雑感

スパゲッティのある風景

2019年12月 7日 (土) 投稿者: メディア技術コース

こんにちは。今回は趣向を変えて、食品サンプルを学内に置いてみつつVRとの関係を考察しました。まずはスパゲッティのあるキャンパスの風景をお楽しみください。

Kenc_and_pasta

研究棟C前のスパゲッティ


Pasta_and_kataken

片研(片柳研究所)を臨むスパゲッティ

Garden_and_pasta庭園とスパゲッティ

Funsui_and_pasta
片研前の噴水とスパゲッティ

さて、食品サンプルですが世の中に役立つ研究にも使われています。ビュッフェ形式で食べ物を選び取る行動の研究で、本物の食品の代わりに使われています。例えば、1種類の野菜より複数種類の野菜から選べるような食事にしておくと、野菜を取る量が増えるということがわかったという研究があります[1]。どうすれば人が野菜をたくさん食べられるかを調べるのに活用されているのです。

さらに、上記のような食事のときの行動を調べる実験で、VRの食品サンプルでもできるということを示した研究もあります[2]。VRの食品を選ぶ行動と現実の食品サンプルを選ぶ行動とを比較すると高い相関がみられたというものです。写真ではなく現実感のあるVRだからこそ実際の食べ物を取るときと同じ感覚になるのかなと思います。レンダリング技術(CG描画技術)がさらにリアルになればなるほど食欲を誘って現実の食品摂取の行動に近づきそうですね。

店先でどういうメニューがあるか選ぶためだけでなく栄養学的な研究という意外なところで食品サンプルとVR食品サンプルが役立てられているというお話でした。

メディア技術コース 越智

参考文献

[1] Bucher, T., van der Horst, K., & Siegrist, M. (2011). Improvement of meal composition by vegetable variety. Public Health Nutrition14(8), 1357-1363.

[2] Ung, C. Y., Menozzi, M., Hartmann, C., & Siegrist, M. (2018). Innovations in consumer research: The virtual food buffet. Food quality and preference63, 12-17.

2019年12月 7日 (土)

バンクーバーのオススメは中華?(IEEE VIS2019)

2019年11月28日 (木) 投稿者: メディアコンテンツコース

もう、1ヶ月ほど前になりますが、可視化の世界最大の国際会議(IEEE VIS2019)に参加してきました。
基本、アメリカ国内での開催なのですが、今年は、お隣カナダのバンクーバーでの開催でした。

海外に行ったら、まず、名物は何だろう?と調べますが、検索しても、メープルシロップばかり出てきます。
そこで、現地の人に聞いてみたところ、「中華料理と日本料理がおいしいよ。」と。
カナダなのに、中華?と思いましたが、聞いてみると、中国への香港返還後にたくさんの人が香港から移住してきたとのこと。
日本と同じく、タピオカ屋さんもたくさんありましたよ。

さて、本来の目的である可視化の国際会議IEEE VIS2019ですが、アメリカのInstitute of Electrical and Electronics Engineers (IEEE)が主催しています。ちなみに、IEEEは、アイ・トリプル・イーと読みます。
世界中の様々な分野の可視化研究者が一同に介する重要な国際会議です。
私が、最初に参加した1997年はあるホテルを会場として、3部屋のパラレルセッションで400名程度の参加者だったと記憶しています。
今年は、コンベンションセンターを会場として、5~8部屋のパラレルセッションで参加者も1164名でした。3倍近く増えてますね。

海外からは多くの学生が発表をしています。しかし、残念ながら日本からの採択はほとんどありません。
具体的な研究の話は、ちょっと難しくなってしまうのでまたの機会にしますが、このような国際会議で発表できるような研究が学生のうちからできるといいですね。

(文責:竹島)

2019年11月28日 (木)

皆さん,ノートってどうされてます?〈その2: バレエ編〉

2019年11月12日 (火) 投稿者: メディア技術コース

皆さん,ノートってどうされてます?〈その1: 水泳編〉の第2段です.

 

文責:榎本

本日はバレエのノートについてです.

実は最初,前回お話した水泳のノートの後ろの方にある,ノート部分に書き始めてしまったんですよね.罫線だけの部分が充実していて20ページぐらいあったんです.それで水泳日誌用に常に手元にあるもんなので,ついでにここにバレーで習った,ちょっとメモしておかないと忘れてしまいそうなことやフランス語の名称で教わって,その綴りや意味などを書き始めました.

Img_0433Unadjustednonraw_thumb_d10

 

たとえば,以下なんか結構混乱しますね.

ジャンプの種類です.ちょっと習ったぐらいじゃ,足がこんがります.

これを「バレエには4つのジャンプがありますよ」という具合にまとめるわけです.

 

一番,単純なのが

・soubresou(スーブルソー,「馬や羊の跳躍」) 5番ポジションで真上に飛び,そのまま降りる

 

次が

・changement(シャンジュマン,「変える」) 5番ポジションで真上に飛び,前足後ろ足を入れ替えて着地.ここまでは簡単です.

 

ちょっと難しいのが,

・(entrechat) quatre (アントルシャ・カトル,「4つの編み」) 5番ポジションで真上に飛び,前足後ろ足を入れ替えて空中でそれらの両足を打ち合わせ,そのまま着地する.

 

一番難しいのが

・entrechat (アントルシャ,「編み」) 5番ポジションで真上に飛び,前足後ろ足を入れ替えて空中でそれらの両足を打ち合わせ,もう一度前足後ろ足を入れ替えて(飛ぶ前と同じに戻り)着地する.

 

私は,子供の頃(幼稚園・小学生)習っていたので,4つともできるんですが,名前と何をするのかの組み合わせを覚え直さないと混乱です.

レッスンではフランス語で指示がだされます.「スブルソー3つに次がシャンジュマン3つです」のような.それは何!となりますよね.

 

さて,水泳ノートに併せて書いていたのですが,それだとどうも飾り気が無さすぎて気がのらないんですよね.バレエ用品を扱っているWeb shop(バレエ用品専門店ミニヨン)

https://www.mignon-ballet.com/i/lessonnote-01

で可愛いノートを見つけました.その名も「バレエ レッスンノート」です.

 

こちら表紙です.テンションも上がりますよね.
Unadjustednonraw_thumb_d12  


中を開くと,自由に日付がいれられるようになっていて,その時のGood point と Weak Point欄があります.

 

Unadjustednonraw_thumb_d14

まあ,私は,この欄をがっつり無視して使っていますが.そんな毎回Good pointとかWeak Point無いんですよね.それよりかは,その日のレッスンで習ったけど分かりにくかったので,自分でwebで調べてまとめたことを書いてます.

 

Unadjustednonraw_thumb_d13

 

こちら8つのアラベスクタイプと,フロアーでそのポーズを取る順番と位置です.バレエでは,舞台正面を向いた状態を①番として,右斜めへ身体を向けた状態が②番,右真横が③番,右斜め後ろが④番,真後ろが⑤番,左斜め後ろが⑥番,左真横が⑦番,左斜めが⑧番とされます.①③⑤⑦番という向きを取ることは今までありませんでした.基本的には斜め前方へ向いた状態からその向きへ進んでいきます.たとえば,aのアラベスクポーズは,②番向きに行い,ついでbのアラベスクポーズ,cのアラベスクポーズ,dのアラベスクポーズを順にしながら,右斜め前方②番へと進んでいきます.ここまでくると,だいたい端っこですので,真後ろにすすすともどって,今度は左斜め前方⑧番の方向へ,e,f,g,hアラベスクポーズをしながら進む,といった具合です.

 

この向きの①〜⑧番とは別に,両足の置き位置にも数字+番が使われます.

Photo_20191107121101

(iStockさんより画像お借りしました.)

ダウンロード - e8b6b3e381aee3839be3829ae382b7e38299e382b7e383a7e383b3.html

 

 

腕の形も番号がありますよ.(Balletholicさんより画像をお借りしました.)

ダウンロード - balletholic.html

 

13_20191107121501

1番(En avant, 前に)[図中②],3番(En bar, 下に)[図中①],4番(En haut, 上に)[図中③].

4_20191107121501

2番(a la seconde, 直訳すると「2番に」だがバレエでは2番が「手足を横方向へ広げた形」なので「横へ」).

 

ただし,腕の番号は流派によって異なります.

(詳しくは,https://www.chacott-jp.com/news/useful/glossary/detail002670.html)

5_20191107121501

この他「allonge」(長くする)というのもあります.矢印右側の手型.En hautからAllongeへ向けかえるのが一般的です.手を身体からできるだけ遠くへ伸ばすポジションです.

 

「足は2番の位置を通って5番,手はアンバ(En bar)からアラスゴン(a la seconde)へ,向きは⑧番から①番を通って②番,あら②番が多かったわね,うふふ」というのはある日の先生の発話です.うちの先生は,腕の形は番号より名称で言われます.

覚えていないとたいへんですね.

 

そんなこんなで,水泳ノートと合わせると4冊を持ち歩くことになりますよ.

2019年11月12日 (火)

皆さん,ノートってどうされてます?〈その1: 水泳編〉

2019年10月21日 (月) 投稿者: メディア技術コース

皆さん,ノートってどうされてます?

文責:メディア学部 榎本

皆さん,授業のノートって授業ごとに別のノートを作ってます?

 

本日は,私のノート事情についてお話します.私は今は授業をする方で受ける方ではないので授業のノートは取りません.

(学生時代は執拗に,先生の板書と発言すべてをメモってました)

今は何のノートを取るかというと,習い事のノートです.水泳とバレエとサーフィンを習っています.

 

本日は水泳のノートを紹介します.

「直後メモ」レッスン直後になぐり書きのように書くメモです.プールで書くので,「水にぬれても大丈夫!」なノート(オキナ プロジェクト耐水ノート)です.ペンも「ぬれても書ける!」三菱 油性ボールペン パワータンクです.

Soon_memomsmall_20191017170301  

(画像はamazonよりお借りしました)

 

家に帰って,今度はゆっくり習ったことを思い出しながら書くのが「大方メモ」です.

思い出せる限りのことを書き散らかします.こちら,普通のノートと普通のボールペンです.うちの弟が編集していた「トリビアの泉」ノートを使っています.もらったまま家の中に転がってたやつです.表紙が水色で水泳っぽいので採用.ペンは書きやすくてお気に入り,UNI jetstreem 4色ペンを用います.

 

 

散らかったままだと困るので,上の2つのメモから「整理メモ」を作ります.こちらも,水にぬれても大丈夫!」なノート(オキナ プロジェクト耐水ノート)です.ペンも「ぬれても書ける!」三菱 油性ボールペン パワータンクで書きます.なぜなら,水泳中に,何をすべきか思い出すために見ることもあるかと思ったからです.(実際には,こんなけ何度も書けば覚えてしまうので,思い出すためにメモを見ることはありませんでした)

 

さらに,本日のの問題点とその理由や改善案を書いた,「ダイアリーメモ」があります.

(横向きでごめんなさい.回転する方法がわかりません.)

こちら,お正月に工科大の教職員食堂で「ご自由にお持ちください」と箱済みされていたA5サイズの手帳です.A5サイズで横開き一杯その日の出来事を書けるので,以外に使いやすい.以下のページに紹介されています.ペンはjetstream4色ペンが手元にないときは,その辺のを使います.

https://www.365calendar.info/lineup/cate_4/

Kadaismall

 

一部を抜粋すると以下の感じ.

 

問題1:キック.足の甲で水を押そうとするが,掠る
解決案: 打ち下ろした後,足が浮いてくるのでその反動で太腿を上げて打つと強く打てる
 
問題2: キックで水が押せているなら,「身体が前にのめる」の意味が分からない
解決案: キックの後,敢えて脇を水に押し付けると,身体が水の中へすっと入っていく
 
問題3: 手の掻きは「バランスボールに乗るように」の意味が分からない
解決案: 肩をぐっと下げると,回転しやすい?
問題点: 肘を立てて掻くのは,水が重くてできない
 
問題3: 手を付けると,第1キックが強く打てない
 
問題4: 第1と第2の連動ができない
 
次善策: 手の掻き中心に弱い第2で息継ぎ

 

解決案のない問題もあります(^ ^;)

 

と,水泳だけで4冊あるんですよ.さすがに使用する用具が同じ構成の「直後メモ」と「整理メモ」は1冊にまとめていて,都合3冊持ち歩いてます.

「何とかならんか!?」

 

 

本日はここまで.

次回は「バレエのノート」です.

2019年10月21日 (月)

演出と照明の設計

2019年10月20日 (日) 投稿者: メディアコンテンツコース

みなさん,こんにちは.メディア学部助教の兼松です.

昨年着任して以降,私が担当している授業の紹介などはこのブログで書きましたが,私自身の研究についてはあまり触れていなかったので,今回は私の好きな映画を交えて紹介します.私の研究は,一言で言えば「映像コンテンツの演出設計」に関する研究です.

演出という言葉は皆さんも耳にする機会が多いと思います.例えば映画や演劇を観た後に「あの演出はよかった!」と言ったりしますよね.ところが,この演出という言葉は物凄く広い範囲で使われていて,演出とは具体的にどんな行為か特定するのが難しい言葉でもあります.
映画などを観た際に,物語が面白ければ,おそらく多くの人が「ストーリーが良かった」とか「脚本がよかった」などと表現すると思います.この場合は映像制作の中間生成物である,シナリオの出来がよかったのだろうと考えられます.「あのキャラクターがかっこよかった!」であれば,キャラクターのビジュアルか,または演技・アクションなどが良かったのだと思います.

一方で,「あの演出がよかった!」という感想の要因になるものは,「キャラクターの登場に合わせて必ず流れるBGMがマッチしていて,雰囲気が出ている」とか,場合によっては「そもそも演技をしている俳優が,キャラクターの雰囲気にマッチしている」といった配役の話すら,ひっくるめて「良い演出」と呼ばれることがあります.
この理由はある意味単純で,映像作品の場合,演出を行うのは主にディレクターだからです.ディレクターは映像コンテンツの中身の舵取りですから,映像コンテンツのあらゆる要素が演出の評価に関わってくるわけですね.したがって,演出の全てを研究しようとすると一生かかっても終わらないと思います.そこで,私が研究をする上でキーにしているのは「何をどう見せるかを考える」ということです.つまり演出の設計ですね.比較的近い言葉ではミザンセーヌです.

この演出設計に関する要素として,私はメディア学部の学生だったころに,まず照明手法の研究からはじめました.映像コンテンツの照明といえば,まず誰でも思いつきやすいのは撮影環境の再現でしょうか.わかりやすい例で言えば時間帯によって太陽光の当たる角度や色味は変わりますよね.2Dアニメでも,昼のシーンと夕方のシーンでは同じキャラクターでも色を変えて塗られています.
でも,映像コンテンツの照明は撮影環境の再現だけではありません.あえて,”リアルではない”光の当て方をして,登場人物の感情や,作品の雰囲気,さらにはストーリーの伏線を演出・表現することがあります.

私の好きな映画の一つに「第三の男」という映画があります.私が生まれるよりも前の白黒映画で,名作ですのでご存知の方も多いですよね.この映画は,個人的にはストーリーはそこまで大好きというわけではありません.ただ,要所要所の画がとても素晴らしいです.この作品の照明は,必ずしも撮影環境をリアルに再現した照明ではないと思います.しかし,光と影の作り方が,ストーリーや登場人物の感情をより引き立てていて,さすが名作と感じます.
よく研究や授業でも題材にするのですが,Dr.Winkelというキャラクターが登場するシーンでは,構図がほとんど変わらないのに俳優さんの表情に合わせて照明が大きく変わっているショットがあったりして,よーく見てみると面白いです.
まだ見たことがない方や,これから映像制作を勉強しようという方は,一度は見ると良いと思います.

(メディア学部 兼松祥央)

2019年10月20日 (日)

出会ってほしい映画はコレだ! 連載 最終回

2019年10月13日 (日) 投稿者: メディア社会コース

こんにちは、メディア学部社会コース着任2年目の森川です。
これまでオススメした映画は以下からどうぞ。
 
この連載も今日でついに最終回。
最後に何を紹介するか迷いましたが、今年は7月にイギリスの学会で発表して来ましたし、まだイギリス映画を紹介していませんので、スティーブン・ダルドリー監督の出世作『リトル・ダンサー』を取り上げたいと思います。
 
何度見ても泣いてしまうこの作品。
舞台はイングランド北部の炭鉱町です。
田舎だけあって保守的なお土地柄。
男ならボクシングかサッカーをやるのが当たり前、という環境の中、主人公の少年ビリー・エリオットは音楽に乗って踊る楽しさに目覚め、バレエ・ダンサーになりたいと考えるようになります。
しかし、炭鉱で汗水たらして肉体労働してきた父に、男がバレエをやるというのは到底理解できないことでした。
ビリーは自分がどれだけバレエをやりたいかを示すため、父の前で言葉にならない気持ちをダンスで伝えます。
このシーンのビリーの踊りには、本当に胸を衝かれました。
ビリーの希望は、名門の王立バレエ学校に入ること。
当時、炭鉱ではイギリス史に残る長期のストライキが行われ、ビリーの父も兄も参加しています。
働いていない状態なので、殆ど収入がありません。
とても苦しいのです。
ビリーのダンスを見て、息子がどれだけ真剣にバレエの道に進みたがっているかを理解した父は、スト破りの仲間に加わる決意を固めます。
その時の父の気持ちを思うと……(涙)。
 
主人公のビリーを演じたジェイミー・ベルは、今や33歳、2児の父になっています。
本作で注目を集め、ハリウッド映画にも出演するようになりました。
最近では、エルトン・ジョンの自伝映画『ロケットマン』で、エルトンの盟友で作詞家のバーニー・トーピン役を好演しています。
監督のスティーブン・ダルドリーは本作でいきなりアカデミー監督賞にノミネート。
その後『めぐりあう時間たち』(2002)と『愛を読むひと』(2008)でも同賞の候補となり、名実ともにイギリスを代表する監督になりました。
 
『リトル・ダンサー』はミュージカル化もされており、私は5年前にロンドンで鑑賞しました。
舞台版も素晴らしい出来で、ローレンス・オリヴィエ賞最優秀新作ミュージカル賞など、多くの賞を獲得し、現在もロングラン公演中です。
映画版と舞台版を見比べるのも一興。
ちなみにロンドンで舞台を見る際は、字幕などもちろん出ませんので、予習として映画版を見直して行くことをオススメします。
 
Morikawa2019_7
※ 画像はイメージです。
 
【DATA】
『リトル・ダンサー』
原題:Billy Elliot
公開年:2000年
製作国:イギリス
配給(日本):角川ヘラルド映画
上映時間:111分
 
私の連載は今日で終わりです。
1週間お付き合いくださり、どうもありがとうございました!
また機会がありましたら、今度はもっとディープな作品をご紹介したいと思います。
ではその時まで!!
 
(メディア学部 森川 美幸)

2019年10月13日 (日)

出会ってほしい映画はコレだ! 連載#6

2019年10月12日 (土) 投稿者: メディア社会コース

こんにちは、メディア学部社会コース着任2年目の森川です。
これまでオススメした映画は以下からどうぞ。
 
この連載も残すところあと2回。
第1回から、サスペンス→コメディ→青春映画→アニメ→音楽映画ときて、そろそろ私の大好きなジャンルの映画を取り上げたいと思います。
何を隠そうそれは……ホラーです。
人一倍怖がりなくせにホラー映画が大好きなんですよね。
ゲームはあまりやらないのですが、やるとしたらホラーです。
なぜかは自分でもよくわかりません。
そして今回ご紹介するのは、1996年のアメリカ映画『スクリーム』です。
 
私は『エルム街の悪夢』シリーズのファンで、『13日の金曜日』シリーズのジェイソンや『チャイルド・プレイ』シリーズのチャッキーなんかと比べても『エルム街~』のフレディが大好き。
そんな『エルム街~』シリーズのウェス・クレイヴン監督が、『エルム街~』の次に生み出した大ヒットシリーズ、それが『スクリーム』シリーズです。
でも1996年に第一作目が公開された時点では、シリーズ化の予定はありませんでした。
どちらかと言うと低予算のニッチな作品として、ワインスタイン・カンパニーの子会社ディメンションフィルムズで公開されています。
しかし蓋を開けてみると世界中で大ヒット。
日本でもアスミック・エースが配給して大きな成功をおさめました。
その結果、シリーズ化されることとなったのです。
 
カリフォルニアの田舎町ウッズボローで、高校生のカップルが惨殺される事件が発生。
高校生たちは面白がって話題にしますが、事件は連続殺人へと発展し、高校生が次々と殺されていきます。
死神のマスクをつけ、黒いマントに身を包んだ殺人鬼。
一体犯人は誰なのでしょうか。
やがて犯人の魔の手は主人公シドニーにも迫ります。
 
とにかく犯人が最後までわからない!
結末には誰もが驚愕するはずです。
また、監督のクレイヴン自身がフレディのコスプレをして出演するなど、ホラーファンにはたまらないオマージュやうんちくが随所にちりばめられている点も魅力でした。
 
主人公のシドニーを演じたのは、この作品で一躍人気女優の仲間入りをしたカナダ出身のネーヴ・キャンベル。
しかし、本シリーズ以外の作品ではあまり評価されず、シリーズの終焉と共に表舞台から姿を消した感があります。
やはりホラーコメディの『ゾンビランド』で注目を集めたエマ・ストーンは、その後『ラ・ラ・ランド』でアカデミー主演女優賞を受賞するまでに成長しますが、ネーヴは大成しなかったですね…。
何が駄目だったのでしょうね。
 
何はともあれ、超自然的な殺人鬼やゾンビなどが登場しない分、とてもリアルな恐怖が楽しめると思います。1作目が気に入ったら、2作目、3作目も是非見てみてくださいね。
 
Morikawa2019_6  
※ 画像はイメージです。
 
【DATA】
『スクリーム』
原題:Scream
公開年:1996年
製作国:アメリカ
配給(日本):アスミック・エース
上映時間:111分
 
明日は最終回!
 
(メディア学部 森川 美幸)

2019年10月12日 (土)

出会ってほしい映画はコレだ! 連載#5

2019年10月11日 (金) 投稿者: メディア社会コース

こんにちは、メディア学部社会コース着任2年目の森川です。
これまでオススメした映画は以下からどうぞ。
 
皆さん、そろそろ私の映画の嗜好がわかりかけたきたのではないかと思うのですが、キーワードは「音楽」なんです。
映画の中の音楽の力って、本当に強烈だと思うんですよね。
というわけで、今日は音楽映画を紹介します。
取り上げたい作品がたくさんあって困るのですが、今回選んだのはキャメロン・クロウ監督の『あの頃、ペニーレインと』です。
 
15歳のウィリアムは、少しダサいけどロック大好きな優等生。
地元誌に書いた原稿が、かのローリングストーン誌の目に留まり、人気急上昇中のバンド・スティルウォーターの全米ツアーに同行して密着取材することになります。
最初は子犬のようにただただバンドについて行くのが精一杯のウィリアムでしたが、バンドに同行するグルーピー、ペニー・レインとの出会いや、スティル・ウォーターのギタリスト、ラッセルとの友情、日々繰り広げられる刺激的なツアーを経験する中で、次第に人としてもライターとしても成長していきます。
ペニーに恋心を抱き始めた時、ウィリアムはペニーとラッセルが付き合っていることを知ります。
ラッセルには他に長年の恋人がいるのに。
そんな中、ニューヨークからその、ラッセルの恋人がやってきました。
ラッセルはペニーを置き去りにして彼女の元へ。
思い余ったペニーは、自殺を図ってしまいます…。
というお話。
 
主人公ウィリアムのモデルは、キャメロン・クロウ監督本人です。
何と、彼も15歳の時にライターとしてローリングストーン誌に雇われ、レッド・ツェッペリンやニール・ヤングのインタビューに成功しているんですよね。
若い頃からライティングスキルが高かったようです。
ちなみに本作の脚本ももちろん監督自身が手掛けており、第73回アカデミー賞脚本賞を受賞しています。
 
この作品で印象的なセリフのひとつは、主人公ウィリアムの姉が、子供の頃のウィリアムに言う、
"One day you will be cool."
(あなたはいつかクールになる)
です。
そのセリフに続くのは、
"Look under your bed, it'll set you free."
(ベッドの下を見て。あなたは自由になる)
ベッドの下にあったのは、姉が集めたロックのレコードのコレクションでした。
 
映画の中では数々のロック音楽が使われているのですが、最も心に残るのはエルトン・ジョンの『Tiny Dancer(可愛いダンサー)』を、ツアーバスの中で皆で歌うシーン。
DVDを買って、このシーンだけ何度もリピートして見るほど好きでした。
この夏、エルトン・ジョンの伝記映画『ロケットマン』が公開されましたが、その中でも同曲は印象的に使われています。
この曲以外も、是非映画にちりばめられているロックの名曲を楽しんでください。
架空のバンド、スティル・ウォーターの楽曲も素晴らしいですよ!
 
Morikawa2019_5
※ 画像はイメージです。
 
【DATA】
『あの頃、ペニー・レインと』
原題:Almost Famous
公開年:2000年
製作国:アメリカ
配給:コロンビア映画
上映時間:122分
 
それではまた明日!
 
(メディア学部 森川 美幸)

2019年10月11日 (金)

出会ってほしい映画はコレだ! 連載#4

2019年10月10日 (木) 投稿者: メディア社会コース

こんにちは、メディア学部社会コース着任2年目の森川です。
これまでオススメした映画は以下からどうぞ。
 
昨日、日本映画を紹介しましたので、今回は日本映画は日本映画でも、日本のアニメ映画を取り上げたいと思います。
小学生の頃はテレビも映画もアニメばかり見ていました。
その頃に見た1本で、途轍もない衝撃を受けたのが『幻魔大戦』という作品です。
 
平井和正原作の同名小説を原作とし、当時大人気だった角川映画が作ったアニメーション作品第一作。
簡単に言うと超能力もののSFなのですが、子供心にすごく怖かったんですよね。
「幻魔」と呼ばれる敵が、人間に乗り移ったりするのですが、乗り移られた人間の形相や行動に現れる狂気がものすごくショッキングだった憶があります。
幻魔たちが人間のネガティブな部分に付け込んで取り込んだり、主人公が自分の殻に閉じこもってしまうなど、言わば“大人向け”な要素がたっぷり詰まった作品でした。
今では『エヴァンゲリヲン』を筆頭に、悩む主人公は定番化しつつありますが、当時としては珍しかったんですよね(元祖“悩む主人公”と言えば、ガンダムのアムロ・レイですが)。
 
ちなみに『幻魔大戦』は『AKIRA』や『スチームボーイ』で世界的な人気を博した大友克洋氏が初めてキャラクターデザインを手がけたアニメ作品なのだそうです。
皆さんにとってはひょっとするとカップヌードルのアニメCMの方が馴染みがあるかも知れません。
 
主人公である東丈(あずま・じょう)を演じるのは、何と『機動戦士ガンダム』でアムロ・レイを演じた古谷徹さん。角川女優の原田知世さんや、あの美輪明宏さんも声優として参加していました。
 
脚本には三人の脚本家が関わっていますが、そのうちのひとりは昨日紹介した大林宣彦監督の『ふたり』を手掛けた桂千穂氏。
 
さらに、イギリスのキーボード奏者キース・エマーソンの音楽と、ローズマリー・バトラーが歌う主題歌『光の天使(CHILDREN OF THE LIGHT)』がとても印象的で、子供心に痺れました。
 
そして、アニメ制作を手掛けたマッドハウスの丸山プロデューサーとは、その後大人になってから仕事でお目にかかる機会があり、何度か打ち合わせさせていただきました。
 
『幻魔大戦』はなかなかDVD化されず、廃版状態が続いていましたが、今はDVDで見ることが可能です。
でも今見ると…やはりいろいろ突っ込みたい部分はあるのですが、さて、皆さんはどう思うでしょうか。
 
Morikawa2019_4
※ 画像はイメージです。
 
【DATA】
『幻魔大戦』
公開年:1983年
製作国:日本
配給:東宝東和
上映時間:135分
 
それではまた明日!
 
(メディア学部 森川 美幸)

2019年10月10日 (木)

出会ってほしい映画はコレだ! 連載#3

2019年10月 9日 (水) 投稿者: メディア社会コース

こんにちは、メディア学部社会コース着任2年目の森川です。
今週、これまでアメリカ映画『シャレード』とドイツ映画『グッバイ、レーニン!』の2本を紹介してきました。
今回は、いよいよ日本映画を取り上げます。
 
自分が最も影響を受けた邦画は『ZAZIE』という作品なのですが、DVDになっていないため、オススメしても視聴が難しい…ということで、私の故郷である広島県の、尾道市を舞台にした大林亘彦監督の映画『ふたり』をご紹介します!
 
自身も尾道出身の大林監督は、尾道を舞台にした数々の作品で世に知られています。
殊に尾道三部作と呼ばれる『転校生』、『時をかける少女』、『さびしんぼう』は有名で、公開されるや若者たちの熱狂的な支持を集め、尾道の観光客数増加にも一役買いました。
『ふたり』は、尾道三部作に続く、新・尾道三部作の第一作目として1991年に公開された、赤川次郎の小説が原作のファンタジー映画です。
 
主人公の実加は、ドジでのろまな女の子。
実加には、優等生で美人でスポーツも万能な自慢の姉・千津子がいます。
いつも実加は姉に甘え、千津子は実加を守っていました。
しかしある日、千津子は不慮の事故でこの世を去ってしまいます。
実加と両親は悲しみに沈みますが、いつからか実加には姉の声が聞こえるようになったのでした。
死んでも尚、実加を導き続ける姉・千津子。
千津子の力を借りつつも、姉が得意だったピアノやマラソン、演劇で成果を出し、成長していく実加。
そんな中、実加の家族に大事件が起きます。
父の浮気が発覚したのです。
家庭崩壊が迫った時、姉の声が聞こえなくなってしまった実加は…
というお話。
 
この映画で私が一番見て欲しいのは、主人公・実加のピアノの発表会のシーンです。
緊張しながら自分の順番を待つ実加。
ひとつ前の小学生の男の子が、見事にモーツァルトを弾きこなしたものだから、プレッシャーはさらに高まります。
いよいよ自分の出番。
ピアノの前に着席した実加でしたが、あまりの自信のなさに鍵盤が揺らいで見える始末。
その時、姉の千津子がささやきます。
「深呼吸」
「最初の和音。フォルテ。力強く」
実加は息を止めて弾き始めます。
力強く。
曲はシューマンのノヴェレッテ。
この曲を演奏しているときのカメラワークがすごく印象的なんですよね。
曲の力も相まって、実に胸を打たれます。
客席から娘を見つめる母親が、亡くなった姉と比べて出来の悪い娘で恥ずかしい、と目を伏せているところから、あまりの演奏の素晴らしさにだんだんと顔を上げ、最後には拍手を送るという変化が織り込まれる演出も素晴らしい。
 
大林作品は好き嫌いが分かれると思うのですが、彼のスタイルがあまり好きではない人も、このシーンだけは是非見てほしいです。
 
 
Morikawa2019_3
※ 画像はイメージです。
 
 
【DATA】
『ふたり』
製作年:1991年
製作国:日本
配給:松竹
上映時間:155分
 
 
それではまた明日!
 
(メディア学部 森川 美幸)

2019年10月 9日 (水)

より以前の記事一覧