学校の行事でいったことがある程度です。一方で英語の勉強は継続的にしていました。スピーキング能力に関しては、大学内などで日常的に英語を話す機会を見つけて習得していました。具体的には、プロジェクト演習「英語でワークショップ」やALICE、English Campusなどを活用しました。
出国当時の私の英語の能力はTOIEC 760点(L 400, R360)(2022/6/30), IELTS 5.5 (2021), 英検準二級(2019/12)です。
個人的な意見ですが、海外に行ったところで突然英語を喋れるようにはなりません。事前に日本で習得した自分の語彙力を、海外で試す感覚です。
たくさんの勉強法がありますが、私が特に英会話力が向上したと思う勉強法は「シャドーイング」です。ネイティブスピーカーが話している映像に合わせて、自分も同じように話す方法です。動画は適当に見やすいものをYouTubeから見つけて、何度も覚えるまで繰り返します。最初は当たり前に難しいです。しかし、ネイティブスピーカーの速さまで追いつくようになると成長実感し始めると思うので、ごちゃごちゃ考えずにやってみてください。話せるようになると、不思議とリスニング能力も上がります。
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ということで、ここまで全5回分に渡って、海外大学で行われた短期ワークショップへの参加について報告してもらいました。短い期間ですが、他の国の学生と積極的に関わって交流を持った様子がわかります。また、現地の色々な場所に出歩いたり買い物をしたりと、その場に行かないとできない経験が多くあったと思います。コロナの影響でこのような体験ができるのも久しぶりのことでした。これまで、当大学には海外大学から学生が来て学ぶことは多くありましたが、今回のようにこちらの学生が海外へ行くことがこれまであまり多くありませんでした。今回の林田さんの参加はそういう意味で嬉しいことでした。ちなみに私もマンゴースティッキーライスは大好きで、タイに行くたびに食べています。行く機会のある人は是非お試しを…
ところで、こうした体験への参加にはある程度の語学力はもちろん必要ですが、できるだけの準備をしたらとりあえず行ってしまうのがいいのではないでしょうか。完璧になったら行ってみよう、なんて考えていたら結局いつまでたっても行けないでしょうからね。また、こうした経験は学生のころでないと、就職してからではなかなか機会が無いのではないかと思います。今後もチャレンジする学生が続くことを期待したいです。
語学の勉強について最後に書いてくれていましたが、国内に居ても英会話を習得する手段はいろいろあります。特に今ではインターネット経由でいろいろな素材がありますし、本学部でも海外大学との交流を図る機会を設けています。ただ、直前の「勉強」ではなく、日常的に英語と接することが重要だと思います。ここまで私が学生たちを観察してきた経験では、英語で海外の人と話すためには英語力よりも相手と「会話をする」ことを意識することが重要ではないでしょうか。話すべき話題を持っていたり相手が話してきた話題について反応できること、そして何より相手とその国や文化に対して興味を持つことが大切だと思います。英語の文法や語彙について心配する人が多いですが、会話をすることへの意識を高められるといいでしょう。そうでなければ日本語を話せる海外の人と日本語で会話することも難しいでしょう。海外の人と話す必要なんか無いと考える人もいるかもしれませんが、必要かどうかではなく、それが自身の可能性を拡げることに通じるのだと考えてみてはいかがでしょうか。高校生の方は、大学に来ればこのような機会もあるのだと思って、是非挑戦しに入学してくれると嬉しいです。
授業内容の紹介などは、以前の2つの記事を御覧ください。
学生海外体験シリーズ:タイ、シラパコーン大学編 #1
http://blog.media.teu.ac.jp/2022/12/post-3d06bf.html
学生海外体験シリーズ:タイ、シラパコーン大学編 #2
http://blog.media.teu.ac.jp/2022/12/post-c3c1b2.html
林田明香里&太田高志
2023年1月15日 (日)
2023年1月14日 (土) 投稿者: メディア技術コース
タイの大学提供のワークショップへ現地参加した報告の第4弾です。今回はナイトパーティーだそうですよ。皆、お酒も大丈夫のようですね。楽しそう…
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ナイトパーティー
プロジェクト期間はほぼ毎晩パーティーが行われていました。各自近所で好きなものを買って持ち寄って、だらだら話したり、お酒を飲んだりして夜を過ごします。とある夜は、タイの学生から誘われてホテルのバルコニーで雑談。韓国の学生も集まりました。
お互いに言語を教え合ったり、文化の違いを発見したり、好きな曲を共有したり。興味深かった話の一つが、それぞれの名前の由来についてです。タイの学生はプーやハニなど欧米っぽい可愛い名前ばかりだったのですが、実は本名ではありません。タイでは、出生時に本名とは別にニックネームを付けるそうです。由来は映画の主人公や語呂の良さなど、親によって様々です。日常生活では主にニックネームを使用するそうです。
一方で韓国の名前の付け方の一つには、画数によって運勢を占って決定する方法があり、日本と似ています。また、苗字に関しては日本でいう「佐藤さん」のように多く存在する苗字が、ほとんどの国にもあります。韓国では「パク」「キム」が最多、プロジェクト内のベトナムの学生のほとんどはNyugenさんでした。韓国もベトナムもこれまでの歴史や王朝がその苗字の多さに起因しているそうです。
ナイトパーティーの様子
夜食
ナイトパーティでつまんだ夜食やおつまみについて紹介します。まず紹介する夜のおやつはロティ(Rotir)というパリパリのクレープです。近所の屋台で売っていて、およそ30Baht(約120円)。練乳と砂糖がお店の人のさじ加減で存分にかけられます。食べ過ぎ厳禁の背徳感満載スイーツです。
それから、ミヤンカム(Miang Kham)という屋台飯です。新鮮な葉っぱに具材と甘めのタレを包み一口で食べます。ミヤンは「葉に包む」、カムは「ひとくち」という意味です。包む具材やタレの味は屋台によってまちまちで、この日は紫玉ねぎ、干しエビ、カシューナッツ、唐辛子etc.お酒とつまみながら食べたのですが、手が止まりませんでした。
ロティ。ほろ酔いはタイでも有名
ミヤンカム。ヘルシーなのでカロリーゼロです。
お酒
ナイトパーティではたくさんのお酒を試しました。
まずはタイブランドのビールです。毎晩タイビールは必ず買っていました。現地の先生オススメはChangとLEOだったのですが、個人的にはSINGHAが飲みやすかったです。
それからリキュールも飲んでみました。Hong Thong(ホン・トーン)という種類のものです。厳密には原料が違うためリキュールではないらしいのですが。ちょっと甘めで、お酒感が強かったため一口しか飲みませんでしたが、お父さん方が好きそうな味です。タイの学生オリジナルカクテルもお気に入りです。タイではヨーグルトドリンクがよく飲まれているため、ヨーグルトドリンクにソジュ(=チャミスル、韓国語で焼酎の意味)を入れ、ライムを絞って作ります。
上段右からChang, SINGHA, LEO
ベトナムの生徒とホン・トーン タイで人気のヨーグルトドリンク
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毎晩パーティーってすごいですね…。さすがに皆若いなあ。でも、パーティーだと盛り上がって色々なことについて話しやすくなるでしょうからいいですよね。酔うとさらに英語も話しやすくなるかも?タイの学生のオリジナルカクテルは試してみたいですね。
授業内容の紹介などは、以前の2つの記事をどうぞ。
学生海外体験シリーズ:タイ、シラパコーン大学編 #1
http://blog.media.teu.ac.jp/2022/12/post-3d06bf.html
学生海外体験シリーズ:タイ、シラパコーン大学編 #2
http://blog.media.teu.ac.jp/2022/12/post-c3c1b2.html
林田明香里&太田高志
2023年1月14日 (土)
2023年1月13日 (金) 投稿者: メディア技術コース
本学部学生の海外ワークショップ体験、第三弾です。第一弾、二弾で授業の全体的な紹介がありましたが、そのなかでも言及があったフィールドワークについてのレポートです。
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フィールドワーク1(Nakhon Pathom編)
スケジュールの前半は大学のキャンパスが位置するナコンパソムという地域に滞在しました。
プラパトムチェディという巨大な仏塔に訪れました。黄金の釣り鐘型の仏塔がライトアップされていて、とても幻想的な景観です。
プラパトムチェディ周辺のナイトマーケット
まずはナイトマーケットで夕食を。屋台のメニューはほぼタイ語であるため、写真を見て何を売っているか判断するしかありません。現地の先生Piakが「マンゴースティッキーライスのおいしいお店に連れてっちゃる」とのことで、素直に付いて行き、購入。友達はタイヌードルとホイトート(タイのお好み焼き)、カオマンガイを購入。シェアしながら食べました。どれも美味しいです。
仏塔に入ると、猫ちゃんがお出迎えしてくれました。タイの猫ちゃんはとても小さく、愛嬌のいい美人さんばかりでした。この仏塔は特に猫が多かったのですが、実はタイは野良猫がたくさんいます。猫派の私には最高の場所でした。
フィールドワーク2(Amphawa Floating Market編)
タイといえば水上マーケットです。アンパワーという都市を訪れたときは、1日中水上マーケットを散策しました。昼は屋台が開き、アクセサリーやスムージー、甘いお菓子やフルーツが所狭しと並んでいます。
夜は電動ボートに乗って蛍を見に行きました。
水上マーケット上の住居はあまり電気が通っていないため、爆速で川を下っていく途中はとても真っ暗です。蛍は15分くらい川を下った付近の茂みに生息し、数えきれないほどいました。丁度クリスマスの時期だったため、”All I Want For Christmas is You”や“We Wish You a Merry Christmas”を大合唱しながら川下り。くったくたに疲れたけれど、良い思い出です。
水上マーケットの昼と夜
フィールドワーク3(Bangkok市内編)
プログラム最終日はバンコクでフィールドワーク。
昼は2つの寺院、ワットアルンとワットポーを訪れました。この二つの寺院はチャオプラヤ川をはさんでいるため、水上バスで対岸へ移動して回りました。多くの仏像が祭られていたのですが、ワットポーには巨大な黄金の仏像が寝そべった格好で祭られています。この仏像のポーズについて友達と話していると、仏像のポーズが国ごとに違うことに気付きました。日本は中指を少し曲げて片手をあげていますが、ほかの国では手を上げなかったり、人差し指を立てていたり多種多様です。
寺院内には聖堂もたくさんあり自由に入って参拝できます。タイの学生が僧侶にお祓いを頼んでいたため、一緒に体験してみました。聖水をかけてお祓いした後、サーイシンという紐を手首に巻いてくれます。紐の色は寺院によって違うため、寺院巡りをして手首にたくさんつけている人もいます。サーイシンは守護の役割を持ったお守りで、厄除けとして自然に切れるまで手首に巻いておきます。日本のミサンガとは真逆の役割です。(※ ポルトガル?ブラジル? by 太田)
ワットアルンから見たチャオプラヤ川
ワットポーの黄金の巨大仏像
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ということで、今回はフィールドワークで訪れた場所の紹介をしてくれました。ワークショップ全体は1週間で、現地で過ごすのは4,5日ほどだったと思いますが、随分いろいろ体験できたようですね。これらは授業の一貫として訪れたようですが、海外での経験では現地の生活や文化に触れることが貴重な体験ですから、このような内容が含まれていてすごく良かったと思います。せっかく海外に行って、ずっと大学の教室内にいるんじゃもったいないですからね。
ちなみにタイの猫というとシャム猫とかタイ猫が有名ですが、今回の写真の猫は「タイの」猫、のようですね。かわいいポーズだ…
授業内容の紹介などは、以前の2つの記事を御覧ください。
学生海外体験シリーズ:タイ、シラパコーン大学編 #1
http://blog.media.teu.ac.jp/2022/12/post-3d06bf.html
学生海外体験シリーズ:タイ、シラパコーン大学編 #2
http://blog.media.teu.ac.jp/2022/12/post-c3c1b2.html
林田明香里&太田高志
2023年1月13日 (金)
2023年1月 5日 (木) 投稿者: メディアコンテンツコース
メディア学部の三上です.
今年も世界同時ゲーム開発ハッカソン「Global Game Jam 2023」が開催されます.このイベントは2008年から企画され2009年に第1回が開催され,東京工科大学は第2回となる2010年から継続して会場運営をしています.
コロナ禍でハイブリッドな開催スタイルが増えてきたため,世界各地の会場である程度自由に開催期間を設けることができるようになりましたが,東京工科大学は日本におけるGGJの聖地でもあるので,オリジナルスケジュールに近い2月3日(金)から5日(日)の3日間で開催します.
昨今では,スマートフォンゲーム開発も開発チームが大型化,制作期間が長期化し,なかなか一つの作品を企画からリリースまで体験する機会が減ってきました.GGJがスタートした2000年代中盤もスマートフォンが隆盛する前ですので,ゲーム開発チームの巨大化し,開発期間が数年というのもざらでした.そんな中で,自分のたちの好きなゲームを週末だけチャレンジして作ろうという,朝鮮からスタートしました.
今では,ゲーム開発のための汎用的なゲームエンジンの性能向上もあり,ゲームハッカソンそのものはだいぶ環境が整ってきましたが,当時は開発ツールを整えるだけでも大変な苦労でした.
今では,海外からの参加者も含め,プロやアマチュアが集うゲーム開発イベントになりました.授業などの数か月スパンの開発ではなく,数日間という短い時間に凝縮されたゲーム開発体験を味わうことで,新たな気付きを得られるのは学生もプロも同じです.
興味があったらぜひ参加してみてください.
※東京工科大学会場は原則18歳以上のみ参加OKとしていますが,開発の様子をYoutubeなどを利用して配信しますのでぜひ楽しんでください.
東京工科大学GGJChannel https://www.youtube.com/@GGJTUTChannel
コロナ前のGGJ2020の様子
2023年1月 5日 (木)
2023年1月 4日 (水) 投稿者: メディアコンテンツコース
メディア学部の三上です
引き続いてWISS2022(インタラクティブシステムとソフトウェアに関するワークショップ)で発表した研究について紹介します.
こちらは大学院生の長谷川傑さんが開発した,温度提示を利用したボードゲーム用のデバイスにかかわる研究です.
ボードゲームなどとAR(拡張現実)技術を組み合わせて,体験を向上させる研究はいくつか事例があります.これに加えボードゲームで使うボードそのものも拡張してしまおうというのがこの研究です.
碁盤の目のようになっているボード一つ一つにアルミヒータが設置されており,それをゲームエンジンUnityとArduinoを用いて制御しています.まるで盤面の中に生物が潜んでいるような音感提示を与え,隠れている動物を探し出すコンテンツを開発しました.
現在はスマートフォンを通じてコンテンツを楽しんでいますが,これからさらなるデバイスへの発展も検討しています.
これからの進展に目が離せません.
文責:三上浩司
2023年1月 4日 (水)
2023年1月 3日 (火) 投稿者: メディアコンテンツコース
メディア学部の三上です
引き続きWISS2022(インタラクティブシステムとソフトウェアに関するワークショップ)で発表した大学院生の研究を紹介したいと思います.この研究はバトミントンのトレーニングのためのツールです.
前回の競技用自転車に続いて三上研究室は体育系かと思う割れるかもしれませんが,原則として学生が「実現したい」,「やってみたい」と思う研究を進めるのが三上研究室の特徴です.今回も大学院生の黒澤君がバトミントンの経験者であり,その経験から今回の研究の発案に至りました.
バトミントンの初心者にとって難しいラケットの握り方とそれをもとにしたラケットの振り方を,VR上で上級者のお手本映像に合わせて練習することができるツールを開発しました.スピードの調整津をしてゆっくりと再生させたり,ラケットの高さを調整する機能などを用意して,初心者がより正確に反復練習できるように作成しました.
実験の結果,ビデオ教材などと比較しても大変分かりやすいという評価結果が出ており,バトミントンのトレーニングに効果があることが確認できました.
WISS2022では,実際に多くの人に体験してもらいながらさらなる支援について多くの議論ができました.
文責:三上浩司
2023年1月 3日 (火)
2023年1月 2日 (月) 投稿者: メディアコンテンツコース
メディア学部の三上です.
本日は,大学院生の渡邊拓斗さんの研究を紹介します.そのテーマは私の趣味でもある競技用自転車(ロードバイク)にかかわる研究です.
渡邊さんも趣味がロードバイクということもあり,協議自転車のトレーニングに使う装置を用いて,より高度なVRのロードバイクトレーナーを開発しようということで,学部のころから研究を進めてきました.
自転車のトレーナーコンテンツとしてはZWIFTというサービスがあり,オンライン上でつながっている仲間たちと競争するようなソーシャルサービスが展開されています.世界最高峰の自転車レースであるツール・ド・フランスのバーチャル開催などもされており,コロナ禍で注目を集めています.
そんな,トレーニングにさらなる臨場感を与えるためにヘッドマウンテッドディスプレイ(HMD)を使ってVR対応しようというアイデアは思いつくと思うのですが,レース中の体重移動や自転車の傾きなどは表現ができません.
そこで,そのような実際の自転車レースやスポーツ走行を体験できるように,自転車が傾いてコーナリングしている感覚を与えられるように,工夫した装置を作り,VRコンテンツと合わせて,ロードバイクの走行臨場感を高めようとする研究を進めました.
ハンドルをロードバイクから分離させて,左右に傾くように工作しました.これによりプレイヤーの体も傾き,HMDの映像と相まってまるでコーナリングしているように知覚するという仕組みです.また,ブレーキ操作もセンサーにより圧力を検出し,サイクルトレーナに負荷を加えることで速度の変化にも対応させました.
WISS2022では,短い時間の中多くの人にお越しいただき体験してもらいました.皆さん,真剣に汗だくになるほど体験いただき,本物の自転車みたいとお褒めの言葉をいただきました.
今後のさらなる発展が楽しみです.
文責:三上
2023年1月 2日 (月)
2023年1月 1日 (日) 投稿者: メディア技術コース
あけましておめでとうございます。
みなさんは、「~メディア」と言われたら、~の部分にはどんな言葉が入ると思いますか?
東京工科大学が開学した1986年頃にこの質問をしたら、多くの人は「マスメディア」と答えたのではないかと思います。当時、社会に情報を伝えることができるのは、テレビや新聞などに限られていました。その後、東京工科大学にメディア学部が創設された1999年頃だと、「マルチメディア」と答える人が多かったかもしれません。映像や音響の制作技術が発達して、様々なコンテンツを楽しめるようになった時代です。いま、2023年に同じ質問をしたら、「ソーシャルメディア」と答える人も多そうですね。それまで情報を受け取るばかりだった大衆が、今ではスマホで情報を発信できるようになりました。
では、メディア学部で学べるのはどのメディアでしょうか。正解は「全部」です。メディア学部創設時に考えられた「表現」「環境」「技術」というコンセプトは、マスメディアでもマルチメディアでもソーシャルメディアでも、人から人に情報を伝えるときには、常に考えなければならない中核的な概念です。「誰が」「何を」「どんな方法で」伝えるかは、時代とともに変わってきましたが、その中心には、時代を経ても変わらない基本原理があります。そして、それらをしっかりと学んでいれば、将来メディアに関わるどんな職業に就いたとしても、きっと力を発揮していけるはずです。
CGやゲームのコンテンツに興味がある人は、それらが社会にどういう影響を与えているのかを考えてみてください。ジャーナリズムに興味がある人は、スマホを使った個人の情報発信についても学んでみてください。SNSに興味がある人は、VRやAIの技術がどんなふうに使われていくかを想像してみてください。そんなふうに、メディアの様々な側面は互いに関係しあっています。そして、大学での学びを通じて、自分の興味の幅を少しずつ広げていくことができるのが、メディア学部の一番楽しいところだと我々は考えています。
本年もどうぞよろしくお願い致します。
メディア学部長 大淵康成
2023年1月 1日 (日)
2022年12月24日 (土) 投稿者: メディア技術コース
本学部学生の海外ワークショップ体験、第二弾です。渡航した初日から、夜中までの街中体験とヘビィーなデビューを果たした林田さんですが、翌日はいかに?では、本人の報告をご覧ください。
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顔合わせの日
二日目はほかの国からの生徒を空港で迎えます。朝9:00にPiak先生が車でホテルまで迎えに来ました。空港へ向かう途中、私がコーヒー好きだと伝えると、タイのフランチャイズカフェ「Café Amazon」に連れて行ってくれました。一番スタンダードなコーヒー”Amazon”を砂糖、ミルクなしで注文したのですが、飲んでみるとかなり甘くてびっくり。しかも水筒並みに大きいです。タイの飲み物は甘いものが多いので、すぐにのどが渇きます。
Café AmazonとAmazonコーヒー
空港に着くとPiak先生と別れて、現地のサポート生徒5人と合流。入国したばかりのシンガポールからの生徒とミニバンでホテルへ移動しました。そのあとは集合時間の18:00までシンガポールの生徒とホテルの周りを散策しました。カフェで休憩しながら、猫と戯れて雑談しているとあっという間に18:00になり、ホテルのロビーに全員が大集合。夕食のメインはタイ風の鍋です。その他はソムタムというチリソースで和えたサラダやアヒルの揚げ物が運ばれてきました。どの料理もスパイスが聞いていてピリ辛です。
夜はナイトパーティに誘われたためホテルのロビーへ。
授業の始まり
授業1:Understanding Thailand and the Neighboring Countries
(Silpakorn University, Sanam Chandra Campus, Nakhon Pathom Province)
この授業では、国ごとの文化や制度、考え方の違いについて議論をまとめてプレゼンテーションを行いました。用意されていたテーマは文化的特徴、教育制度、ジェンダーに対する考え方の三つです。先生が適当にグループを分けて、私は教育制度のグループに参加することに。各々が生い立ちと文化を共有しながら議論を進め、違いを吟味してプレゼンテーションに挑みました。
プレゼンテーションが終わると、先生から「もっと詳しく聞きたいから、各国の代表それぞれ自国について説明してくれ」とおねだりが。自国の歴史、教育、ジェンダー、キャリア形成について説明を求められました。日本人は私しかいなかったため、日本について思いを巡らせ、脳内はかなり焦りながらもどうにかカンニングペーパーを作成。突然のアドリブだったのですが、何とかやり切りました。
この瞬間が一番自分を試された場面だったと思います。
発表の様子
授業2:International Experience
( Silpakorn University, Sanam Chandra Campus, Nakhon Pathom Province)
この授業は国際的な経験の意義についての講義を聴くだけでした。国際的な経験を積んでいくうえでの目標の立て方や、先生の経験談、金銭面などなど、、。正直とても退屈な授業だったため、外へ出かける生徒もちらほら。教室の出入りは自由で、講堂外のマーケットでサボったり、外で雑談したりしていました。
学内の宮殿!内を散策
実はこのシラパコーン大学は学内の広場に屋台がたくさんあります。フード、洋服、下着、アクセサリーなどが安く売られています。タイの気候は暖かいため、飲み物を買いながら外を散歩するにはちょうど良い広場です。また、学内の宮殿には大きな鶏、池にはコモドドラゴンが何十匹も生息していました。どうやらタイでは普通の光景のようです…
キャンパス内を徘徊するオオトカゲ
(※太田注:多分、タイのバンコク近辺に居るのはミズオオトカゲという種類のものだと思われます。コモドドラゴンがキャンパス内でうろついていたらかなり危険ですね…。タイの別の大学にも生息していたのを見たことがあります。あちらこちらに居るようですが、見るとかなりびっくりします)
授業3:Storytelling Photo (Amphawa Floating Market)
講義室に入るとマットレスと枕が用意されていたため、授業は寝ながら行われました。
授業中!?の様子
この講義の講師は世界的に活躍している超ベテランの写真家でした。専門としているのは、”storytelling Photo“という写真自体にメッセージ性、物語、連続性を持った写真集の作成です。自身の活動以外にも、映像の撮影や様々なプロジェクトに参加しています。ハリウッドの撮影や世界的アーティストのMV撮影に携わった時の裏話などを一通り聞いた後、撮影技法について講義がありました。メディア学部での講義ととても似ていて、聞いたことのある撮影技法や専門用語がたびたび出現しました。
私たちへの課題は、フィールドワークをしながら実際に撮影して編集、最終的にはプレゼンテーションを行うという内容です。プレゼンテーションのテーマは、「物語性・創造性のある写真集の撮影」です。チームメンバーはアニメーション専攻の韓国の学生、医学専攻のマレーシアの学生でした。水上マーケットでのフィールドワークだったため、ココナッツジュースを片手に色彩や構図を吟味しながら撮影。ぎりぎりの時間まで写真を編集しながら、プレゼンテーションを練習。6チームがそれぞれ撮影した写真を披露しながら、意図を説明しました。
その後はフェアウェルパーティが準備されてました。みんなでちゃんと集まる機会はこの日が最後だったため、大団円になって踊ったり写真を撮ったり。二次会にも参加し、気が済むまで騒ぎました。この日は4時に就寝です。
フェアウェルパーティー
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ということで、現地であった授業の紹介でした。一人でいきなり振られたプレゼンテーションをこなすあたり、さすがに「勇気ある人」の称号を得たことはありますね。フェアウェルパーティーまで終わってしまい、これで終わってしまいそうですが、レポートは個別の項目についてまだありますので、次回以降も是非お読みください!
林田明香里&太田高志
2022年12月24日 (土)