研究紹介

NICOGRAPH発表報告: 好きな言葉でシンセサイザーの音を作る

2019年11月17日 (日) 投稿者: メディア技術コース

メディア学部の大淵です。

先日開催されたNICOGRAPHは、私の研究室で毎年多くの発表を行っている学会のひとつです。今年も、大学院生と学部生で合計5件の発表を行いましたので、このブログで何回かに分けて紹介させていただこうと思います。

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1件目は、大学院生のマイニッケさんによる「自然言語で操作するシンセサイザーのための音色データベース分析」という発表です。シンセサイザーで音を作るときは、多数のつまみやスイッチを調整してパラメーターの値を決める必要があるのですが、慣れていない人には難しいものです。そこで、なんとなく思いついた単語を入力すれば、それがどんな単語であっても、その印象に一番近い音を見つけてくれるようなシンセサイザーを作りました。

マイニッケさんは、この研究で学部の卒業論文を書き、3月には学会発表もしています。4月からは大学院生として研究を続け、入力単語の分析のための自然言語処理や、シンセサイザーの中に用意するデータベースなどについて、様々な改良を加え、今回の発表に至りました。今回は発表に加えて実機でのデモもあり、完成度の高さをアピールできる機会になったのではないかと思います。

2019年11月17日 (日)

セブ島日誌2

2019年11月16日 (土) 投稿者: メディア技術コース

2019.10.24 19:00

 

市内観光も済ませ,日暮れが近づいてきました.

みんな,飛行機の機内食(11:00頃)を食べて以来何も食べていないのでお腹がペコペコです.

 

夕食はやはりフィリピン料理が食べたいところです.

 

ガイドブックに「レチョン」というのがフィリピンの伝統料理であると書いてあります.同行の先生がwebで調べた所,`House of  Lechon’というレストランが有名だそうです.レチョンが何かも分かりませんが行ってみることにします.

 

サン・ペドロ要塞で「Grab」アプリを使ってタクシーを呼びますが,中々来てくれません.途中,流しのタクシーが2台来て「乗るか?」というのを断っています.我々は5人です.グラブには6人乗りの車を依頼しました.ところが,”We are busy. Sorry.”的なメッセージが表示され,来てくれないことが分かります.こんなことなら流しのタクシーを捕まえておくのでした...

 

車通りに出てタクシーを止めようとしますが,どれも乗客が既に乗っているタクシーです.まだ,さっきのサント・ニーニョ教会まで戻った方が観光客がたくさんいたので,タクシーもいるのではないかと戻ります.しかし,なかなか空のタクシーが来ません.来しなに降ろしてもらったマゼラン・クロス前の道路に出ます.何組かタクシーを拾おうとしている人たちがいますが,捕まえられずにいるようです.もう一度,Grabでタクシーを呼ぶことにします.ただ,どこに来てもらうか場所の候補が出るのですが,どれがどこなのかよく分かりません.もたもたしているうちに,タクシーが走っていたのでとりあえず手を上げてみました.すると,なんと止まってくれました.

 

しかし,どうみても普通の5人乗りのセダンです.2人が後に残り,先に3人でレストランへ向かってもらうことにします.しかし,その止まったタクシーの運転手が「5人乗れる」というのです.むりやり後部座席に4人乗り込みます.いざ,`House of  Lechon’へ.

 

`House of  Lechon’は有名店だけあってセブ島に5件あります.そのうちの本店であるホテル近くのお店を指定したつもりでした.観光には来ていなかったのですが,知り合いの博士課程の学生がそのお店で落ち合う予定になっています.ところが.到着したのは支店のRobinson Galleria いという シッピングモールの中にある`House of  Lechon’でした.

 

私達はもう腹ペコです.とりあえずは`House of  Lechon’に居るわけです.本店で待ち合わせをしている学生に「違う Lechonに着いたから,私達はこちらで食べます.君は,そこで一人で食べるかタクシーでこっちへ来るかだ」とメールしてもらいます.

 

いよいよ,夜ご飯です!

 

まずはビールにて乾杯!

 

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Lechonとは,皮を香ばしく炭火で焼いた豚のことでした(正式には子豚の丸焼き).ノーマルとスパイシーを1/2ずつ頼みました.どちらも美味しい!

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分かりづらいですね.

こちらのページが分かりやすかな.

https://www.facebook.com/RobinsonsGalleriaCebuOfficial/posts/house-of-lechon-is-now-open-at-the-1st-level-verandah-of-robinsonsgalleriacebu-f/1934592666569217/

http://3d-universal.com/blogs/2017/03/%E3%80%90lechon%E3%80%91%E7%89%B9%E9%9B%86%E3%82%BB%E3%83%96%E3%81%8C%E8%AA%87%E3%82%8B%E4%B8%89%E5%A4%A7%E3%83%AC%E3%83%81%E3%83%A7%E3%83%B3%E3%82%92%E9%A3%9F%E3%81%9B.html

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大満足の第1夜です.

2019年11月16日 (土)

セブ島日誌1

2019年11月14日 (木) 投稿者: メディア技術コース

2019.10.24 15:30

 

フィリピン航空にて出発.

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セブ島にやってきました.

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Oriental COCOSDA という国際会議に参加するためです.COCOSDAは International Committee for the Co-ordination and Standardisation of Speech Databases and Assessment の略で,言語データのデータベース化と評価を手とした国際会議です.

http://www.orientalcocosda2019.org.ph/

 

開催される場所は,アジアの様々な(リゾート)国です.国際会議にしては珍しく,東南アジアの方たちの参加率が高いです.

 

さて,本日はただの移動日ということで到着すればo.k.でした.日本を9:35に出立して,到着が13:30頃でした.時差が1時間あるので,飛行時間は5時間です.お食事を頂いて,すこしうとうとしたらすぐに着いてました.

 

空港はマクタン島というところにあり,会議の会場とホテルがあるセブ・シティまではタクシー移動です.セブ・シティの目の前の島のように思ってましたが,渋滞もあり1時間ちょっと,1300ペソかかりました.1ペソはおよそ2.5円なので,4225円です.日本の感覚で言うと,安い?

 

宿はHarolds Hotel というところです.

 

チェックインして,市街を少し観光してみます.

 

タクシーですぐに行ける所に,マゼラン・クロス,サント・ニーニョ教会,サン・ペドロ要塞というのがかたまってあります.

 

地球の歩き方によると,マゼランクロスはあのマゼランが1521年に造ったそうです.木でできた十字架なんですが,これを煎じて飲むと病気に効くと信じられていて,少しずつ減っていっていたそうです.現在は,硬い木のカバーがかかっています.

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サント・ニーニョ教会はフィリピン最古の教会(1565年建造)で,マゼランがセブの女王に送った幼いキリストの像が納められているそうです.

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サン・ペドロ要塞は,スペイン統治時代にオスラムの海賊がら防御するために造られ(1738年),こちらもフィリピン最古の要塞らしいです.第2次世界対戦中にはの本軍による捕虜収容所として使われていたそうです.

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面白かったのが,要塞の前の広場で,いくつものグループが様々な種類のダンスを踊っていたことです.ジャズダンスみたいなのもあれば,体育祭でやる行進曲みたいなのもありました.何の集まりかはよくわかりませんでした.感じとしては,ジムでやるスタジオレッスンに近いです.それぞれにインストラクターがいて,その指示のもとにみんなが曲にあわせて踊るという.

 

2019年11月14日 (木)

メディア学部ではこんな研究もできる!

2019年11月13日 (水) 投稿者: メディア社会コース

こんにちは、着任2年目・メディア社会コースの森川です。
 
先日、私の研究や卒研室に関する取材記事が本学ウェブサイトに公開されました。
大学進学を目指す高校生の皆さんに是非読んでいただきたいと思います。
 
 
さて、記事の中に、私の研究室で学生が行っている研究を2つほど紹介しました。
今日は他にどんな研究が行われているかを紹介したいと思います。
“メディア”と言えば、コンテンツを「つくる」ことに意識が向きがちだと思いますが、クリエイティブワークだけではコンテンツ・ビジネスは
成立しません。
誰のために何をつくるのか(今の社会にはどんなコンテンツが必要か)、マーケットのサイズはどれくらいで、収益はどれくらい見込めるか、
競合にはどんな相手がいるのか、どんな戦略を取ればいいか、どんな宣伝やプロモーションを行うべきか、などなど、考えるべきことは山ほどあるのです。
そういった、ビジネスサイドの知識を学べるのが、メディア社会コースのカリキュラムです。
クリエイティブワークに対する、プロデュースワークの視点と言ってもいいかも知れません。
例えば、私の研究室では以下のような研究をしている卒研生がいます。
 
 
・深夜アニメ番組のTwitterツイート数を伸ばす要因は?
日本は世界でも珍しく、大人向けアニメが数多く制作されている国です。
子供向けではない分、深夜時間帯にもアニメ番組が放送され、最近では視聴率奪い合いの過当競争に。
先行研究では、深夜アニメ番組の視聴率を上げる要因の一つが、視聴者のTwitterでのリアルタイム・ツイートであると述べられています。
では、リアルタイムのツイート数を増やすにはどういった施策が考えられるのでしょうか。
ツイートを収集し、研究を進めています。
 
 
・ホラー愛好家の特徴とは?
人間にとって本来不快であるはずの「怖い」という感情。
にも関わらず、幽霊やゾンビ、妖怪などが登場するホラーコンテンツをこよなく愛する人たちが存在します。
一体どういう人たちがホラーを好んで見ているのか。
どういう信条や趣味・趣向を持っているのか。
アメリカの研究を元に、日本の現状を明らかにしようとしています。
 
 
・今後、Jリーグを盛り上げていくにはどうすればいいか?
リーグが創設されて27年。
現在のラグビー人気のように、最初こそ大きな盛り上がりを見せましたが、Jリーグ人気はここ数年横ばい状態です。
プロ野球人気が下降気味と言われて久しいですが、まだJリーグはプロ野球人気を超えることができていません。
しかし、Jリーグのチームの中でも、浦和レッズは堅調に業績を伸ばし、熱狂的なファンを生み続けています。
何が浦和レッズの成功要因なのか?
数々のデータから考察を行っています。
 
 
・子ども向け特撮番組のCMを親たちはどう見るか?
番組に出てくるヒーローが登場し、商品の宣伝を行うCMのことを「ホストセリングCM」といいます。
実はこの宣伝手法は、まだ脳が未発達の子どもに大きな影響を与えるとして、多くの国で禁止されていますが、日本では禁止されていません。
法で禁止されていない以上、CMに目を光らせていなくてはいけないのは保護者ということになります。
では、実際日本の親たちはホストセリングCMをどう捉えているのか?
お母さんたちが子どもと一緒になってヒーローを演じる俳優を熱狂的に応援する、ある種特殊な状況を抱える日本において、面白い調査結果が出るかも知れません。
 
 
この他にも、まだまだ多様な研究が行われている森川研究室。
皆さんが興味のあることなら、研究のシーズになると思います。
クリエイティブや技術だけではない、メディアの社会的な一面に、是非目を向けてください。
 
メディア学部メディア社会コースで、やりたいことがきっと見つかります!
 
 
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(メディア学部 森川 美幸)

2019年11月13日 (水)

VIP合宿での研究発表

2019年11月11日 (月) 投稿者: メディア技術コース

渡辺です。こんにちは。

ちょっと紹介するタイミング的には遅くなってしまったのですが、9月21日から23日まで行われた「VIP合宿」という催しについて紹介したいと思います。

「VIP」とついているのでさぞゴージャスな合宿なのだろうと思ってしまいますが、これは「ビジュアル情報処理研究合宿」の略でして、ごく庶民的な研究合宿です。(まあそもそも研究合宿が庶民的と言えるのかどうかは意見が分かれるところかもしれませんが...)

この研究合宿では、近藤先生の研究室の学生たちが運営を担当しており、既に 10/15 の記事で紹介されております。そちらの記事も是非参照してください。

さて、このVIP合宿は我が渡辺研の学生も毎年のように参加しており、今年は共同研究を行っている柿本先生の研究室学生も参加しておりました。私も昨年から参加するようにしているのですが、非常にユニークな研究合宿です。参加学生による(通常の)ポスター発表がメインの催しではあるのですが、その他にも大学教員や社会人の方々による座談会、グループごとに分かれてゲームやビンゴ、研究合宿らしくグループ対抗のポスター作成コンテストなどを行っています。また、夜は教員・社会人・学生が入り混じって懇親を深めます。様々な大学の学生たちと下らない話で盛り上がることもありますし、あるいは他の大学の先生とガチな人生相談をしたりすることもあります。

さらに、今年度のVIP合宿では嬉しいことに本学の学生が二人も賞を受賞しまして、渡辺研の古川真帆さんが全体で第2位を意味する「優秀賞」を、柿本研の佐藤葵君が「運営・教員特別賞」を受賞しました。二人の発表の様子を掲載しておきます。

 

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今から来年の参加が既に楽しみです。

メディア学部准教授 渡辺大地

 

2019年11月11日 (月)

情報処理学会DCC研究会にて大学院生2名が発表

2019年11月10日 (日) 投稿者: メディアコンテンツコース

メディア学部の三上です.

今回は三上・兼松研究室の大学院生の学会発表について紹介します.

11月7日(木)~8日(金)に九州工業大学にて開催された情報処理学会デジタルコンテンツクリエーション研究会において,大学院生の沼崎優介君と菅沼辰也君がそれぞれ発表を行いました.

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研究の詳しい内容はこれからの発展もあるのでここでは詳しくは書けませんが,沼崎君は「ライド型VRコンテンツにおける呈示映像の傾きの増幅と減衰による体験者の認知に関する研究 」と題して,VRコンテンツ体験時のプレイヤの実際の態勢を画面上では誇張したり省略したりして表示し,その変化に気付くかどうかについて研究をしました.

菅沼君は「VR型FPSゲームにおける視線と視野角に応じた敵AIの動的調整に関する研究 」と題して,FPSゲームのプレイ中のプレイヤーの視線を頼りに視野角に応じて敵のAIを調整して,難易度を変化させる研究を発表しました.

会場からは大変多くの貴重な意見や指摘があり,今後の発展に大変有意義でした.

写真は発表中の菅沼君と発表を終えたリラックスモードの沼崎君です.

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文責:三上浩司

2019年11月10日 (日)

大学院博士課程の遠藤雅伸さんが芸術科学会論文賞を受賞

2019年11月 9日 (土) 投稿者: メディアコンテンツコース

メディア学部の三上です.

本学大学院博士課程の遠藤雅伸さんが執筆し,厳正な査読の結果,芸術科学会論文誌第17巻3号に採録された論文「フローゾーンを超えた動的難易度調整~イリンクスを楽しむDynamic Pressure Cycle Control手法~」が,数ある論文の中から選出される「学会誌論文賞」を受賞しました.


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ゲーム業界の特にゲームデザイン分野のレジェンドとして知られる遠藤さん.「ゼビウス」,「ドルアーガの塔」などを産み出した遠藤さんが教員,研究者として大学で活動するにあたり,アカデミックな考えをきっちり身に付けたいと,東京工科大学の大学院に進学し,私の研究室で様々な研究に取り組みました.修士課程,博士課程で大変興味深い研究成果を発表し,また勤務先である東京工芸大学の学生たちも大変魅力的な研究発表を,情報処理学会,芸術科学会,日本デジタルゲーム学会などで発表しています.

今回の研究では難易度調整に着目しました.

デジタルゲームにおいて,難易度は面白さの重要な要素です.難易度がプレイヤーのスキルとつりあった状態(いわゆる「フローゾーンの範囲」)に設定されていれば,プレイヤーはゲームを楽しみ上達していくことができます.
そのために,近年ゲームでも取り入れられている,プレイ中のプレイヤーの状況により,難易度を調整する「動的難易度調整(DDA:Dynamic Difficulty Adjustment)」があります.
しかしプレイヤーは,ゲームの最中に難易度が調整されていることに気付くと不快に感じることが示唆されています.

この研究で遠藤さんは,難易度が適正な範囲を超えてもプレイヤーが楽しいと感じる,動的緊張感周期制御(DPCC: Dynamic Pressure Cycle Control)という新しいゲームデザインコンセプトを考案しました.これは周期的に難易度を極端に変更し,フローゾーンを超えて難易度を乱高下させる方法です.

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この手法を DDA と組み合わせて「テトリス」に実装し,プレイテストによって検証実験を行ったところ,結果は提案手法が新たな面白さの要素をゲームに加えたことを示していました.
また,ゲーム中の意図的な難易度変化に気付いたとしても,不快とは感じないユーザーが存在することからゲームデザインが存在することを示唆した.
ぜひ興味がある人は論文をチェックしてみてください.

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文責:三上浩司

2019年11月 9日 (土)

【研究紹介】数式で髪を編む技術 - Procedural Hair Styling ー

2019年11月 5日 (火) 投稿者: メディアコンテンツコース

本ブログをご覧の皆様,こんにちは.

メディア学部教授 菊池 です.

本日のブログでは,「数式で髪を編む技術 - Procedural Hair Styling -」について紹介したいと思います.

CG で人型のキャラクターを制作する場合,肌や髪などの質感に加えて,表情や動作も人間そのもののようなリアリティのある表現が求められます.特に髪の表現に関しては様々なスタイルがあり,特定の髪型を制作することによってキャラクターの個性を引き出すことが可能となります.すなわち,ヘアースタイリングはキャラクターモデリングにおいて必要不可欠な要素です.

CG におけるヘアースタイリング技術は,人の写真から髪型の情報を読み取って自動的に生成するものが主流となっています.しかしながらこの手法は,三つ編みやお団子,短髪すぎるものなどの髪の流れる方向を読み取れないものには適していません.

そこで我々の研究室では,ガイドカーブを用いて三つ編みを作る Braid パラメータ,一定のカールを作る Coil パラメータ,およびランダムにカールを作る Curl パラメータの3つによって,複雑に編み込まれたような髪型でもパラメータを調整するだけでスタイリングが可能な技術を開発しました.
三つ編みにはリサージュ曲線を,カールヘアーにはヘリックスをそれぞれ制御関数として用い,上記3つのパラメータの変化でスタイリングを行います(図1参照,動画も公開中です).

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図1.スタイリング例


本研究は,「映像表現・芸術科学フォーラム 2019 [1] 」にて発表を行いました.

[1] 中村史穂,菊池 司,”ヘアーのプロシージャルモデリング”,映像表現・芸術科学フォーラム2019概要集


文責:菊池 司

2019年11月 5日 (火)

EC2019における発表

2019年10月22日 (火) 投稿者: メディア技術コース

技術コースの羽田です.

1ヶ月ほど前の9月20~22日にエンタテインメントコンピューティングという学会が九州で開催され,本研究室からも3件の発表を行ないました.羽田は残念ながら3日ある学会のちょうど真ん中の日が大学で仕事だったため,今年は学生のみの参加だったのですが,そこは何度も学会に参加しているだけあって,修士の学生を中心になんとか無事に発表もできたようです.
発表タイトルと参加した学生の一覧は以下の3つになります.

  • VR空間で全周から触覚刺激を提示する為の熱源の配置と検討: 伊藤 亘輝
  • 複合感覚によるリアルタイム味覚変容デバイスの開発: 白須 椋介
  • チューブ状の繊維を使用した色変更が可能な布:十亀 雄太

その中のひとつ本研究室の十亀雄太くんがベストデモ賞(PC推薦)を受賞しました.

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この賞は,プログラム委員があらかじめ論文をベースに選択したいくつかのデモを体験し,その中で優秀だと思われる発表を委員の投票で決めるものです.つまり,この分野の専門家であるプログラム委員から価値があると認められた研究というわけです.台風17号の接近により,最終日の予定は短縮して開催され,表彰式はなかったようなのですが,無事に帰ってこれたようでよかったです.
[https://gyazo.com/3cb67deb65c56912d2eff0812556d207]

私は参加していなかったので,現場にいらした先生や学生から頂いた発表中の写真をいくつか載せておきます.

P_20190922_112810 Dsc_1943 P_20190922_114136 

(羽田久一)

2019年10月22日 (火)

演出と照明の設計

2019年10月20日 (日) 投稿者: メディアコンテンツコース

みなさん,こんにちは.メディア学部助教の兼松です.

昨年着任して以降,私が担当している授業の紹介などはこのブログで書きましたが,私自身の研究についてはあまり触れていなかったので,今回は私の好きな映画を交えて紹介します.私の研究は,一言で言えば「映像コンテンツの演出設計」に関する研究です.

演出という言葉は皆さんも耳にする機会が多いと思います.例えば映画や演劇を観た後に「あの演出はよかった!」と言ったりしますよね.ところが,この演出という言葉は物凄く広い範囲で使われていて,演出とは具体的にどんな行為か特定するのが難しい言葉でもあります.
映画などを観た際に,物語が面白ければ,おそらく多くの人が「ストーリーが良かった」とか「脚本がよかった」などと表現すると思います.この場合は映像制作の中間生成物である,シナリオの出来がよかったのだろうと考えられます.「あのキャラクターがかっこよかった!」であれば,キャラクターのビジュアルか,または演技・アクションなどが良かったのだと思います.

一方で,「あの演出がよかった!」という感想の要因になるものは,「キャラクターの登場に合わせて必ず流れるBGMがマッチしていて,雰囲気が出ている」とか,場合によっては「そもそも演技をしている俳優が,キャラクターの雰囲気にマッチしている」といった配役の話すら,ひっくるめて「良い演出」と呼ばれることがあります.
この理由はある意味単純で,映像作品の場合,演出を行うのは主にディレクターだからです.ディレクターは映像コンテンツの中身の舵取りですから,映像コンテンツのあらゆる要素が演出の評価に関わってくるわけですね.したがって,演出の全てを研究しようとすると一生かかっても終わらないと思います.そこで,私が研究をする上でキーにしているのは「何をどう見せるかを考える」ということです.つまり演出の設計ですね.比較的近い言葉ではミザンセーヌです.

この演出設計に関する要素として,私はメディア学部の学生だったころに,まず照明手法の研究からはじめました.映像コンテンツの照明といえば,まず誰でも思いつきやすいのは撮影環境の再現でしょうか.わかりやすい例で言えば時間帯によって太陽光の当たる角度や色味は変わりますよね.2Dアニメでも,昼のシーンと夕方のシーンでは同じキャラクターでも色を変えて塗られています.
でも,映像コンテンツの照明は撮影環境の再現だけではありません.あえて,”リアルではない”光の当て方をして,登場人物の感情や,作品の雰囲気,さらにはストーリーの伏線を演出・表現することがあります.

私の好きな映画の一つに「第三の男」という映画があります.私が生まれるよりも前の白黒映画で,名作ですのでご存知の方も多いですよね.この映画は,個人的にはストーリーはそこまで大好きというわけではありません.ただ,要所要所の画がとても素晴らしいです.この作品の照明は,必ずしも撮影環境をリアルに再現した照明ではないと思います.しかし,光と影の作り方が,ストーリーや登場人物の感情をより引き立てていて,さすが名作と感じます.
よく研究や授業でも題材にするのですが,Dr.Winkelというキャラクターが登場するシーンでは,構図がほとんど変わらないのに俳優さんの表情に合わせて照明が大きく変わっているショットがあったりして,よーく見てみると面白いです.
まだ見たことがない方や,これから映像制作を勉強しようという方は,一度は見ると良いと思います.

(メディア学部 兼松祥央)

2019年10月20日 (日)

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