雑感

空から見えるキャンパス(解説編)

2020年7月 4日 (土) 投稿者: メディア技術コース

助教の戀津です。

皆様昨日の記事はご覧いただいてますでしょうか?今回はその続きです。

飛行機上から本学の八王子キャンパスを発見したお話ですが、関東平野は広大で、街と街の境目がないため特定の場所を発見するのはなかなか困難です。
また、高高度の上空から見渡すと方角や距離感がつかみにくく、だいたいこんな感じかな?というくらいにしか把握しにくいです。
よーく見てじっくり考えればわかるかもしれないですが、何しろ時間がないです。発見したのは離陸から七分後で、八分後にはもう山梨へ抜けてしまいました。

今回はそんな中で八王子キャンパスをどうやって発見したかの解説です。

以前、「大学から見える意外なランドマーク」という記事と、その解説編をこのブログに掲載しました。大学から西武ドームが見えるというお話です。
この時、西武ドームであることを確認するために、GoogleMapで西武ドーム付近や大学との位置関係をよく見ていました。
(実はあの記事を先に書いたのは伏線だったのです)

このため、西武ドームを見つければ大学を探せるかもしれないと考え、まずは西武ドームを探してみました。
関東平野内で北西の方で、緑に囲まれた大きな湖、そしてそのほとりにある大きな白い建物。
これだけ特徴的なものであれば、比較的容易に発見できました。下の写真の赤矢印部分です。

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次に、西武ドームと大学の位置関係をヒントに大学を探します。
解説編の中で大学から北北東方向』『ちょうど多摩川を挟んで向こう側くらいとあります。
方角は前述の通り高高度からはわかりにくいですが、多摩川はおおよそ東南東方向へ向かって流れているので、多摩川の反対側を探せばよいわけです。

写真ではわかりにくいですが、飛行機からは多摩川はよく見えました。距離は西武ドーム多摩川間と同じくらい離れた位置なので、探す範囲もだいぶ絞られます。次の写真に多摩川と捜索範囲の円を描いています。

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そして、この緑の範囲を探していた所、八王子サザンスカイタワーを発見しました。付近で一番大きいビルなので目印になりました。
(残念ながら写真ではごちゃごちゃしてる部分に紛れていてわかりにくいです)
これで八王子駅の場所が分かったので、あとは少し右下あたりかな、と慎重に探してみて、ようやく八王子キャンパスを発見できました。
なかなか難易度が高く、また時間も非常に短い(見える範囲を飛んでいるのは一分半~二分程度?)ので、無事発見できた時は難解なパズルを解いたような爽快感がありました。

発見方法は他にも色々あると思います。実際別の機会に飛行機に乗った際にも、違う方法でも発見しています。
しばらくは飛行機での移動もしにくいのでなかなか機会がないと思いますが、いずれ飛行機で西へ向かう機会があった方は探してみてはいかがでしょうか。
事前に地図を見て予習するのも楽しいかもしれません。

2020年7月 4日 (土)

空から見えるキャンパス

2020年7月 3日 (金) 投稿者: メディア技術コース

助教の戀津です。

飛行機を利用しての遠出ができなくなってしばらく経ちますが、昨年春に飛行機に乗った際の思い出です。
といってもタイトルでネタバレ済みなのですが・・・。上空から八王子キャンパスを発見できたお話です。

昨年三月に、大学の用事で福岡に出張しました。その際、進行方向に対して右端の窓際席になりました。
座席モニターで進路を見ると、八王子の少し南の上空を通過する様子でした。
これはもしや八王子キャンパスが見えるのでは!?と思い、上空からの捜索を試みました。

まずはこちらの写真をご覧ください。
スマートフォンのカメラでの撮影なので画質は厳しいものがありますが、この中に映っています。
※スマートフォンは機内モードに設定して電波をオフにしています

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おわかりいただけたでしょうか?

あわや雲に隠れて見えないところでしたが、運よくギリギリで見えました。
画面中心部の雲の左上付近です。

更に画質が低下してしまいますが、ズームした画像も掲載します。

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片柳研究所棟とフーズフー前の植え込み庭園、アリーナなどの特徴的なものが見えますね。
空の上からでも八王子キャンパスを見つけることができました。
広大な関東平野の中からどうやって発見したかはまた次回解説します。

2020年7月 3日 (金)

リモート授業の罠

2020年7月 2日 (木) 投稿者: メディア技術コース

とりあえず新学期、リモート授業が始まったので近況をば…。

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(以上 「情報リテラシー演習」担当 永田)

2020年7月 2日 (木)

「映画の時系列」について考える ~映像作品を分析するということ~

2020年6月30日 (火) 投稿者: メディア技術コース

助教の戀津です。

昨日に引き続き、映画の時系列のお話です。今回は研究内容の紹介ではなく、そのプロセスについて紹介します。
映画の時系列、とだけ書いてしまえば簡単ですが、しっかりと追究するとそこにはいくつかの異なるものが混ざっています。とりあえず例示すると・・・

① 映画の初めから終わりまでの再生時間上の時系列
② 作品中の世界における歴史上の時系列
③ 作品の登場人物の主観上の時系列

の3つが考えられます。

①については、時系列という呼び方は若干違和感があるかも知れません。「物語上で描写された順序」とより正確に書けばしっくりくるでしょうか。
②は「ストーリーの時系列」と言い換えると誤解が少ないように思います。「映画の時系列」と聞いて一番イメージされるのはこれでしょうか。
③は若干複雑ですが、作品の中で登場人物が時間移動をした場合に生じます。とはいえ基本的には移動するのは主人公で、描写は主人公を中心にされるため多くの場合は①と一致します。

③の、①と一致しない場合というのはどういうものかというと、ループものと呼ばれるジャンルが該当します。
作品中の登場人物が、ある事件・事象を何度も繰り返しているというタイプの作品です。その事件・事象で起きた出来事や結末に納得ができず、何らかの方法でその前の時間まで戻ってやり直す。
やり直しているのが主人公自身の場合も、(主人公を助けるために)他の誰かである場合もありますね。後者の場合はループしていること自体物語の中盤あるいは終盤まで明かされないことが多いでしょうか。
これを可視化しようとすると、通常①・②とは全く違った形になってきます。

このように、一言で「映画の時系列」と言っても全く異なる複数の概念を含んでしまっています。
議論の際には、どれのことを指しているのか、そもそもちゃんとこれらを区別できているのかによって誤解が生じ得ます。
また、映像作品の分析をする際にはどうしても個々人の解釈による差もあるため、その差を常に意識しながら誤解が生じないよう議論を進める必要があります。

昨日の記事で紹介した研究では、③に該当する作品の分析・可視化手法の検討に大変苦労しました。
また、とりあえず3つ挙げてみましたが、時間の流れが通常の範囲を逸脱するとまた別の類型がありそうです。

人格の入れ替わりだとか時間移動と歴史改変だとか、そもそも主人公2人だし・・・という、今はそんなとある作品の分析に頭を悩ませています。

 

2020年6月30日 (火)

最近割と多い学生による対・兼松用精神攻撃

2020年6月26日 (金) 投稿者: メディアコンテンツコース

みなさん,こんにちは.メディア学部助教の兼松です.

唐突ですが私はホラーが苦手です.
映像コンテンツの分析をしよう!という道に進むまでは,自主的にみることはほとんどありませんでした.
そんな私が,今では割とホラー映画をみたり,ホラーゲームをプレイしたりしています.

なぜなら,学生の皆さんが分析対象や,演習の課題に取り上げる作品として持ってくるからです・・・.
なんでみんなそんなにホラーが好きなんだ!何かの陰謀・精神攻撃か!?と思う程度には毎年ホラーを持ってくる子がいます.
もちろん,その作品自体をみないでも,研究の進め方は他ジャンルの作品分析や研究と共通することはお話しできるのですが,やはりホラー特有の要素もありますし,私も見ないわけにはいきません.
なによりも私が扱う研究や授業は,その作品について熱く語り合うところがスタートラインだと思っていますので,そういう意味でもやはり見ざるを得ないわけです.

シナリオの研究・分析においても,ホラー作品は他ジャンルの作品に比べてちょっと特殊というか,難易度が高い点があります.
エンターテイメント作品においては,最後に視聴者を満足させるためにストーリー上の工夫が散りばめられます,これは悲劇的な終わり方をするかどうかには関係がありません.
簡単に言えば,例え最後に主人公が死んでしまう作品でも,命を賭して何かを成し遂げたことで視聴者が満足できるようにストーリーが組み立てられていたりします.映画「グラディエーター」なんかがわかりやすい例ですかね.

一方でホラー作品においては,2時間かけてストーリーを展開するけど,スタート時点とエンディング時点で,実質何も状況は変わっていない,または悪化している,という作品がありえます.
主人公たちが色々頑張って悪霊や呪いを遠ざける.結果,なんとかその脅威から脱する.のだけど,実は悪霊は滅びておらず,恐怖はまだまだ続く・・・.的な終わり方をする作品,けっこうありますよね.
主人公視点でみたストーリーとしては脅威から脱することがオチですが,視聴者側の「満足の仕方」としては,主人公が脅威から脱したかどうかはある意味どうでもよくて,身近にあるかもしれない脅威にどれだけ”ビビれたか”が大事だったりします.
なので,ストーリー上の工夫も,他ジャンルとは違った工夫が必要になる可能性があるわけです.
ですから,研究テーマとしても実はやれることの多い,興味深い分野です.

(文責:兼松祥央)

2020年6月26日 (金)

遠隔研究指導で激烈に便利なアプリ5選 (後半)

2020年6月13日 (土) 投稿者: メディア技術コース

メディア学部の渡辺です。こんにちは。

 

前回、同タイトルの前半として「Slack」、「クイックアシスト」、「Git + GitHub」を紹介しました。今回は「LiveShare」と「iPad + Sidecar」について紹介したいと思います。

 

4. Live Share

 

これは Visual Studio という開発ツールを使うとき限定になってしまいますが、この「Live Share」機能は同じプログラムを同時に編集する機能です。Google アプリを使えば同様のことが Web 上でできますが、この Visual Studio Live Share の凄いところは「個々の環境設定はそのまま生きる」ということです。例えば私と学生が Live Share で接続したとして、それぞれが独自にショートカットキーを設定していたとします。クイックアシストのような画面共有機能の場合は、実行している PC 上での設定が有効となります。片方の画面をもう一方に表示しているので当たり前です。しかし、Live Share の場合は同じプログラムを同時に編集している状況でも、私は私の、学生は学生のショートカットキー設定が有効となっています。私は Visual Studio を「emacs」と呼ばれるエディタのキーバインドに設定してしまうため、標準のキーとはかけ離れた設定となっています。こういう場合に、Live Share は大変快適に動作します。

 

5. iPad + Sidecar + Apple Pencil + OneNote

 

最後はちょっと路線が違いますが、iPad と Sidecar という機能と Apple Pencil を用いての板書の実現です。遠隔で授業を行う上で心配だったことの一つが「板書」でした。私は黒板(がなければホワイトボード)に板書を行って授業を行うスタイルが好きで、遠隔ではどうするかは悩みどころでした。まあ黒板のある教室で授業の様子を撮影して動画配信という方法もありますが、学生と臨機応変にやりとりすることはできなくなってしまいます。iPad と Apple Pencil は板書システムとしては快適ですが、iOS だと Windows や Mac と比べてできることに制約があります。まあ液晶タブレットを使えば万事解決なのですが、あいにく私の手持ちにはありませんでした。
そこで、macOS の「Sidecar」という機能を使うことにしました。この Sidecar というのは、iPad(や iPhone) を Mac のサブモニターとして利用する機能です。このようなシステムは他にもあるのですが、Sidecar のいいところはサブモニターとして動作させている iPad 上で Apple Pencil がそのまま使えることです。あとは板書に用いるソフトウェアですが、これは今のところ OneNote を使ってます。まあドローイングソフトならなんでもいいんですが、OneNote は背景を方眼紙にすることができるのが私のように数学を板書で教えるときにはとても扱いやすいのです。ただ、この使い方だと若干描画や挙動がおかしくなってしまうことがあり、ソフトウェアについてはまだ模索中というところです。

 

以上、5種類の遠隔授業に便利なシステムを紹介しました。今回紹介したシステムのうち、以前からよく利用していたのは実は Slack くらいで、他のものは遠隔指導を行うようになってから試していったものです。しかし、いざ使ってみると存外に便利で、対面指導が可能となってからも活用していきたいと思わせられます。また便利なシステムが発見できれば、当ブログ内で紹介したいと思います。

 

メディア学部 渡辺大地

2020年6月13日 (土)

遠隔研究指導で激烈に便利なアプリ5選 (前半)

2020年6月12日 (金) 投稿者: メディア技術コース

メディア学部の渡辺です。こんにちは。

 

当Blogでの投稿も、その多くが遠隔教育に関する内容になっています。2月からは直接学生を指導することは不可能となり、遠隔で指導できる方法を模索しました。しかしながら、調べてみると非常に便利なツールというのは存在するものでして、それらを駆使すれば対面と同等、あるいはそれ以上に快適な指導を行うことが可能となりました。講義形態で利用しているソフトウェアやサービスは他の先生方が紹介していますが、私は研究指導に役立てているシステムを2回に分けて紹介したいと思います。

 

1. Slack

 

Slack は簡単に言えばチャットのためのシステムであり、日本ではチャットシステムとしては LINE が非常に普及しておりますが、企業や大学ではこの Slack が多数活用される事例が多くなってきました。LINE と比べると、アカウントを複数使い分けることができたり、PC での利用や複数デバイスでの同時利用を念頭においているなど、大学や企業で利用する上ではより使いやすい面が多くあります。私も最近は、研究室や学会のやりとりは Slack で行われることが多いです。もちろん、研究での個別指導においても非常に役立っています。

こう書くとかなり固い印象を持つかもしれませんが、全体的にこのツールの雰囲気は「ユルい」ところがあります。絵文字も豊富かつユニーク(というかイカれてる)ものが多く、日常的なやりとりも楽しく行えます。実は我が家も家族間のやりとりはメールやLINEではなく Slack を使ってます。

 

2. クイックアシスト

 

「クイックアシスト」は Windows10 に標準搭載されている機能で、ネットワーク接続されている別 PC の画面表示や操作を行うことができます。本来は、トラブルサポートをオンラインで行うことを目的としたツールであり、以前は「リモートアシスタント」と呼ばれていたものがより扱いやすくなりました。リモート操作を実現する方法は色々とあるのですが、この「クイックアシスト」はトラブルサポートを念頭に置いているだけあって、とにかく簡単なことが特徴です。支援する側もされる側も、インターネットに接続さえできれいれば最低限の操作とパスコードのやりとりだけで簡単にできます。その上、安定性も性能もかなり良く、Zoom や Meet のような音声でやりとりできる環境と合わせれば、対面で指導している状況となんら遜色はありません。強いて難点を上げれば、支援する側とされる側でキーボード配列が異なると、キー入力が変になってしまうことくらいでしょうか。

 

3. Git + GitHub

 

本来 Git は「バージョン管理システム」と呼ばれる、ソフトウェアの変更履歴を管理するためのソフトウェアなのですが、複数人でプログラムを共有していくのにもとても便利なツールと言えます。GitHub は Git を無料で扱うことができるサーバーサービスです。特に学生は無料で強力なライセンスを利用する権利がありますので、かなり便利に使うことができます。大事なプログラムのバックアップとしても機能するため、自宅待機状態になる以前から利用はしばしば推奨されていたものでした。実は私自身は研究室のサーバーで Git サーバーを独自に運用しており、GitHub は個人的にはほとんど利用してきていなかったのですが、学生と共有するにはとても便利なものであると改めて実感しています。

 

次回は「Live Share」と「iPad + Sidecar」について紹介します。

 

メディア学部 渡辺大地

2020年6月12日 (金)

リモート授業始めました(感想あれこれ その3)

2020年6月10日 (水) 投稿者: メディア技術コース

前回の話は講義形式の授業への対応でしたが、演習形式の講義については課題とオンラインのディスカッションで内容を構成し、特にオンラインでのやりとりは普通の講義時間と同程度の時間をとるようにしています。こちらは本来、ヘッドマウントディスプレイ(HMD)を利用するVRのコンテンツを作成する演習なのですが、機材を大学に置いてあるためリモートでは内容を全く変更しなくてはいけなくなりました。また、こちらは10数名程度の少人数なので 、Zoomでやりとりで個々の学生と個別に進捗を聞いたりすることができますが、やはり顔をだしてはくれないようです…。演習だと学生同士の議論とか互いに質問するということも大きな構成要素だと思いますが、オンラインミーティングの環境だけだとなかなか学生同士だけで会話するようなことになりません(完全にグループワークとしてしまえば別ですが)。そこで、Slackというグループで利用するSNSのようなサービスを用意して、そこで交流ができるような配慮をしています。もちろん教員も参加していますが、演習時間以外にも質問などができる環境です。

 

また、VRの演習ということで、clusterというアプリケーションを利用しています。これはCGで作成した3D空間に多数の人が3Dのアバターで参加して、音声やチャットなどで擬似的な集まりを持てるというものです。集まる場所は、会議室やシアターのようなものなど、色々な会場があらかじめ用意されているのですが、実は自分で作成することもできるようになっています。ですから、目的を設定した会場を自分で作成し、その世界でヴァーチャルな催し物をすることができます。今、コロナの影響で開催することができなかった卒業式や入学式をこれを利用して行ったという例もあるようです。そこで演習では、個々にそれぞれのテーマを設定して、その会場をデザインするということをやっています。最後には最終発表会を兼ねて、それぞれの会場を皆で訪れるということを行う予定です。

 

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ホールを模擬した会場で講義資料がスクリーンに表示されている場面

 

 

さて、ここまで遠隔授業の対応として、短い期間ではありますが経験したことを書いてみました。私は大学までの通勤時間が往復で4時間弱ほどかかるのですが、家で仕事をするということでその分、楽な面があります。私はそれなりに引きこもり体質なので家にいること自体でそこまでストレスを感じてはいませんし(ラーメンやカレーを食べにいきたいですけど…)、楽といえば楽な一面があります。一方で、遠隔授業への準備はその浮いた分の時間を費やしても追いつかないほどでもあります。一度やっておけば次からは楽になるかもしれませんが、これはあくまでも今回だけの一時的な措置のはずです。

 

ただ、今回の対応で、一時的に遠隔授業用の対応をするだけでなく、例えばあらかじめ学生に資料で勉強してもらってきておいて、教室では議論や発展課題、またはグループワークをするというような、新しい形態の学びに変わっていくことに繋がるだろうと感じています。これまでは、個々の教員がやろうとしても環境的に難しいことがありました。今回、大学全体で変化を経験したことで、そうした変化に向かっていく雰囲気はできたように思います。そういえば、気に入っていたベトナム料理店が無くなってしまったと聞いてショックを受けております…。色々なことが、今後は同じにはならないかもしれませんが、変化に柔軟に対応できるようでありたいですね

 

 

太田高志

2020年6月10日 (水)

リモート授業始めました(感想あれこれ その2)

2020年6月 9日 (火) 投稿者: メディア技術コース

さて、遠隔講義はこれまで教室で行っていたことを単に今度はネットを通じて話しているというわけではありません。100分程度の長い間オンラインで講義をすると、多くの人がリモートワークや遠隔授業を行っているなかで通信環境が悪くなって聞けない人がでてきたり、何より長々とネットで受講しているのは疲れると思います。ということで、私は自分の講義を以下のようにしています。まず、各学生がダウンロードして自習するための講義内容のスライドと、その中で用意している演習問題を解説するスライドを用意しています。また、講義スライドの内容を簡単に説明する動画を、1週分を2つに分けて作成しています。ここまでは学生個々人に毎週、自習として勉強してもらいます。さらに、毎週の講義時間にはZoomを利用して、演習の解説と前週の内容の質問を受けることをオンラインで行っています。また、それらの資料をダウンロードできるウェブサイトはサーバーがダウンしてときのことを考慮して2つ用意しました。理解の確認は演習課題によって各自確認してもらうようにしていますが、3週に一度、小テストを行います。自主的な勉強よりも用意されたものをひたすらこなすという形になってしまうような懸念もありますが、とりあえずは学習して欲しい内容をきちんと伝えることを優先事項としています。

 

スライドはこれまでの教室で行う講義のときでも利用はしていましたが、それはあくまで説明の補助として図を提示したりする用途で用いていました。したがって、自習用にするためには相当の修正として説明の書き込みが必要になっています。また、演習問題の解説も、教室では直接説明すればよいですが、これもスライドで用意しなくてはなりません。逆に、スライド等で詳細に説明をしているので、データ量や視聴の負担を減らすために動画は短めにしようとしています(だんだん長くなってきている気がします…)。オンラインでの対応によって自習だけではカバーできないことを補おうとしていますが、オンラインの難しさは「その1」で書いたとおりです。

ところで、YouTuberの動画などは見ていましたが、自分自身で動画を作成するなんてことはしたことがありませんでした。現在、講義動画を作ってはいますが、自分で見返すとボソボソとテンション低く話していてガックリしてしまいます。が、誰もいない画面に向かってテンション高く話すというのはかなり難しいと認識いたしました。徐々に慣れてうまく話せるようになることを期待していますが、普通の状況だったら経験しなかったスキルだったなあと思い、モチベーションとしています。また、始めは間違わないように話さないとと思って緊張しましたが、すぐにそれだといつまでたっても完成しないと悟り、以降は普段の講義のように間違っても気にせずというスタイルになりました。

 

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しょぼい顔で隅に映っている私

 

 

動画は慣れるとともに話しやすくはなってきていますが、動画の出来ということになると単に話しているのを通して撮影しているだけです。本当は編集などをしたりするのがいいのかもしれません。また、動画の完成度が高まっても、学生とのインタラクティブ性を補完するための他のチャンネルとの連携と適切な課題のデザインが必要になることは言うまでもありません。普通の講義の準備でもそうですが、やはり始めから全部をうまく考慮したものを用意するのは難しいですね。だんだん愚痴のようになってきました…。

 

 

太田高志

 

2020年6月 9日 (火)

リモート授業始めました(感想あれこれ その1)

2020年6月 8日 (月) 投稿者: メディア技術コース

東京工科大学でも5月後半からオンラインでの講義を行っています。オンラインでの講義の方法は色々ですが、ZoomとかMeetとかいう環境を使うとビデオ会議のような形式で多人数のミーティングを開催できるのでそれらを用いて行っています。こういうツールを利用するときに皆必ずするであろうことはバックグラウンドを変更するという技でしょう。一つには、自宅にいてぐちゃぐちゃな自分の部屋が映るのを防ぐためですが、それだけでなく背景や特殊効果は遊びの要素もあってつい色々試してみたくなります。私もご多分に漏れず色々試して喜んでおりました(光線発射したり買い占めしたり猫かぶってみたり…)。一通り試して今はだいぶ落ち着いて単色の大人しい背景で講義はしておりますが、背景の選び方にもセンスが見え隠れして怖いですね。

 

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さて、講義をそうしたビデオ会議環境でするとどうなるかというと、画面に学生達の名字だけが表示された画面がずらっとならび、自分がアホみたいな背景で遊んでいる画像だけが全体の一角に映ることになります。学生の顔も見えないし声も聞こえません…。反応も無い画面に向かってひたすら話すのは非常に不安です。ときたま学生にも顔をだせたら出して欲しいと頼んでみるのですが、その問いかけにも反応はピクリともありません。はじめは顔出すこと自体が嫌なのかと考えていましたが、そのうちどうやら同調圧力というやつだろうか、と思うに至りました。他の人が顔を出していないときに自分だけ出すと他の人から自己主張の強いやつと思われる、ということを心配しているように思えます。しかしそれは、他の人がそうしたときに自分がその人をそのように見做すということでしょうか…。などと考えていると、これは卒論のテーマの種になるのでは?と思いついて、抵抗なく顔を出して双方向のインタラクションをとるようになるオンライン環境をデザインするというテーマを一つのプロジェクトにしてみました。ただし、受講している学生全員が顔を出すことも通信量の削減という観点からは避けるべきでしょうから、単純には考えられない課題のようです。

 

一方で声ではなく文字によるチャットであると活発に発言?があるようです。さすが、SNS世代というところでしょうか。むしろ文字だけであれば、教室で講義をしているときよりも遥かに反応があるようです。大学の講義としてはとりあえずそれでいい気もしますが、社会にでたときにそれで認められるのだろうか、とか、周りを気にせず行動できるバイタリティーが欲しいななんて感じたりもします。そして、文字のやりとりだけでは限界もあるとも思えます。特に数学などの科目では文字だけで質問をうまくできない場合もありそうですが、そういうことで質問するのを諦めてしまう可能性もあるかもしれません(ただ、教室での講義でも質問する学生はほとんどありませんが…)。発信しやすくする効果がある一方で、講義に関する議論にフィルターをかけてしまうような影響があるのではないかとの懸念も持ちます。また、内容に対する言語外の雰囲気などもわかりません。学生同士の会話も少人数で特殊な設定を用意しない限りありません。というようにメリットとデメリットが混在している状態です。複数のチャンネルでやりとりを行うことが有効な気がしますが、様々なツールを使用すると学生が混乱するということもありそうです。何れにせよ、このようなきっかけであれこうしたことに多くの教員が試行錯誤を行っていることで、コロナ後にリモートの必要がなくなってからも新しい講義の在り方に変わっていくことになるのではという気がしています。

 

 

太田高志

 

2020年6月 8日 (月)

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