社会

8月25日(日)オープンキャンパスは森川研へ!

2019年8月16日 (金) 投稿者: メディア社会コース

こんにちは、着任二年目の森川です。
夏休み真っ最中ですが、高校生の皆さんはいかがお過ごしですか?
3年生は受験勉強の追い込みに全力で取り組んでいることでしょう。
本学を志望する皆さん、志望するかもしれない皆さん、8月25日(日)には、八王子キャンパスオープンキャンパス(OC)が開かれます。
今年最後のOCにして、何と! 我が森川研が初めて出展を行う記念すべき(?)OCでもあります!!
出展内容は、現在4年生が懸命に取り組んでいる、メディア及びエンタテインメント関連の研究紹介です。
今回皆さんに披露する研究のキーワードはこちら↓。
・聖地巡礼:継続的成功の要因とは
・ホラー:恐怖愛好家の特徴
・カップルアカウント:現代の若者の心理的欲求
・LGBTマーケティング:広告の多様性
・eスポーツ:市場は拡大するか
どれも面白そうなテーマだと思いませんか?
私の研究室は、「デジタル・ジャーナリズム」というテーマを掲げています。
上記のような研究は、もしかするとジャーナリズム的ではないと思われるかも知れません。
しかし、世の中の問題を発見し、その原因や解決策を探求して社会に発表することがジャーナリズムであるとすれば、社会系の研究テーマの多くはジャーナリスティックであると言えます。
だからこそ、殊に昨今は、いわゆる事件報道だけでなく、経済や芸能に関しても経済ジャーナリストや映画ジャーナリズムといった形で、「ジャーナリズム/ジャーナリスト」という単語が使われているのでしょう。
ジャーナリズムとは“世の中の役に立つ”情報を発信するものであり、森川研で行われている各研究も、“世の中の役に立つ”ものになることを目指して進められているのです。
8月25日(日) は是非八王子キャンパスへ!
そして研究棟C 3階の322教室にお越しください。
森川研のメンバーが高校生と保護者の皆さんをお待ちしています。
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(メディア学部 森川 美幸)

2019年8月16日 (金)

大坂なおみ選手のナイキのCMにみるコピーの力。「世界を変える。自分を変えずに」(メディア学部 藤崎実)

2019年8月 6日 (火) 投稿者: メディア社会コース

メディア学部社会コースの藤崎実です。

みなさんは、もうすでにご覧になりましたか?
女性テニスプレイヤーとして世界ランキング1位を獲得した大坂なおみ選手が出演するナイキのCMが、この初夏、話題になりました。
私は授業でキャッチコピーの重要性を取り上げていますので、早速、授業でもこのCMを取り上げました。

一般的にCMは映像に目が行きがちですが、実際のところ、映像の半分は音声でできています。また、メッセージを伝える上で、コピーは大変重要な位置を占めています。

このCMはコートで練習する大坂なおみ選手の映像に、世界中の記者からの質問の音声が流れるという構成です。その質問とは次のような内容ですが、全て大坂選手が今まで実際に記者会見で受けた質問とのこと。そして、よく聞くと、英語の質問の中に、日本人記者による日本語の質問も聞こえてきます。

■「ナオミさん 今、意識している選手はいますか?」
■「最大のライバルは誰ですか?」
■「ハードコートのスペシャリストと呼ばれてますが?」
■「日本人かアメリカ人か、自分をどちらと感じますか?」
■「何か賞金で買いたい物はありますか?」
■「頂点に立つことのプレッシャーとどう向き合いますか?」
■「日本語で答えてください」
■「生涯グランドスラムを達成する自信は?」
■「またこの後もカツ丼食べますか?」
■「もっと笑顔を見せてみたら?」

さて、大坂なおみ選手からの返事は? CMは下記のリンクから見ることができます
◎2019年 ナイキCM 30秒「Nike Presents: NAOMI OSAKA 大坂なおみ - QUESTION / RETURN

このCMのキャッチコピー、いわゆるタグラインは次のコピーです。

「世界を変える。自分を変えずに」
Dont change yourself. Change the world.

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大坂なおみ選手はプロスポーツ選手です。世界トップレベルで競技を行う一流の選手に、日本のメディアもっと敬意を込めた質問をすべきなのではないかというCMです。

また、このメッセージはスポーツを愛する人のみならず、自分を信じて頑張るすべての人に向けた応援になっています。
そして、ナイキというブランドを伝える素晴らしいブランディングCMになっています。こうした広告がブランドを作っていくのです。

このCMは大阪選手を起用したナイキの第一弾CMですが、大変力の入ったCMになっています。CMを見る時は、コピーに注目して見てくださいね。 (メディア学部 藤崎実)

2019年8月 6日 (火)

たった一人の日本人 ~Academy of Marketing Coference 2019参加レポート~

2019年7月15日 (月) 投稿者: メディア社会コース

こんにちは、森川です。
研究室のブログにも投稿しましたが、英ロンドンで開催されたマーケティングの国際学会「Academy of Marketing Conference 2019」に参加してきました!
私にとっては約6年ぶりのロンドン。
夏でも朝晩は寒く、常に重い雲が立ち込めているロンドンの暗いイメージとは裏腹に、今回滞在した1週間は見事に連日晴天で、日焼けしそうなほど強烈な日差しが照り付けていました。
そんなお天気の下、カンファレンスも盛大にスタート。
ロンドンの中心部にあるRegent's University London(下画像参照)を会場に、私を含め380ものプレゼンテーションが行われました。

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マーケティングのカンファレンスとしては世界的にも有名なだけあって、イギリス国内はもちろん、北米、南米、アジア、アフリカ、オセアニアなど、まさに世界中からマーケティング研究者たちが集結。
でも、日本からの参加者は私一人で、他のアジアの参加者たちからは「日本人の研究者とは全く会ったことがない」などと言われてしまいました。
私は前にも一度、このカンファレンスに参加したことがあるのですが、その時も日本人は殆どいませんでした(会場はアイルランドの大学でした)。
一方で、中国、韓国、ベトナムやタイの参加者は多く、イギリスへの留学生も多いようです。
日本人ももっと世界に出て研究発表をして欲しいとつくづく思います。

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今回、私は映画のユーザーレビューについての発表を行いました。
日本のデジタル・マーケティングの現状は、海外の人たちにとって興味深いことも多いようで、非常に好意的に受け止めてもらえましたし、かつ、状況を客観視できる海外の人たちならではの新鮮なコメントや指摘をいただくこともできました。
国際学会の良さはこういうところです。
研究の最終形は論文で、学術誌に論文が掲載されることにあります。
ですから、学会発表というのは、自分の研究をブラッシュアップし、研究を完成形に近づけるために活用するものなのです。特に大学院生の皆さんは、是非積極的に国際学会に参加してください。

さて、今回会場となったRegent's University Londonの最寄り駅は、かのBaker Street。
そう、シャーロック・ホームズで知られる、あのベイカー街です。
駅のそばにはシャーロック・ホームズが住む<ベイカー街221B>の下宿があり、シャーロック・ホームズ博物館として公開され、世界中のシャーロキアン(ホームズファンの人たち)が観光に訪れています。
私も学会の合間に、15年以上ぶりに行ってみました。
昔行った時は、中でホームズの扮装をし、ホームズの部屋で椅子に腰かけて写真を撮れたのですが、今回は展示物に触れることも禁止されており、何だかアトラクション感が薄まった感じがして残念でした。
展示物の骨董的価値が高まった結果のようです。

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それはまあ、20年近く経てば仕方ないよね、と思うのですが、6年前からお札も刷新されており、何と手元にあったポンド紙幣が使えなくなっていたのです!
地元の人に聞いたところ、銀行に行けば新紙幣に交換してくれるとのことで事なきを得たのですが、たった6年、されど6年、ですね。
Academy of Marketingのカンファレンスは、イギリス国内で行われることが多いので、またお札が変わらないうちに(さすがにもう当分変わることはないでしょうが)発表に行きたいと思っています。


(メディア学部 森川 美幸)

2019年7月15日 (月)

入学希望者必見◆オープンキャンパスレポート④【メディア学部で研究しよう!】(メディア学部藤崎実)

2019年7月10日 (水) 投稿者: メディア社会コース

メディア学部社会コースの藤崎実です。

いよいよ、7月14()には2回目のオープンキャンパスが開催されます。そこで、これからお越し頂く方々のために、2019年6月16日(日)のオープンキャンパスの様子を振り返ろうと思います。どうぞ、参考にしてください!

◆オープンキャンパスでは、来年度の入試やキャンパスライフ、寮のことなど、どんなことでもお気軽にご相談頂けます。
実際にキャンパスを探検できる点も魅力です!!

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◆片柳研究所に入ると、学生たちが迎えてくれます!!

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◆さあ、自由にメディア学部の研究をのぞいてみましょう!

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◆先輩の学生たちも、みなさんからの質問には丁寧に答えてくれるはずです。
どんな研究をしているのかなど、いろいろと聞いてみてください!!

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◆説明会や、模擬授業なども行なっています!!詳しくはパンフレットをご覧ください!
東京工科大では、充実した研究が行われています!

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◆片柳研究所の見学が終わったら「研究棟C」に向かいましょう!

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研究棟C」でも、メディア学部の研究が行われています。
オープンキャンパスでも説明会や展示会が行われています。少し歩きますが、ぜひお越しください!!

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◆キャンパスランチの体験も予定しています!

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◆オープンキャンパスのチェックポイントはこちらです!キャンパスツアーや各種の相談コーナーも用意しています。

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東京工科大学の「2019年オープンキャンパス」は、下記のスケジュールで開催します。多くの方のご来場をお待ちしております!
7月14(84(825()   詳しくはこちらへ
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なお、オープンキャンパスのレポートはこちらも参考にしてください!
「研究生活編」「学生生活編」「充実のキャンパス空間編」

 

(メディア学部 藤崎実)(メディア学部 藤崎実)

 

2019年7月10日 (水)

入学希望者必見◆オープンキャンパスレポート③【充実のキャンパス空間編】(メディア学部藤崎実)

2019年7月 3日 (水) 投稿者: メディア社会コース

メディア学部社会コースの藤崎実です。

東京工科大学には様々な施設があります。その特徴を一言で言えば、デザイン空間でしょう。広大な敷地の中の建築物やデザイン感覚は圧巻の一言です。その様子はホームページでも見ることができますが、実際に歩いたり、見学できる点も、オープンキャンキャンパスの魅力です。もちろん、入学希望者にとっては4年間を過ごす大学の環境は多いに気になることでしょう。

そこで前々回の「研究生活」、前回の「学生生活」に続き、今回はアート感覚の視点から、2019616日(日)に行われたオープンキャンパスの様子を振り返ろうと思います。このキャンパスで研究したい!そう思う気持ちが高まるのではないでしょうか。

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◆紺碧の空の下、メイン会場の片柳研究所に向かいました。シンメトリーのデザイン空間は本学の特徴です。

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◆大学と八王子駅・八王子みなみ野駅の間は無料のスクールバスが走っています。入学したら、みなさんがお世話になるバスです。

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◆片柳研究所を入ると学生が迎えてくれました。壁面のアートにご注目ください!

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◆片柳研究所の受付に向かいます。天井の照明にもご注目。デザイン・配置ともに素敵ですよね。

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◆片柳研究所の受付を真上から見ると、なんと!地球が!!そこを歩いているみなさんは、お気づきでしょうか?

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◆ちなみに受付の奥には、緑と陽光溢れるくつろぎの空間があります。半円状のモダンなデザインですよね。

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◆さあ、メディア学部の研究発表フロアへGoGoGo!東京工科大学で行われている様々な研究や学生の話を直接聞ける点がオープンキャンパスの魅力です!

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◆メディア学部の説明会は、毎回満員でした。保護者のみなさん、入学希望の高校生たちは真剣に説明を聞いていました。

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◆研究や実験に使う機材が置かれていました。

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◆何気ない空間もデザインされています。

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◆オープンキャンパスには多くの学生がいますので、何でもお聞きくださいね。

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◆さて、片柳研究所を出て、入試相談などを行なっている「フーズフー」へ向かいましょう!

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◆青い空が広大なキャンパスに映えます。噴水の水がきらめいています。

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◆青空に佇む、アート作品。
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◆目的地の「フーズフー」は、ここです!

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◆オープンキャンパスでは、入試相談や、就職相談、在学生による相談、各種資料も取り揃えて、みなさんをお待ちしています。もちろんご相談は個別に行います。

入試のことや、大学での研究のこと。キャンパスライフ、寮のこと。どんなことでもお気軽にご相談ください!みなさんのお越しをお待ちしています。次回のレポートは最終回・総集編です。お楽しみに!

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東京工科大学の「2019年オープンキャンパス」は、直近では下記のスケジュールで開催します。多くの方のご来場をお待ちしております。
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(メディア学部 藤崎実)(メディア学部 藤崎実)

2019年7月 3日 (水)

卒研中間発表の中間発表…という名の交流会

2019年6月27日 (木) 投稿者: メディア社会コース

こんにちは、メディア学部着任2年目の森川美幸です。
私の研究室がオープンしたのは、今の4年生が配属になった去年の今頃。
この4月から卒業研究の授業が始まり、学生たちはそれぞれ自分の研究テーマに取り組んでいます。

基本的に我が研究室は個別面談をベースに指導を行っているため、研究室の仲間たちが今どこまで進んでいて、どういう状況なのか、なかなか知る機会がありません。
ただ、研究の質を上げていくためには、お互いの状況を知って刺激を受けたり、切磋琢磨することも大事です。
というわけで我が研究室では今月、7月の卒研中間発表に向けたプレ報告会ということで、卒研生全員を集めた「中間発表の中間発表」を行いました。
緊張感あふれるプレゼンテーションの場、というわけではなく、ドーナツやお菓子やジュースを用意し、和気藹々と意見交換してもらったのです。
配属前の3年生たちにも、自由に見学してもらいました。
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4年生の前期というと、就職活動にも力を入れなくてはいけない期間。
研究を進めるのはなかなか厳しいとわかっているのですが、そんな中でも我が卒研生たちはとてもよく頑張ってくれていると思います。
中にはもうちょっと頑張って欲しい学生もいますが、今後に期待、ですかね。
新たに配属になった3年生たちも、先輩の研究テーマや取り組みの様子を見習いながら、自分はどんな研究をしたいか、しっかりと考えて欲しいと思います。
それにしても、新たに配属になった卒研生たちに、毎度毎度こういった、お菓子やジュースが用意されている研究室だと誤解されていなければいいのですが…。
普段はお菓子、ないですからね!

(メディア学部 森川 美幸)

2019年6月27日 (木)

入学希望者必見◆オープンキャンパスレポート②【充実の学生生活編】(メディア学部藤崎実)

2019年6月26日 (水) 投稿者: メディア社会コース

メディア学部社会コースの藤崎実です。

東京工科大学メディア学部で学ぶ学生は、みなさん生き生きしています。そんな学生の姿に触れることができる点も、オープンキャンキャンパスの魅力です。

今回も前回に続き、2019年616日(日)に行われたオープンキャンパスの様子を振り返ります。前回は「研究生活」がテーマでしたが、今回は「学生生活」にスポットを当てたレポートをお届けいたします。

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◆メイン会場の片柳研究所に入ると、東京工科大学の公式キャラクターの「こうかとん」とニコニコ笑顔の学生が迎えてくれました!
 →「こうかとん」についてはこちらへ

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◆当日は朝からとても良い天気でした!

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◆パンフレットには当日のスケジュールが書かれています!

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◆大きなモニターを見ながら作曲を行なっている学生がいました!

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◆音楽が大好きな学生のみなさん!興味・関心を同じくする仲間たちとの学生生活は、きっと一生の宝物になることでしょう。みなさん、表情が生き生きしていますよね!

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◆仲間たちとの毎日は音楽が共通の言葉になります。創作活動は苦しい時もあることと思いますが、きっと充実していることでしょう。

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◆今まで一生懸命取り組んできた研究成果を来場者へ説明している学生がいました。やはり、研究成果の説明には熱がこもりますね!

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◆最先端のCGを学び、新しい表現に挑戦している学生がいました。その楽しそうな様子から、日々の充実感が伝わってきます。

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◆テクノロジーを活用したり、YouTuberを活用した新しいプロモーションの研究を行なっている学生がいました。
その成果は、社会的な意義をもたらすことでしょう!

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◆映像制作は、学べば学ぶほど奥の深い世界です。また仲間たちとのチームワークも重要です。仲間と一緒に、同じ時間を過ごした学生生活は、貴重な思い出になることでしょう。大学での学びは、きっと将来を支えてくれるはずです!

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◆オープンキャンパスでは、教員による個別相談や、現役大学生による相談コーナーもあります。大学での研究のことや、キャンパスライフなど、どんなことでもお気軽にご相談ください。次回のレポートでは、清潔でデザイン感覚溢れる本大学の建物や空間に着目した「充実のキャンパス空間」をお伝えします。お楽しみに!

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(メディア学部 藤崎実)

2019年6月26日 (水)

[シリーズ難聴-2]情報工学系のメディア学部で聴覚障害支援の演習をやる意義。

2019年6月25日 (火) 投稿者: メディア社会コース

今年度後期より、メディア専門演習「聴覚障害理解とコミュニケーション支援」がスタートします。情報工学系のメディア学部で聴覚障害支援の演習を行う意義とは何でしょうか。


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 皆さんは、聴覚障害者を支援している専門家として、耳鼻科医、言語聴覚士、特別支援学校(ろう学校)の先生、手話通訳者を思い浮かべるでしょう。実際に、これらの方々が聴覚障害者を支えており、欠かせない存在であることには間違いありません。しかし、インターネットやスマートフォンのような通信機器が普及し、AI(人工知能)やセンサー技術が発展していくミライにおいて、これまでとは違う支援の方法もあるのではないでしょうか。情報工学の専門家が集まっているメディア学部で、聴覚障害者のコミュニケーション支援に取り組むことはとても自然なことなのです。聴覚障害についての理解を深め、新しいカタチの支援方法を考えるのがこの演習の目的です。

 聴覚障害には先天性と後天性があり、聞こえないまま育つと言語発達に大きな影響があります。先天性で重度難聴の場合、音がほとんど何も聞こえないため口話を習得することが困難なケースがあり、手話を使ってコミュニケーションをとります。実は、日本には手話が2種類あり、「日本手話」と「日本語対応手話」と呼ばれています。それらを混ぜた「中間型手話」もあるようです。「日本手話」は日本語とは文法が異なり、別の言語と言えます。手だけではなく、体や表情を使った表現豊かな言語です。「日本語対応手話」は、口で日本語を話しながら、それに合わせて手話を行います。聴覚障害者がどちらの手話を選択するのかは、家庭環境や学校の方針にもよりますが、一緒にコミュニケーションをとっているうちに「中間型手話」が生まれたようです。なお、ある程度聞こえる聴覚障害児で口話を中心としたコミュニケーションをとっていても、手話を覚えることで、言葉への理解が深まったり、雑音化でのコミュニケーションに役立つ場合もあります。

 近年では、新生児スクリーニングにおける技術の進歩により、早期に聴覚障害を見つけることが可能となり、早期に療育することでコミュニケーションや言語発達の遅れを少しでも軽減できるようになりました。デジタル音響技術も進歩しており、補聴器や人工内耳の性能も上がっています。2014年には人工内耳の適応年齢の見直しがなされ、1歳から手術を受けることが可能になりました。人工内耳の先進国であるオーストラリアでは、15年ほど前から生後6ヶ月で手術を受けることが可能となり、コミュニケーションや言語の発達においてさらに優位になることが分かっています。そのため、聴覚障害者が社会に出て聴者と一緒に生活や仕事をするチャンスが増え、職業の選択肢も広がっています。

 しかし、補聴器や人工内耳を装用したとしても、聴者と同じように聞けたり話したり出来る訳ではありません。例えば、雑音化や複数の人が話している環境で、どの人が何を言っているのかを聞き分けるのが困難なケースがあります。そのため、情報を聞き逃したことから、次にしなければならない行動が違ってしまうこともあり得ます。もしも、電車に乗っている時に大きな地震があり、車内アナウンスで指示があったとしても、雑音が多い環境下でその情報を聞き取ることは難しいかもしれません。聴覚障害者は見た目では判別しにくいため、周囲の人も困っていることに気づかないかもしれませんし、本人も自分が置かれている状況を把握することが出来ません。車内アナウンスをリアルタイムにテキスト化して、車内のデジタルサイネージに表示すれば、聞こえにくい人にも情報が正確に伝わります。

 この演習では、まず聴覚障害への理解を深めることから始めます。耳栓をして聞こえにくい状況を体感したり、手話や指文字を使って聴覚に頼らないコミュニケーションを体験したり、補聴器や人工内耳についてインターネット調査を行ったりします。その後、音声をリアルタイムにテキスト化するアプリや、音声を振動に変換して伝えるデバイスなど、現存する聴覚障害支援ツールを実際に使ってみます。最後に、聴覚障害支援に相応しく新しいアイディアを提案します。

 演習を通じて、聴覚障害への理解が深まり、様々なテクノロジーやコンテンツによる支援の可能性を実感することを目標とします。さらにその体験から、人工知能・IoT・スマートデバイスなどを組み合わせて、新たなソリューションを創造するアイディアへと繋がることに期待します。

 

<授業計画>
第 1回:きこえにくい環境下でのコミュニケーション体験
第 2回:音の性質、聴覚障害に関する調査と理解
第 3回:指文字によるコミュニケーション体験(基礎)
第 4回:指文字によるコミュニケーション体験(応用)
第 5回:手話によるコミュニケーション体験(基礎)
第 6回:手話によるコミュニケーション体験(応用)
第 7回:補聴器、人工内耳に関する調査と理解
第 8回:読唇術、筆談によるコミュニケーション体験
第 9回:聴覚障害者が必要としている配慮の調査と理解
第10回:音声認識技術によるリアルタイム字幕の体験
第11回:その他のコミュニケーション支援方法の調査と理解
第12回:聴覚障害支援の考察とディスカッション
第13回:提案の素案作成と発表
第14回:提案書と発表原稿の作成
第15回:提案の発表

 


メディア学部 吉岡 英樹

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略歴:バークリー音楽院ミュージックシンセシス科卒業後、(有)ウーロン舎に入社しMr.ChildrenやMy Little Loverなどのレコーディングスタッフや小林武史プロデューサーのマネージャーをつとめる。退社後CM音楽の作曲家やモバイルコンテンツのサウンドクリエイターなどを経て現職。1年次科目「音楽産業入門」を担当。現在のコンテンツビジネスイノベーション研究室は2020年度にて終了し、聴覚障害支援メディア研究室として新たなスタートを切る。


 

2019年6月25日 (火)

◆入学希望者必見◆オープンキャンパスレポート①【充実の研究生活編】(メディア学部藤崎実)

2019年6月19日 (水) 投稿者: メディア社会コース

メディア学部社会コースの藤崎実です。

2019年6月16日(日)に行われたオープンキャンパスの様子を、これから数回にわたり、各テーマに沿って、写真で振り返りながら、レポートをお届けします。第1回目のテーマは、【充実の研究生活編】です。

東京工科大学メディア学部では、様々な研究を行なっています。入学希望者にとっては、大学での研究活動は多いに興味があることでしょう。では、各研究室では、どんな研究を行なっているのでしょうか?オープンキャンパスの様子をお伝えしながら、研究についてご紹介いたします。

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◆当日は好天に恵まれ、早朝から多くの人が本大学に来ました。

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当日のパンフレットより。
当日出展している各研究の内容や、説明会の内容が書かれています。このパンフレットを片手に、大学内をいろいろ見学してください!

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◆片柳研究所の4階ではメディア学部の説明会が開かれました。

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◆講演は、柿本正憲教授/メディア学部長です。

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◆国際的な交流が多いのも本大学の特徴です。多くの留学生が本大学で学んでいます。

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◆保護者の方、入学希望の高校生など、多くの人が柿本先生のお話しを熱心に聞いていました。

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◆メディア学部では、メディアに関するさまざまな研究が行われています。その中には、あなたの興味をひく研究も、きっとあるはずです。

ゲーム教育カリキュラムの研究、アニメーションの自動生成に関する研究、映像配信、SDCGプログラミング、人工知能、Iotの可能性、会話分析に基づく相互行為に関する研究、VRやARの活用に関する研究などなど・・・。

東京工科大学では、これからの日本に必要なテクノロジーや、メディアや、インターネット分野の最先端の研究を行なっています。例えばAIに関する研究は、今、もっとも注目されている分野です。理論研究、実証研究など、さまざまな研究を行うことで、新しい知識を増やすことができます。それは実務に役立つ、あなたの力になることでしょう。

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先輩たちは、自分が興味のある分野の研究に日々取り組み、大きな成果を挙げており、充実した研究生活を送っています!

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片柳研究所の5階では、教員による個別相談や、現役大学生による相談コーナーもあります。

大学での研究のことや、キャンパスライフなど、どんなことでもお気軽にご相談ください。次回のレポートでは「充実の学生生活」をお伝えします。お楽しみに!

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東京工科大学の「
2019年オープンキャンパス」は、直近では下記のスケジュールで開催します。多くの方のご来場をお待ちしております。
7月14() 84() 825()   詳しくはこちらへ
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(メディア学部 藤崎実)

2019年6月19日 (水)

本校の学生も参加。広告とクリエーティブ研究に向けた足がかりとしての日本広告学会「クリエーティブフォーラム」(メディア学部 藤崎実)

2019年6月13日 (木) 投稿者: メディア社会コース

メディア学部社会コースの藤崎実です。

先日もこのブログで紹介させていただきましたが、日本広告学会ではクリエーティブ委員会が主催となり、毎年「クリエーティブフォーラム」を開催しています。12年目を迎えた今年は、2019511日に虎ノ門ヒルズ森タワーのADKにて開催されました。

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このフォーラムは研究者と実務家の接点の場として設けられました。研究者にとっては実務における最新の状況を知ることができる場であり、実務家にとっては、研究者からのアドバイスを受けることで、本格的な広告研究への足がかりを得ることができる場です。
また、2011年からは「ポスター・セッション」が行われています。

今日はその「ポスターセッション」についての記事です。今年の発表は全24研究。うち、一般部門が12人(組)、学生部門が12人(組)でした。発表者は年々増加傾向にあり、今年も大変な活況でした!

では、現在の広告研究にはどんなテーマがあるのでしょうか? 以下の発表タイトルをご覧ください。近年の広告研究がいかに多様性に満ちているか、おわかりいただけるのではないでしょうか。

「クリエーティブフォーラム2019」ポスターセッション発表タイトル

■「インフルエンサーへの消費者期待と広告主の理解不足、そして炎上リスク」
■『広告が届く人、届かない人』 ー行動特性から導くマーケティング感応度」
■「都市経済を変貌させる中国版TikTok(料音)のパワー 〜西安の事例から見た都市ブランディングの新しい広告のカタチ〜
■「共創ラベル効果:『お客様のアイデアで生まれました』と書かれた製品は、なぜ売れるのか?」
■広告表示の社会的責任を問うーいわゆるフェイク広告をふまえて一」
■「消費者に受け入られるオンライン動画広告とは何か」
■「ミュージアム·コミュニケーションを活用した広告コミュニケーション拡大についての考察」
■「魅力的に見える顔の角度について」
■「アンビエント·プロモーションの重要性についての一考察 -駅ビルを例に-」
■公共広告の研究一里親制度の普及を題材として一」
■「コミュニケーションの二段の流れ」を巡る社会学界と広告業界 〜1950 年代広告業界における「産学連携」の一事例〜」
■「ウェブルーマーに向けたSNSコミュニケーションの効果とマーケティング課題」
■「ASMRの広告利用による購買意欲の変化と展望」
■「東京都におけるヘルプマークのメディア広報展開の提案」
■「人と街をつなげるコラボエンターテインメントの提案 桜丘町まちじまい企画」
■「他者の存在がCRM製品の購買に与える影響」
■『報告:若者(高校·大学生)に現れ始めている新しい価値観』〜広告とマーケティングの未来を人間中心に考えたい〜
■「ファッションと建築の相関性〜ライフスタイルコミュニケーションの検討」
■「リアル店舗におけるVMDとコミュニケーション課題の考察」
■「広告コミュニケーションにおける職業制服の役割の研究」
■あなたはどのタイプ?テレビ視聴別診断」
■「好きなタレント大図鑑 〜好きなタレントから見えてくる消費者像を可視化する〜」
■「誰をお供に戦う? 6人のインスタ戦士たち〜現代版桃太郎の教え〜」
■「instagram に秘められた消費行動に影響を与える力」

毎回、参加者の投票により「一般部門」・「学生部門」でMEP賞が決まります。MEP賞とは、Most Expectative Presentationの略で「最も期待の持てる発表」の意味です。

そして、今年の「一般部門」MEP賞には、法政大学大学院 経営学研究科博士後期課程(株式会社 博報堂)の岡田庄生さん(研究テーマ「共創ラベル効果:『お客様のアイデアで生まれました』と書かれた製品は、なぜ売れるのか?」)が受賞しました。おめでとうございます!!

24研究からの金賞にふさわしい、本当に素晴らしい研究だと思います。岡田さんとは大変親しい関係です。私も自分のことのようにうれしい気持ちになりました。

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なお、今年の「クリエーティブフォーラム」には、本学からも学生が見学に来てくれました!!

このような積極性はとても大切だと私は思います。社会の最先端で活躍する人たちの話を聞き、良い刺激を受け、知見を高めることは自分を豊かにすることにつながります。学生のみなさんにとっても、大変有意義な経験になったことと思います。これからも今の姿勢を大切に頑張ってくださいね!
 
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みなさんも、良い研究ができるように、良質な経験と良質な刺激をどんどん受けて、知的好奇心や研究マインドをどんどん高めていって欲しいと思います。自分ひとりでは気づかなかった研究への糸口やヒントは、自分の行動範囲と経験を広げることで意外と見つかるものです。

広告分野の研究は、社会という場で企業と生活者の間のコミュニケーション全般を扱っています。普段からアンテナを張って社会をよく見ると、この分野で疑問に思うことがたくさんあるはずです。広告分野の研究に、多くのみなさんが興味を持っていただけるといいな、と私は願っています。

(参考サイト)
「日本広告学会 クリエーティブフォーラム」
日本広告学会 

(メディア学部 藤崎実)


2019年6月13日 (木)

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