高校生向け

2024年度後期「音楽創作論」での作曲(その2):部分動機の作成から動機の決定まで

2026年2月11日 (水) 投稿者: メディアコンテンツコース

メディア学部の伊藤です。

前回の記事で、4分の4拍子でミの音から始まる「部分動機」(1小節のフレーズ)の作成を授業で課題に出したことをお話ししました。

提出した71名の中から選ばれたのは、15票を得たI君の部分動機です。この部分動機は、3拍にわたる7連符(8分音符が6つ分の長さに7つ入る)の中にさらに16分音符による3連符が含まれており、アウフタクトやシンコペーション、休符も盛り込まれてリズムが非常に複雑です。

そこで、部分動機のフレーズの下に各拍の位置を示す音符を入れた楽譜を作ってみました。これを見ると、1拍目から3拍目までの各拍と同じタイミングで鳴る音がないことがわかります。果たしてどのようなフレーズでしょうか? 楽譜を見ながら音源をお聴きください。


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いかがでしょうか? 複雑なリズムながら、どことなく古風な感じがしますね。

次は、このフレーズに続くもう1つの部分動機を考えて「動機」(2小節のフレーズ)を作ります。

動機の形態は、部分動機の組み合わせが「反復型(aーa)」「反復型(aーa´)」「変化型(aーb)」の3つがあります。学生たちにアンケートをとったところ、「変化型動機(aーb)」が多数決で選ばれました。つまり、I君の部分動機(a)には無い、新たな要素を含む部分動機(b)を作成するのです。

この課題には76名が取り組み、その中から9票を得たSさんの動機が選ばれました。課題提出の際にご本人が書いたコメントの一部を紹介しましょう。


【Sさんのコメント】(抜粋)
「a」の部分動機が「和」の感じがあったため、それに合うように「b」の部分動機でもその「和」を引き続き表現できるように音を並べました。最後の2拍ではスラーを付け、ターラ・ターラ・ターというリズムにすることで印象に残りやすく、さらに「和」を感じさせるような部分動機になるようにイメージして作成しました。



I君の部分動機(赤色部分)とSさんが考えた部分動機(青色部分)を組み合わせて作られた動機は次のようなものです。


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ご本人は「和」のニュアンスを意識したとのことですが、2拍目のフレーズにそれが特に強く表れているようです。

開始音がミの音最高音がシ♭であることや、上行→下行の音型をもつことがI君の部分動機と共通しているものの、1拍目に16分休符を入れて、連符やシンコペーションを用いないところにリズム面での配慮が見られます。

また、2拍目以降の各拍の頭に音符を置いて4拍目に4分音符で音を延ばすことでフレーズとしての安定感も感じられます。さまざまな工夫を凝らしてI君の部分動機とのコントラストがうまくつけられていますね。

ところで皆さん。このフレーズに合いそうなハーモニーは浮かびましたか? 特に連符を含む最初の部分動機には、どのような和音をつけましょうか?

さまざまな和音のつけ方や曲の構成の仕方が考えられると思いますが、私なりの方法(個人的な音楽的嗜好が多め)で作り上げた曲を次回のブログでご紹介しましょう。

(メディア学部 伊藤謙一郎)

2026年2月11日 (水)

2024年度後期「音楽創作論」での作曲(その1):開始音と拍子の決定

2026年2月 9日 (月) 投稿者: メディアコンテンツコース

皆さん、こんにちは。メディア学部の伊藤(謙)です。

少し前の話題になりますが、本日から3回にわたり、2024年度後期の「音楽創作論」(2年次科目)で私が作った曲について紹介します。(※教員による授業での作曲の紹介シリーズは今回をもって終了となります)

第1回の今回は「開始音と拍子の決定」です。

作曲のお題となるメロディは学生が作るのですが、メロディの最初の音と拍子は学生たちの投票で決めます。

89名が投票した結果が以下のグラフです。(※画像をクリックすると拡大表示します)
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最も多かったのは、開始音は「ミ」(21名)、拍子は「4分の4拍子(4/4)」(43名)でした。ということで、4分の4拍子でミの音から始まる「部分動機」(1小節のフレーズ)の作成を授業課題として、学生たちに作ってもらうことになりました。

ちなみに前年度(2023年度)の授業では「ラ」が最も多かったのですが、今回は下から2番目でした。また、「シ」に投票した学生も割と多く、「レ」が極端に少ないのも前年度との大きな違いです。年度によって投票の傾向が顕著に異なるのは非常に興味深いですね。

このあとはいくつか授業課題を盛り込みつつ、以下のスケジュールで作業が進められました。


 【1】第7回授業[2024/11/11]:開始音と拍子の投票・決定<授業内>
 【2】第8回授業[11/18]:部分動機の作成(「ミ」を開始音とする)【授業後】
 【3】第9回授業[11/25]:部分動機の一覧公開<授業内>・投票【授業後】
 【4】第10回授業[12/2]:(1)投票で選ばれた部分動機の発表<授業内>
               (2)第2小節の形態(a・a´・b)の投票・決定<授業内>
               (3)上記(2)に基づく動機の作成【授業後】
 【5】第11回授業[12/9]:動機の一覧公開<授業内>・投票【授業後】
 【6】第12回授業[12/16]:投票で選ばれた動機の発表<授業内>
 【7】第13回授業[12/23]:作曲のアイデアに関する説明<授業内>
 【8】12/28〜29:作曲
 【9】第14回授業[2025/1/6]:作品披露(音源再生)と解説・曲名募集<授業内>
 【10】1/14:曲名決定・曲名の一覧公開/履修学生への楽譜・音源公開



次回は、メロディのもととなる「動機」(2小節のフレーズ)の作成と決定まで(上記【2】〜【6】)についてお話しします。

(メディア学部 伊藤謙一郎)

2026年2月 9日 (月)

ゲスト講師:マーケティング戦略プランナーの大嶋慶さんにお越しいただきました!(メディア学部 藤崎実)

2026年1月16日 (金) 投稿者: メディア社会コース

みなさん、メディア学部の藤崎実です。

2025年10月17日に、マーケティング戦略プランナーの大嶋慶さん(株式会社Make Difference)にお越しいただきました。

ゲスト講義のタイトルは「シェアより大事なマインドシェア~なぜ【よなよなエール】はつぶれないのか~」です。

大嶋慶さんは広告代理店等で2010年には「食べるラー油」キャンペーンを手がけ、ブームの火付け役となったマーケティング戦略プランナー・コミュニケーションデザイナーです。
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今までにMCEI International Marketing Excellence Award金賞やJPMプランニング賞を受賞。日産自動車、三菱自動車、サントリー、アサヒビール、桃屋、エバラなど多数のクライアントを手掛け、現在は、(株)Make Differenceを立ち上げ、ナショナルクライアントのブランド戦略、コミュニケーション戦略、キャンペーン施策を手がけてきました。

著書に、『「超」戦略的に聴く技術』(三笠書房)、『できる20代は知っている 一流の「巻き込まれ力」』(三笠書房)があります!

【市場の定義を書き換える戦略家】大嶋慶 https://note.com/gay_colt6494

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さて、肝心のゲスト講義は大変有意義な内容でした。
細かい内容はこのブログに書くことはできませんが、普段から注意力を高めて、世の中や社会や暮らしをよく観察することの大切さがよくわかりました。
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ちょっとした違和感をどこまで感じることができるか。
確かにそうした肌感覚はとても大切ですよね。

マーケティングというときらびやかな世界を想像しがちですが、地道な学びとインサイトに気づくかどうかの重要性、そして今までにない市場を作り出す重要性を改めて感じました。
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大嶋慶さん、ご自身の貴重な体験に基づく素敵なお話の数々、本当にありがとうございました!(メディア学部 藤崎実)

2026年1月16日 (金)

ゲスト講師:メディア学部1期生の山川拓也さん(代表社員 兼 クリエイティブディレクター)にお越しいただきました!(メディア学部 藤崎実)

2026年1月14日 (水) 投稿者: メディア社会コース

みなさん、メディア学部の藤崎実です。

2025年10月17日に、合同会社ファニプロ 代表社員 兼 クリエイティブディレクターの山川拓也さんにお越しいただきました。

ゲスト講義のタイトルは「メディア学部1期生が語る、クリエイティブで働くということ」です。

山川拓也さんは、東京工科大学メディア学部の1期生です。
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山川さんは卒業後は、映像制作会社に就職。そしてテレビ番組や企業映像など幅広い現場を経験しましたが、
その後、合同会社ファニプロを起業しました。

そして、現在は採用ブランディング会社の経営や広告分野での仕事など、クリエイティブ業務全般に携わっています!

合同会社ファニプロ
https://www.funnypro.net/
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山川さんの大学時代のエピソードや、人生における様々な選択肢と決断、波瀾万丈な物語からは学べることがたくさんありました。
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履修生にとっては自分たちの卒業生、しかも第1期の卒業生の活躍から多くの学びがあったはずです。

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華やかな遠い世界の話ではなくOBだからこそ語れるリアルな体験談の数々・・・。
クリエイティブの仕事って本当に面白いなと、実感できました。
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山川さん、率直かつ素敵なお話の数々、本当にありがとうございました!(メディア学部 藤崎実)

2026年1月14日 (水)

ゲスト講師:稲富治男さん(コピーライター)にお越しいただきました!(メディア学部 藤崎実)

2026年1月13日 (火) 投稿者: メディア社会コース

みなさん、メディア学部の藤崎実です。

2025年10月10日に、フリーランスのコピーライター/クリエイティブディレクターの稲富治男さんにお越しいただきました。
ゲスト講義のタイトルは「「イメージの翼」をくれるもの」です。

稲富さんは実力派のコピーライターであり、クリエイティブディレクターです。
約37年間、コピーを書いたり、企画をつくったりして、企業や商品をはじめアーティストのブランディングでご活躍されてきました。
私も若い時に、数々の仕事で稲富さんに助けていただきました。

当日の講義では、稲富さんから、ものづくり・クリエイティブでの「コトバから妄想のススメ」として、
今までのご経験に基づくお話と、現在、多くのことを学んでいる学生にとって参考になる様々なヒントをいただくことができました。
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確かに、コトバはゴールを⾒える化しますよね。
悩んでいる学生や、迷っている学生にとって、大変刺激的で学びが多いゲスト講義でした。

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私もとても勉強になることばかりでした。

聴講した学生にとっても有意義な時間だったと思います。
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稲富さん、本当にありがとうございました!(メディア学部 藤崎実)

2026年1月13日 (火)

定期的にゲスト講師にお越しいただいています!(メディア学部 藤崎実)

2026年1月12日 (月) 投稿者: メディア社会コース

みなさん、メディア学部の藤崎実です。

大学教員には様々な経歴を持つ人がいます。
私は長年、広告業界で働いてきた経験を持つ実務家出身の教員です。

広告業界で働いた経験を持つ大学教員は多いのですが、私の場合の際立った特徴としてクリエイター出身の教員という点があげられます。
そして私のようなクリエイター出身の教員・研究者は、驚くほど少ないのが現状です・・・。

さて、振り返れば、今まで多くの専門家と一緒に仕事をしてきました。
広告業界の第一線で働く人たちは、本当にみなさん優秀です。

そこで私は定期的にゲスト講師にお越しいただいています。
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今日から数回にわたり、2025年の10月にお越しいただいたゲストの方々を簡単に紹介しますね。(メディア学部 藤崎実)

2026年1月12日 (月)

画像生成AIのメイキング全部見せます:イラスト DE ゆく年くる年(第3回/全3回)

2026年1月 2日 (金) 投稿者: メディアコンテンツコース

本ブログをご覧の皆様,こんにちは.

メディア学部教授 菊池 です.


馬のイラストは、こうして生まれました
― 画像生成AIメイキング(くる年編)―

年末に紹介した「蛇のイラスト」に続き,今回は 「馬」をモチーフにしたイラスト のメイキングを紹介します.

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本企画 「イラスト DE ゆく年くる年」 の締めくくりとして,この馬のイラストには「くる年」への思い を込めています.


「くる年」をどう表現するか

蛇のイラストでは,年末らしい静けさや内省の雰囲気を大切にしました.
それに対して,馬のイラストで意識したのは

・前に進む力
・しなやかさと強さ
・未来へ向かうポジティブな気配

といった要素です.
「走る」「駆け抜ける」といった分かりやすい動きだけでなく,これから始まる一年への期待感 が自然に伝わる表現を目指しました.


主役は「勢い」ではなく「関係性」

今回のイラストでは,馬そのものの迫力を前面に出すよりも 人物と馬の距離感や関係性 を丁寧に描くことを意識しています.
寄り添う構図,穏やかな表情,やわらかい空気感.
そうした要素を通して,「力強さ」と同時に 安心感や信頼感 が感じられるイメージを組み立てていきました.


トーンと雰囲気を整える

画像生成AIを用いた制作では,細かな調整の積み重ねが重要になります.
今回も,

・全体の色調を整える
・光の強さを抑える
・情報量を整理する

といった調整を繰り返しながら,新年らしい 明るさと落ち着きのバランス を探っていきました.
華やかさがありながら,どこか静かで,長く眺めていられる—— そんな一枚を目指しています.


完成したイラストについて

完成した馬のイラストは,蛇のイラストとあわせて 東京工科大学メディア学部公式 Instagram に掲載しています.

https://www.instagram.com/tut_media.official/p/DSzsufikYcW/?img_index=1

年末の蛇のイラストと見比べながら,「ゆく年」と「くる年」の違いを感じてもらえたら嬉しいです.


新しい年へ

画像生成AIは,表現の可能性を広げてくれるツールのひとつです.
しかし,その使い方や方向性を決めるのはやはり人間の側にあります.

今回の「イラスト DE ゆく年くる年」が,表現を考える楽しさや新しい年に向かって何かを作り始めるきっかけとして,少しでも伝われば幸いです.

本年も,メディア表現や制作の現場について,さまざまな形で発信していきたいと思います.

どうぞよろしくお願いいたします.


文責:菊池 司

2026年1月 2日 (金)

画像生成AIのメイキング全部見せます:イラスト DE ゆく年くる年(第2回/全3回)

2025年12月31日 (水) 投稿者: メディアコンテンツコース

本ブログをご覧の皆様,こんにちは.

メディア学部教授 菊池 です.


蛇のイラストは、こうして生まれました
― 画像生成AIメイキング(ゆく年編)―

前回の記事では,年末年始の企画として制作した「イラスト DE ゆく年くる年」 の全体像を紹介しました.
今回はその続編として,「蛇」をモチーフにしたイラスト がどのような考え方のもとで制作されたのか,そのメイキングを簡単に紹介します.

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「蛇」というモチーフの捉え方

蛇は,今年の干支です.
古くから,再生や循環,内省といった意味を持つ存在としてさまざまな文化の中で描かれてきました.

今回のイラストでは,干支としての分かりやすさよりも年末という時間が持つ「静けさ」や「振り返り」 をどのように表現できるかを意識しています.
派手さよりもどこか落ち着いた空気感や,見る人が立ち止まって眺めたくなるような雰囲気を大切にしました.


イメージを言葉にするところから始める

画像生成AIを使った制作では,まず 「どんなイメージを作りたいのか」 を言葉として整理するところから始まります.
今回の蛇のイラストでは,

・全体のトーンを抑えること
・視線や佇まいに物語性を持たせること
・爬虫類が苦手な人もいるので,蛇そのものが強く主張しすぎないこと

といった点を軸に,少しずつイメージを組み立てていきました.


調整の多くは「引き算」

制作の過程で意識したのは,要素を増やし続けることではなくどこまで削れるか という点です.
色数を抑える,情報量を整理する,主役以外の存在感を控えめにする.
そうした調整を重ねることで,画面全体の印象が落ち着き,結果として蛇の持つ緊張感や静けさがより伝わるようになります.


完成したイラストについて

完成した蛇のイラストは,すでに 東京工科大学メディア学部公式 Instagram に掲載しています.
完成したイラストはこちら

https://www.instagram.com/tut_media.official/p/DSzsufikYcW/?img_index=1

まずは完成したビジュアルを見ていただき,その上で「どんな考え方が背景にあるのか」を想像しながら,このメイキングを読んでいただければと思います.


表現は「試行錯誤の積み重ね」

画像生成AIは便利なツールですが,一度の操作で完成形が生まれるわけではありません.
イメージを言葉にし,結果を見て考え,また少し調整する——
その繰り返しの中で,表現は少しずつ形になります.

今回の蛇のイラストも,そうした 試行錯誤の積み重ね の中から生まれた一枚です.


次回は「馬」をモチーフにしたイラスト のメイキングを紹介します.
「くる年」を象徴する存在として,蛇とはまったく異なる発想で構成した作品です.

どうぞお楽しみに.


文責:菊池 司

2025年12月31日 (水)

画像生成AIのメイキング全部見せます:イラスト DE ゆく年くる年(第1回/全3回)

2025年12月29日 (月) 投稿者: メディアコンテンツコース

本ブログをご覧の皆様,こんにちは.

メディア学部教授 菊池 です.

年の瀬が近づくと,「今年もあっという間だったな」と感じる方も多いのではないでしょうか.
そして年が明ければ,また新しい一年が始まります.

そんな節目のタイミングに合わせて,今回は少し趣向を変えて「イラスト DE ゆく年くる年」 と題した制作を行ってみました.


蛇と馬で、年末年始を表現する

今回制作したのは,「蛇」と「馬」 をモチーフにした 2 枚のイラストです.

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蛇は,今年の干支.そして馬は,次の年へと勢いよく駆け出していく存在として選びました.

これらのイラストは,すでに東京工科大学メディア学部公式 Instagram にも掲載しています.
https://www.instagram.com/tut_media.official/p/DSzsufikYcW/?img_index=1


まずは完成したビジュアルを見ていただいた上で,「どんな考え方で作られているのか?」を感じてもらえたら嬉しいです.


画像は「結果」,大事なのは「考え方」

今回の制作には,画像生成AI(Midjourney) を用いています.
ただし,出来上がった画像そのものよりも,実はその裏側――

・どんなイメージを言葉にしたのか
・どんな要素を足し,どこを削ったのか
・なぜその表現を選んだのか

といった 「考え方」や「組み立て方」 にこそ,メディア表現としての面白さがあります.


メイキングは,あえて3回に分けて紹介します

そこで今回は,制作のメイキングを3回に分けて紹介していくことにしました.

・本日(12月29日):企画の背景と全体像
・12月31日:蛇のイラストはどのように作られたのか
・1月2日:馬のイラストに込めた考え方と構成

それぞれ,「プロンプトをどう考えたのか」「画像生成AIとのやり取りをどう組み立てたのか」といった部分をできるだけ具体的に紹介する予定です.


表現を“作る”ということ

画像生成AIは,とても便利な道具です.
しかし,それを使って何を作るのか,どう見せるのかは結局のところ人間の側に委ねられています.
年末年始のちょっとした企画ではありますが,「表現を考えるプロセス」 そのものを楽しんでいただけたらと思います.

次回は,「蛇のイラスト」のメイキング を詳しく紹介します.

どうぞお楽しみに.

文責:菊池 司

2025年12月29日 (月)

「青嵐(せいらん)」が世界のスパコンランキングにランクインしました!

2025年11月30日 (日) 投稿者: メディアコンテンツコース

東京工科大学のスーパーコンピュータ「青嵐(せいらん)」を世界の舞台で評価してみようということで、今回初めて 3つの国際スパコンランキングに挑戦しました。その結果、すべての部門でランクインという、とても良い成果を得ることができました。 

 まずは簡単に順位をご紹介します。 

・TOP500:374位 
https://top500.org/lists/top500/list/2025/11/?page=4 

・HPCG:83位 
https://top500.org/lists/hpcg/list/2025/11/ 

・HPL-MxP:22位 
https://hpl-mxp.org/results.md 

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■ 3つのランキングの違いをわかりやすく説明します 

スーパーコンピュータの性能ランキングにはいくつか種類がありますが、今回挑戦したのは TOP500、HPCG、HPL-MxP の3つです。それぞれ、評価するポイントが大きく異なります。 

<TOP500(HPL)>

TOP500 は、世界で最も有名なスパコンランキングです。ここでは、巨大な「連立一次方程式」を LU分解という方法で解くスピードを測ります。簡単に言うと、「スパコンが理論的にどれだけ速く計算できるか」を全力で試すテストです。精度は FP64(倍精度)の高精度計算のみを使用します。 

<HPCG(High Performance Conjugate Gradient)>

HPCG は、実際の科学技術計算に近い処理をどれだけ速くできるかを測るテストです。疎行列を使い、共役勾配法という別の方法で連立一次方程式を解きます。TOP500のように「理想条件での全力疾走」ではなく、現実のシミュレーションのようにメモリや通信なども含めて計算するため、より“実際の仕事で強いスパコンかどうか”を測る指標です。こちらも FP64 の高精度で評価されます。 

 <HPL-MxP>

HPL-MxP は近年登場した新しい指標で、AI計算に使われる混合精度(FP16・FP8とFP64の組み合わせ)を使って連立一次方程式を解きます。AIとHPCを両方活用する時代に合わせてつくられた評価方法で、GPUの性能を大きく発揮できるのが特徴です。青嵐はこの部門で 22位 と非常に高い順位に入り、AI時代にも強いスパコンであることが示されました。 

 ■ まとめ 

TOP500(理論性能)、HPCG(実利用性能)、HPL-MxP(AI時代の総合性能)の3つを組み合わせることで、スパコンの力を多面的に理解できます。 

 ■ 最後に 

今回「青嵐」が世界ランキングに初めて挑戦し、3つすべてでランクインしたことは、大学の研究環境にとって大きな一歩です。今後もAI、デジタルツイン、数値シミュレーションなど、さまざまな分野で活用を進め、学生のみなさんと一緒に新たな挑戦を続けていきたいと思います。 


文責:三上(情報提供:コンピュータサイエンス学部生野先生)

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2025年11月30日 (日)

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