社会

「水中砂塵のプロシージャルアニメーション」に関する論文が公開!

|

本ブログをご覧の皆様,こんにちは.

メディア学部准教授 菊池 です.

本日は,我々の研究グループによる論文「FLIP と 1/f ノイズによる水中砂塵のプロシージャルアニメーション」が芸術科学会論文誌第15巻第2号に採録されましたので,紹介したいと思います.

●田中健大,古屋 匠,菊池 司,”FLIP と 1/f ノイズによる水中砂塵のプロシージャルアニメーション”,芸術科学会論文誌,Vol.15,No.2,pp.55-65,2016.

まずは,成果映像をご覧ください.



続きを読む "「水中砂塵のプロシージャルアニメーション」に関する論文が公開!"

中学入試から経済の原理を考える

|

上の子が小学校5年生のときである。首都圏の中学入試体験記を扱ったドキュメンタリー番組があったそうである。筆者と家内の両方の実家から、◯◯ちゃん(子供の名)にこんな過酷なことをやらせているのか、と電話があった。首都圏の中学入試は12月に実施され、その結果の出そろった時期に毎年放映されるらしい。同じ年頃の児童を持つ親御さんの関心が非常に高いせいであろう。

6年生ともなると塾に通い、土日も、夏休みも、お正月休みもない。普段も学校が終わってから夜9時頃まで授業を受ける。わずか10歳ばかりの子供に確かに、体力的にも精神的にも負担が大きい。わが家では両親とも、牧歌的な時代に、地方の公立育ちだったため、小学生のギリギリの奮闘努力を実感できない。時代も違うが、筆者の育った地域では、せいぜい地元の国立大付属中を受験する子がいるぐらいで、結局同じ高校に行くのであった。

しかし、わが子を通じて中学入試を経験し、興味深い事実があった。各進学塾のそれぞれの指導方法の違いである。以下は、筆者の個人的な見解と解釈であって、各進学塾の公式の見解ではないことをご承知のうえ、興味があれば、お読みいただければ幸いである。

首都圏には、大手の進学塾が3つほどある。そのうち、全国に教室を展開している最大手のN進学塾では、体験授業や入塾兼模擬試験を受けた。また、筆者の演習の授業で、ここでアルバイトをしている学生から話を聞く機会もあった。Nでは、授業など直接的な教育指導だけではない。学習計画、目標と達成度、改善点の把握などを所定のワークシートに記入、明示化するなど、教育というサービスを品質管理する(Quality Control)手法で提供するものと言える。

また、現在圧倒的な合格実績を誇るのはS進学塾である。ここは、本学同僚のI先生から伺った話であるが、一言で言えば、各生徒を志望校の傾向に徹底的に適応させる教育法のようである。算数で言えば、各問題の数値だけ変え、条件を変え、問題の一部を替えるなどして、反復演習を繰り返すことで同種の問題に習熟させる。本番で初見の問題であっても反射的に解ける水準にまで適応させるらしい。ここまでくると、ノウハウというよりも、環境に最適に適応させるシステムである。

一方で、大変オーソドックスな教授法の、老舗のY進学塾がある。筆者が説明会に参加したとき、Yの方針を釣りに例えて、上手に魚を獲る方法を教えるのではなく、どうやったら魚が捕れるか、自分で考えられるようにする、という方針であった。この方法は、中学受験成功が目標ではなく、その先を見据えたものと言えよう。しかし、言うは易し、行うは難しである。

入試問題は初見とは言っても、その範囲、傾向に関しては各塾とも膨大なデータ、分析、ノウハウがあり、対策テクニックを蓄積していよう。したがって、いかに生徒にその術を限られた時間の中でより多く身につけさせるか、適応性を最適化させるSの効率性重視が、入試合格という目標にとって合理的である。その効率性を犠牲にして、自分で技を発見し、磨いていくというような、試行錯誤を許容するのがYのシステムのようである。

進化論的な例えでは、中学入試合格のための環境に最も適応した生徒が栄えていく、適者生存の原理が働く。だから現在首都圏で中学受験界に君臨しているのはS進学塾である。しかし、合理性は基準とともに変化する。筆者はかつて、技術革新と経済成長のシミュレーションを行った。ある技術が社会を牽引しているとき、その技術に社会を適応させることによって経済は成長する。しかし、その技術による市場もやがて飽和し、社会がその技術にだけ最適化していると成長はそこで止まってしまう。効率性は成長の主因であるが、一見無駄に見える「遊び」がないと、次の成長ステップに進化できないのである。

進学後を射程にした、より長期の環境設定では、Yの生徒に分があるかもしれない。いずれの基準を受験生、保護者が選ぶかで、進学塾の勢力地図は変わってくる。

(メディア学部 榊俊吾)

【学会発表】平成27年度芸術科学会東北支部大会にて

|

本ブログをご覧の皆様,こんにちは.

メディア学部准教授 菊池 です.

本日は,1月23日(土)に岩手県盛岡市・アイーナで開催された「平成27年度芸術科学会東北支部大会」にて,2 件の研究成果発表を行いましたので,簡単に紹介したいと思います.

12509752_919926231427002_2789403773
図.盛岡市・アイーナ

続きを読む "【学会発表】平成27年度芸術科学会東北支部大会にて"

新しい時を刻み始めよう

|

みなさん、こんにちは、

 
2016年が始まりました。新しい時を刻み始めましょう。
今日は、簡単に時計をつくるお話です。
みなさんは、等比数列というのを聞いたことがあると思います。
比率を2とすると
1に2を掛けて2、2に2を掛けて4、4に2を掛けて8というように一定の倍率で変化していく数の列です。身近なところではピアノの鍵盤の音の振動数の変化がそうですね。ピアノの鍵盤は右に行くほど半音ずつ音が高くなっていきますが、これが一定の比率で振動数が変化していくのです。
さて、その比率として、次のような複素数を考えてみます。

One_complex_second

i は虚数単位、2πが360度にあたります。

これを比率とした等比数列 m を作ってみます。

45_complex_second

さて、どんな数列ができたのでしょうか?

 

続きを読む "新しい時を刻み始めよう"

新年のご挨拶

|

あけましておめでとうございます。

 
メディア学部の相川です。
2016年が始まりました。
メディア学部は4月から「先端メディア学」という新しいスタイルの授業を始めます。
そのほかの授業でも、時代を先取りできるよう、新しい内容をどんどん取り込んでいきます。
東京工科大学では、どのような力が身につくかという「ラーニングアウトカム」を重視しています。メディア学部では、どのような力が付くかを数値で分析しました。詳しい分析結果は、
を見てください。
 
さて、2016年はどんな年でしょうか?
2×2×2×2×2× 3 × 3 × 7 を計算すると2016になります。
なんと、三三七拍子が入っている素晴らしい年です!
2016年があなたにとって、飛躍の年でありますように!
 

国際交流・Bandungさん & Ainiさん研究成果発表会

|

本ブログをご覧の皆さん,こんにちは.

メディア学部准教授 菊池 です.

本日のブログでは,2015年10月から3ヶ月間,本学に短期留学で滞在されたインドネシア・スラバヤ工科大学の Bandung さんと Aini さんの研究成果発表会(2015,12,19)の様子を紹介したいと思います.

Bandung さんは私の研究室(菊池研)で,シリアスゲームで利用するための「ナビエ・ストークス方程式による流体シミュレーションを用いた土石流のビジュアルシミュレーション」に関して研究を行いました.

01

02

03


Aini さんは寺澤卓也先生の研究室に滞在され,「海上におけるアドホック通信」に関する研究を行われました.

04

05

06


本学での研究成果を本国に帰られてからさらに発展させ,国際的トップカンファレンスでの発表やジャーナルとして成果が出ることが,これからとても楽しみです.


続きを読む "国際交流・Bandungさん & Ainiさん研究成果発表会"

大学院メディアサイエンス専攻1年生「メディアサイエンス研究 I 」研究発表会を開催しました

|

本ブログをご覧の皆さん,こんにちは.

メディア学部准教授 菊池 です.

本日のブログでは,2015 年 12 月 24 日(木)に開催された「東京工科大学大学院メディアサイエンス専攻 1 年生”メディアサイエンス研究 I ”研究発表会」の様子を紹介したと思います.

本発表会は,大学院メディアサイエンス専攻 1 年( M1 )の学生にとってはちょうど「修士研究の中間発表」にあたる発表会で,学会の「ポスターセッション」と同じように実施されます.

●大学院に入学後,現在までにどのようなテーマの研究に取り組んでいるのか?

●現在,どの程度の進捗があるのか?

●さらに現在どのような課題を抱えていて,今度どのように研究を進めていこうと思っているのか?

  などをじっくり時間をかけて多くの先生方,および先輩・後輩とディスカッションを行います.

今年度は,各自持ち時間 2 分の Fast Forward(研究内容紹介ショートプレゼン)を行ったあと,1 時間半ほどのコアタイムのポスターセッションを午前中に 7 名,午後に 6 名の M1 が行いました.

01
図.専攻長・近藤教授による開催の挨拶

02
図.Fast Forward はたくさんの聴衆が耳を傾けます.

03
図.Fast Forward で発表する M1.

04
図.Fast Forward で発表する M1.

05
図.Fast Forward で発表する M1.

06
図.Fast Forward で発表する M1.

07
図.大盛況のポスターセッション

08
図.説明する M1 はもちろん,説明を聞く教員も真剣そのものです.

09
図.ときに和やかにディスカッションを行います.

10
図.若手教員は指摘もするどいです.

11
図.アドバイスをしっかり記録し,今後の研究に活かします.

12
図.ポスターセッションはじっくりディスカッションできるのがいいところ.

13
図.教員も真剣にディスカッションを行います.

14
図.教員も真剣です.

15
図.1時間半のコアタイム中は,ずっとこのような感じでした.

16
図.若手教員からの的確なアドバイス.

17
図.指導教員以外の教員からアドバイスをもらえる貴重な機会でもあります.

18
図.穏やかながらも有意義なディスカッションの時間です.

この日はクリスマス・イブ,さらに本学では「月曜日授業として開講」の日であったにも関わらず,たくさんの先生方が授業の合間などを利用して参加してくださいました.
また,学部生もたくさん聴講に訪れていたのがとても印象的でした.

ポスターセッションは,ディスカッションの時間がたっぷり取れますので,M1 のように研究がまだ途中段階の学生にとっては,今後の研究へとてもいい機会になります.

先生方は M1 の研究に真剣に耳を傾け,熱心にディスカッションをしてくれますので,指導教員以外の先生からもたくさんのアドバイスがもらえます.

そしてなにより,学生にとっては自分の研究をたくさんの方々に自分で説明することにより,自分の中で客観的に自分の研究を見つめ,整理し,自分で評価ができるようになります.
このタイミングで一度自分の研究をまとめておくということは,このような効果を生むと思います.

M1 の学生の皆さんには,今回の発表会で得られたものを今後の研究活動に活かして,立派な研究成果を残されることを期待しています.


文責:菊池 司

東京工科大学大学院メディアサイエンス専攻1年生「メディアサイエンス研究 I 」研究発表会開催のお知らせ

|

メディア学部准教授 菊池 司 です.

12月24日(木)に”メディアサイエンス専攻1年生「メディアサイエンス研究 I 」研究発表会”が開催されますので,お知らせいたします.

大学院メディアサイエンス専攻では,ポスターセッションの形で修士 1 年生の中間発表を下記のように開催いたします.
聴講はどなたでも可能,入退室も自由ですので,修士 2 年生はもちろん,メディア学部生,学外の方々もご都合のいい時間帯に是非お越しください.

=====

■日程:2015年12月24日(木)10:25~14:30,15:00~表彰式

■会場:研究棟C・4階会議室

■スケジュール
 ●メディアサイエンス専攻長挨拶:10時25分~10時30分
 ●ポスター発表(前半):10時30分~12時00分(各自2分間のFast Forward含む)
 ●ポスター発表(後半):13時00分~14時30分(各自2分間のFast Forward含む)
 ●表彰式,懇親会:15時00分~(研究棟C・4階会議室)

■優秀ポスター発表賞の表彰
中間発表を行った学生の中から,5名に1名あたりを基準として、「優秀ポスター発表賞」を授与します.メディア学部教員がポスター発表の評価を行い,優秀な発表を選定します.
=====

修士 1 年生のこれまでの研究成果と進捗を確認でき,さらにこれからの研究へのディスカッションができる機会ですので,是非多くの方に参加していただきたいと思います.
よろしくお願い申し上げます.


文責:菊池 司

工科大生による小学生のための情報検索講座

|

「地域の学びのバトンリレー〜21世紀型情報リテラシーの学習プログラム〜」と題して,メディア学部4年の荒武聡司君(上林憲行研究室)が由井第二小学校51組のクラスで情報検索について講義しました.この情報検索講座は,小学生が情報検索を通して「自ら学ぶ力」を身につけることを目的にしています.1回目の1023()は「食育」について,2回目の1030()は「ハロウィン」について,担任の先生と話し合いながら検索テーマを設定して実施しました.

Dsc04876

Dsc04905

Dsc04890

上の写真は,荒武君が講義する様子と,荒武君が作ったクイズ(食育やハロウィン)について生徒達が検索サイト『Yahoo!きっず』で調べている様子です.検索時間の5分以内にクイズを解こうと,みんな夢中になって検索して答えを調べていました.講座ではAND検索やOR検索,NOT検索について,荒武君が小学生に分かりやすい言葉と図を使いながら説明していたので,ほとんどの生徒達が理解できていました.

下記が,荒武君の感想です.



一番苦労した点は講座の肝である検索ワードを考えることです.講座の内容は小学生にとって身近である方が良いと思い,担任の先生との打ち合わせを通して考えました.1回目は小学生5年生が稲作をしたという話からお米をテーマに,2回目は講座の翌日が31日ということからハロウィンをテーマとしました.どんな問題なら興味を持ってくれるのか,どういった検索を経て答えにたどり着けるのかと考えることが多く大変でした.しかしその分問題に取り組む子供たちの姿を見て,達成感を得られたことを覚えています.
 インターネットを利用して欲しい知識を簡単に得られる今,情報をどうやって活かすか考えることが求められています.今回の講座では問題を解くことで,知らな
 かったことを検索する楽しみを伝えたいと思いました.子供たちの情報活用のキッカケに少しでもなってくれれば幸いです. 


 

 荒武君の感想からも分かるように,今回の講座に向けた準備から実施に至る過程を通して,とても頼もしくなったと感じました.

 今回の講座を受けた生徒達の中から,10年後に自分が大学で学んだことを小学生に教えるような大学生が出てくるかもしれません.そのような「学びのバトンリレー」が繋がることを大学の一教員として期待しています.

 

 

文責:寺岡

CG 系学会「NICOGRAPH 2015」にて研究成果を発表しました

|

メディア学部准教授 菊池 です.

本日のブログでは,我々の研究グループによる研究成果を学会で発表してきましたので,その報告をしたいと思います.

2015年11月6日・7日の両日,大阪大学豊中キャンパスにて開催された「NICOGRAPH 2015」において,我々の研究グループからは「Conference Track・フルペーパー:1件」,「ポスター発表:2件」,および「Exhibition Track:1件」の発表を行いました.

「NICOGRAPH」は,1985 年に旧(社)日本コンピュータ・グラフィックス協会により 第1回 NICOGRAPH 論文コンテストが開催されて以来,日本におけるCG・マルチメディア関係者の恒例行事として, もっとも伝統のある学術会議の一つとなっています.
CG やコンテンツ制作を中心とした研究開発論文, またそれらの基礎技術を利用して開発された作品や手法などの事例論文,さらにはアート系コンテンツ論文などが毎年数多く投稿され,厳正な査読を経て採録になった論文や作品が発表されます.

今年度は,この NICOGRAPH 2015 で我々の研究グループから計4件の発表を行いました.

01
図.NICOGRAPH 2015 の様子

続きを読む "CG 系学会「NICOGRAPH 2015」にて研究成果を発表しました"

より以前の記事一覧