障害の有無に関わらず、共に仕事ができる社会の実現に向けて
2025年1月20日 (月) 投稿者: メディア社会コース
「障害者雇用」をご存知でしょうか。その名の通り、障害のある人々を企業などが雇用することです。この「障害者雇用」の考え方は先進国では変わりつつあります。
例えば、IT企業のマイクロソフトは、障害者を雇用することで、企業の利益がアップすると考えています。なぜなら、障害のある人々と一緒に働くことで、商品やサービスの不便な点について気づくことが出来るからです。多様な人々の意見を取り入れることで、結果として障害の有無に関わらず、多くの人にとってより便利な商品やサービスを開発することが可能になります。
日本でも、大企業などは障害者雇用を積極的に行なっていますが、雇用人数だけが注目されており、「一緒に働く」という観点に欠けている企業が多いのが実情です。
企業と障害者雇用促進を目的とした体験型コンテンツを開発しワークショップを実施
10月16日に、障害者の就労移行支援に取り組んでいる株式会社ゼネラルパートナーズが運営するatGPジョブトレ大手町にて、障害者の支援スタッフの方々を対象にワークショップを実施しました。20名の方々が参加し、5つのグループに分かれて開発した体験コンテンツを視聴し、聴覚障害者が職場で困っていることなどについてディスカッションしました。
世の中にはさまざまな聞こえの方がいます。コミュニケーション手段を工夫して、誰もが働きやすい環境を整えることが必要です。今後は、実際に聴覚障害者の方を雇用している企業に出張し、サイレント・コミュニケーションを実施する計画を検討しています。
●ワークショップの詳細は、atGPジョブトレのブログをご参照ください。
参考記事:東京工科大学と障害者雇用促進のためのコンテンツ開発で連携!
https://info.atgp.jp/jobtra-blog/article002-19
●サイレント・コミュニケーションの詳細はプロジェクトHPをご参照ください。
サイレント・コミュニケーション 公式サイト
https://www.silentcommunication.jp/
メディア学部 吉岡 英樹
略歴:バークリー音楽院ミュージックシンセシス科卒業後、(有)ウーロン舎に入社しMr.ChildrenやMy Little Loverなどのレコーディングスタッフや小林武史プロデューサーのマネージャーをつとめる。退社後CM音楽の作曲家やモバイルコンテンツのサウンドクリエイターなどを経て現職。1年次科目「音楽産業入門」を担当。現在は聴覚障害支援を専門としており、メディア専門演習「サイレント・コミュニケーション」、聴覚障害支援メディア研究室 を担当している。
2025年1月20日 (月)