社会

デフリンピックで体験する「サイレントコミュニケーション」

2026年2月 4日 (水) 投稿者: メディア社会コース

2025年11月、私たちは日本で初めて開催された「デフリンピック」の関連イベントにおいて、

「サイレントコミュニケーション体験」を出展しました。

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この体験では、音響シミュレーションを用いたコンテンツを通して、

聞こえる人が「聞こえない」「聞こえにくい」状態を疑似的に体験できる展示を行いました。

あわせて、Auracast™やWi-Fiを活用した補聴支援システムの体験も用意し、

音声情報をどのように届け直すことができるのかを、実感として理解してもらうことを目指しました。

会場には、

聞こえる人、聞こえない人、聞こえにくい人

さらにさまざまな国籍・文化背景を持つ来場者が訪れ、

非常に多様性のあるコミュニケーション空間が生まれました。

運営を支えたのは、メディア学部の学生スタッフです。

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学生たちは、これまで授業の中で学んできた手話や非音声コミュニケーションを最大限に活用し、

試行錯誤しながら来場者一人ひとりと向き合っていました。

終了後には、「とても良い経験だった」「学んだことが初めて現場でつながった」という声も多く聞かれました。

日本初開催となったデフリンピックは大きな成功を収めましたが、

私たちは、この期間だけ注目が集まって終わることを望んでいません。

聞こえについて考えることが、日常の中で当たり前に続いていくこと。

そして、聞こえない人・聞こえにくい人に寄り添う社会づくりが、立ち止まることなく進んでいくこと。

メディア学部の実践は、その小さくも確かな一歩でありたいと考えています。

 


メディア学部 吉岡 英樹

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略歴:バークリー音楽院ミュージックシンセシス科卒業後、(有)ウーロン舎に入社しMr.ChildrenやMy Little Loverなどのレコーディングスタッフや小林武史プロデューサーのマネージャーをつとめる。退社後CM音楽の作曲家やモバイルコンテンツのサウンドクリエイターなどを経て現職。1年次科目「音楽産業入門」を担当。現在は聴覚障害支援を専門としており、メディア専門演習「サイレント・コミュニケーション」、3年次科目「音声情報アクセシビリティ」、聴覚障害支援メディア研究室 を担当している。

2026年2月 4日 (水)

ゲスト講師:マーケティング戦略プランナーの大嶋慶さんにお越しいただきました!(メディア学部 藤崎実)

2026年1月16日 (金) 投稿者: メディア社会コース

みなさん、メディア学部の藤崎実です。

2025年10月17日に、マーケティング戦略プランナーの大嶋慶さん(株式会社Make Difference)にお越しいただきました。

ゲスト講義のタイトルは「シェアより大事なマインドシェア~なぜ【よなよなエール】はつぶれないのか~」です。

大嶋慶さんは広告代理店等で2010年には「食べるラー油」キャンペーンを手がけ、ブームの火付け役となったマーケティング戦略プランナー・コミュニケーションデザイナーです。
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今までにMCEI International Marketing Excellence Award金賞やJPMプランニング賞を受賞。日産自動車、三菱自動車、サントリー、アサヒビール、桃屋、エバラなど多数のクライアントを手掛け、現在は、(株)Make Differenceを立ち上げ、ナショナルクライアントのブランド戦略、コミュニケーション戦略、キャンペーン施策を手がけてきました。

著書に、『「超」戦略的に聴く技術』(三笠書房)、『できる20代は知っている 一流の「巻き込まれ力」』(三笠書房)があります!

【市場の定義を書き換える戦略家】大嶋慶 https://note.com/gay_colt6494

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さて、肝心のゲスト講義は大変有意義な内容でした。
細かい内容はこのブログに書くことはできませんが、普段から注意力を高めて、世の中や社会や暮らしをよく観察することの大切さがよくわかりました。
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ちょっとした違和感をどこまで感じることができるか。
確かにそうした肌感覚はとても大切ですよね。

マーケティングというときらびやかな世界を想像しがちですが、地道な学びとインサイトに気づくかどうかの重要性、そして今までにない市場を作り出す重要性を改めて感じました。
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大嶋慶さん、ご自身の貴重な体験に基づく素敵なお話の数々、本当にありがとうございました!(メディア学部 藤崎実)

2026年1月16日 (金)

ゲスト講師:メディア学部1期生の山川拓也さん(代表社員 兼 クリエイティブディレクター)にお越しいただきました!(メディア学部 藤崎実)

2026年1月14日 (水) 投稿者: メディア社会コース

みなさん、メディア学部の藤崎実です。

2025年10月17日に、合同会社ファニプロ 代表社員 兼 クリエイティブディレクターの山川拓也さんにお越しいただきました。

ゲスト講義のタイトルは「メディア学部1期生が語る、クリエイティブで働くということ」です。

山川拓也さんは、東京工科大学メディア学部の1期生です。
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山川さんは卒業後は、映像制作会社に就職。そしてテレビ番組や企業映像など幅広い現場を経験しましたが、
その後、合同会社ファニプロを起業しました。

そして、現在は採用ブランディング会社の経営や広告分野での仕事など、クリエイティブ業務全般に携わっています!

合同会社ファニプロ
https://www.funnypro.net/
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山川さんの大学時代のエピソードや、人生における様々な選択肢と決断、波瀾万丈な物語からは学べることがたくさんありました。
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履修生にとっては自分たちの卒業生、しかも第1期の卒業生の活躍から多くの学びがあったはずです。

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華やかな遠い世界の話ではなくOBだからこそ語れるリアルな体験談の数々・・・。
クリエイティブの仕事って本当に面白いなと、実感できました。
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山川さん、率直かつ素敵なお話の数々、本当にありがとうございました!(メディア学部 藤崎実)

2026年1月14日 (水)

ゲスト講師:稲富治男さん(コピーライター)にお越しいただきました!(メディア学部 藤崎実)

2026年1月13日 (火) 投稿者: メディア社会コース

みなさん、メディア学部の藤崎実です。

2025年10月10日に、フリーランスのコピーライター/クリエイティブディレクターの稲富治男さんにお越しいただきました。
ゲスト講義のタイトルは「「イメージの翼」をくれるもの」です。

稲富さんは実力派のコピーライターであり、クリエイティブディレクターです。
約37年間、コピーを書いたり、企画をつくったりして、企業や商品をはじめアーティストのブランディングでご活躍されてきました。
私も若い時に、数々の仕事で稲富さんに助けていただきました。

当日の講義では、稲富さんから、ものづくり・クリエイティブでの「コトバから妄想のススメ」として、
今までのご経験に基づくお話と、現在、多くのことを学んでいる学生にとって参考になる様々なヒントをいただくことができました。
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確かに、コトバはゴールを⾒える化しますよね。
悩んでいる学生や、迷っている学生にとって、大変刺激的で学びが多いゲスト講義でした。

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私もとても勉強になることばかりでした。

聴講した学生にとっても有意義な時間だったと思います。
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稲富さん、本当にありがとうございました!(メディア学部 藤崎実)

2026年1月13日 (火)

定期的にゲスト講師にお越しいただいています!(メディア学部 藤崎実)

2026年1月12日 (月) 投稿者: メディア社会コース

みなさん、メディア学部の藤崎実です。

大学教員には様々な経歴を持つ人がいます。
私は長年、広告業界で働いてきた経験を持つ実務家出身の教員です。

広告業界で働いた経験を持つ大学教員は多いのですが、私の場合の際立った特徴としてクリエイター出身の教員という点があげられます。
そして私のようなクリエイター出身の教員・研究者は、驚くほど少ないのが現状です・・・。

さて、振り返れば、今まで多くの専門家と一緒に仕事をしてきました。
広告業界の第一線で働く人たちは、本当にみなさん優秀です。

そこで私は定期的にゲスト講師にお越しいただいています。
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今日から数回にわたり、2025年の10月にお越しいただいたゲストの方々を簡単に紹介しますね。(メディア学部 藤崎実)

2026年1月12日 (月)

スイスという国について3

2025年12月 5日 (金) 投稿者: メディア社会コース

こんにちは、メディア社会コースの進藤です.

今回はスイスという国の経済や社会についてお話します.

今日は社会について見てみます.

スイスには外国人,移民が多くなっています。2024年時点では,スイスの総人口900万人のうち,656万361人がスイス人,244万2,402人が外国人となり,スイスでは居住者のうち,外国人が27.1%を占めています.外国人比率では,国際機関を複数擁するジュネーヴ州が41.5%と特に高くなっています(ジェトロ,2024).なお,日本の総人口に占める外国人居住者比率は,2.76%とスイスの10分の1となっています(出入国在留管理庁,2024年).移住先にスイスが選ばれる理由としては,政治的・社会的安定性,良好な生活環境と優れたインフラ,複数の言語の使用が可能であること,グローバル企業や国際機関への就業機会の多さ,高度専門職への需要の高さ,高水準の賃金,などがあげられます(アレン,2024)(PROTUS,2024).

 

<出所・参考文献>

PROTUS(2024)「スイス移民完全ガイド:魅力・課題を徹底解説」

 URL: https://portus.co.jp/article/a134/

アレン,マシュー(2024)「人口の3割が外国人のスイス 移民に選ばれる理由は?」swissinfo2024年9月10日

ジェトロ(2024)「スイスの人口が900万人超え」『ジェトロビジネス短信』

  URL: https://www.jetro.go.jp/biznews/2024/09/aa0272124b1a29d8.html

出入国在留管理庁(2024)「令和6年6月末現在における在留外国人数について」

  URL: https://www.moj.go.jp/isa/publications/press/13_00047.html

2025年12月 5日 (金)

スイスという国について2

2025年12月 3日 (水) 投稿者: メディア社会コース

こんにちは、メディア社会コースの進藤です.

今回はスイスという国の経済や社会についてお話します.

今日は経済について見てみます.

スイスは観光立国のイメージが強いのですが,産業構造を見ると,GDPの産業別比率は製造業が1位(18%)となっています.労働生産性や企業のROE,労働分配率が高く,高スキル人材が多い結果として,2023年における平均年収は円換算で,スイス(1616万円)は日本(491万円)の3.3倍となっています.なお,国際通貨基金による,2024年の世界の一人当たり名目GDP(国内総生産)ランキングでは,スイスは106,098ドルで世界2位となっています(IMF,2024).

 

<出所・参考文献>

IMF(2024),Global growth is expected to remain stable yet underwhelming

  URL: https://www.imf.org/en/Publications/WEO/Issues/2024/10/22/world-economic-outlook-october-2024

2025年12月 3日 (水)

スイスという国について1

2025年12月 1日 (月) 投稿者: メディア社会コース

こんにちは、メディア社会コースの進藤です.

今回はスイスという国の経済や社会についてお話します.

まずは概要です.

スイスは地理的にヨーロッパの中央に位置し,フランス,ドイツ,オーストリア,リヒテンシュタイン,イタリアと国境を接する内陸国です.人口について見てみると,2024年において,スイスの人口は初めて900万人を超えている.人口の多い都市としては,チューリッヒ42,1万人,ジュネーヴ20.3万人,バーゼル17.3万人,ローザンヌ14.0万人などがあります(二宮書店,2024).

スイスは,各地の領土が徐々に集まって国を形成した歴史を持ち,連邦国家や州に先立ち,基礎自治体レベルの政治的集合体が存在していました.そのためスイスでは中央集権に対する不信感が強く,一人の人間や一つの組織に権力を集中させない工夫がされています(山崎,n.d.).地域ごとに多様な文化と制度を有してきたスイスには,地域をすべての基礎として位置づける地域主義の伝統があるのです(岡本,2010).以上の,連邦主義,地域主義,直接民主制,武装中立が,スイスのアイデンティティとされています(スイス文学研究会,2014).

 

<出所・参考文献>

岡本三郎(2010)「スイスの都市自治体における政治参加~5大都市を中心に~」東海大学紀要政治経済学部 第42号

 URL: https://www.u-tokai.ac.jp/uploads/sites/10/2021/03/03_okamoto-1.pdf

スイス文学研究会(2014)『スイスを知るための60章』明石書店

二宮書店(2024)『データブックオブ・ザ・ワールド』二宮書店

山崎由希子(n.d.)「スイス連邦の基本情報」

 URL: https://www.jstage.jst.go.jp/article/ccijreport/84/0/84_1/_pdf/-char/ja

2025年12月 1日 (月)

スマートグラス元年はやってくるか

2025年11月 7日 (金) 投稿者: メディア技術コース

メディア学部技術コースの盛川です。

ここ最近、スマートグラスやAIグラスといったメディアデバイスに関するニュースを目にする機会が増えています。
2025年9月のMeta Connect 2025でMetaが発表したMeta Ray-Ban Displayをはじめとして、AppleがApple Vision Proのアップデート版を10月に発表し、日本でも10月末にシャープが約200gのHMDを発表するなど、グラス型、HMD型のデバイスの開発のニュースが続いています。

Meta Ray-Ban Display(Meta社YouTubeチャンネルより)

おそらく来年にかけて多くのグラス型デバイスが登場し、今年か来年はスマートグラス元年と呼ばれるような年になるかもしれません。このようなデバイスが普及するかどうかは今後の動向次第ですが、その変化を観察すること自体が興味深い時期にあるといえるでしょう。

ただし、新しいメディアやデバイスが流行することと、日常に定着することは必ずしも同じではありません。例えば2010年は立体テレビが多くのメーカーから発売され、「3D元年」と称された年でした。これからは立体映像の時代が来るという宣伝文句のもとで、家電量販店などでテレビやモニターが売られていたのですが、その後一般家庭でその技術が定着するには至りませんでした。

とはいえ、立体映像そのものが消えたわけではありません。現在でも海外映画を中心に立体映像作品は制作・公開され続けており、その表現が効果的な分野では技術が活かされています。重要なのは「メディアの特性をどのように活かすか」という点であるといえます。

スマートグラスも同様に、どのような使い方が効果的であるかを理解し、そのためのサービスやコンテンツが整えば、普及する可能性は十分にあります。むしろ、その有効な使い方をいち早く見つけようと試みる企業や開発者、クリエイターたちが、いま競い合っている最中です。そうした人々の試行錯誤や競争が、後のメディア史の一部として残っていくでしょう。

私たちは、その歴史を今まさに直接体験していることになります。現在起こっているメディア技術の発展に触れながら、5年後、10年後の社会や日常が、どのように変化するのかを想像してみるのも楽しいと思います。

 

2025年11月 7日 (金)

スペイン語のよもやま話(3)

2025年10月 3日 (金) 投稿者: メディア社会コース

前々回・前回と、人口に着目してスペイン語圏の大きさを見ました。今回は、少し視点を変えて、インターネット上でのスペイン語の位置づけを見てみましょう。イギリスに拠点を置くオンライン翻訳機関Speaktがまとめた「Top 10 Languages Used On the Internet Today」(2025年版)によると、Webサイトで使用される言語は、英語が第1位でその割合は25.3%となっていました。インターネットが英語ベースで構築されたということもあり、この割合は納得いきます。そして、第2位が中国語で19.8%、第3位がスペイン語で8%と続きます。ただ、人口が頭打ちの英語圏や中国語圏と違って、人口が膨らみ続けるスペイン語圏のWebサイトの伸び率は高いようです。ちなみに、同調査では日本語は第7位となっており、やや意外でした。

さて、前回はその名がスペイン語由来である都市として、ロサンゼルスとラスベガスを紹介しました。アメリカの南西部や中南米・カリブには、まだまだそのような街や地名があります。カリフォルニアの西海岸には、San FranciscoSan Diegoなど、“San 〇〇”という形式の名の都市がいくつかありますね。このSanはスペイン語やイタリア語で「聖なる」という意味で、先の2都市はそれぞれ聖フランシスコと聖ヤコブ(ディエゴ)に因んでいます。Santo 〇〇(例:Santo Domingo)やSanta 〇〇(例:Santa Monica)なども同系列です。

最後に、プエルトリコとコスタリカという2つの国(プエルトリコは正確にはアメリカの連邦自治区)について考えてみます。まず、プエルトリコですが、カリブ海に浮かぶ島国でPuerto Ricoと綴ります。ここで、Puertoは英語のPort(港)に、Ricoは英語のRich(豊かな)にそれぞれあたります。ですので、プエルトリコは“豊かな港”という意味をもつ国なのです。気持ち「プエルト・リコ」と呼ぶようにしましょう。一方のコスタリカですが、中米の国でCosta Ricaと綴ります。ここで、Costaは英語のCoast(海岸)に、Ricaは英語のRich(豊かな)にそれぞれあたります。ですので、コスタリカは“豊かな海岸”という意味をもつ国なのです。気持ち「コスタ・リカ」と呼ぶようにしましょう。

文責: メディア学部 松永

2025.10.03

2025年10月 3日 (金)

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