おもしろメディア学

びっくりする教会の紹介【おもしろメディア学,視覚と建物】

2018年9月20日 (木) 投稿者: メディアコンテンツコース

今年の8月に国際会議(The 18th International Conference on Geometry and Graphics,ICGG2018)がイタリアのミラノで開催されました.
この会議は,幾何学と図学に関係するテーマが中心です.コンピュータグラフィックスをはめとして機械系,建築系,造形デザイン系などさまざまな研究発表が行われます.そのために,ミラノの建築物に興味を持つ研究者も多くいます.私もその一人です.
この記事は国際会議の研究発表のことでなく,視覚と建物の関係について紹介します.
まずは,教会の写真をみてください.

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奥行きのある教会とみていると思います.

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2018年9月20日 (木)

オペラのマーケティング

2018年9月 8日 (土) 投稿者: メディアビジネスコース

みなさん、こんにちわ、メディア社会コースの進藤です。
オペラは、芸術作品ですが、お客様を劇場におよびする以上、マーケティングも必要になります。
マーケティングを舞台芸術作品の興行に適用する試みは1960年代以降,主に文化経済学やアーツマネジメント等の研究者によって行われてきました。また,舞台芸術作品のマネジメントを研究する分野であるアーツマネジメントという方法もあります。
しかし舞台芸術作品からは,直接的に金銭的利益が得にくいことはたしかです。そこで、特にヨーロッパでは舞台芸術は主として政府の助成により支えられてきました。日本でもペラへの政府からの助成は主として文化庁の「舞台芸術創造活動活性化事業」のなかで行われています。
けれども、若い人々に来ていただくための努力も様々に行われており、わたしは、そうしたマーケティングも研究しています。

2018年9月 8日 (土)

8月26日オープンキャンパスでの「デジタル音響処理と人間の聴覚」

2018年8月24日 (金) 投稿者: メディア技術コース

大淵・越智研究室では、前回8月5日のオープンキャンパスに引き続き、音響処理と聴覚の技術と研究についての展示と体験を行う予定です。前回はレポート記事でも紹介されていたように、たくさんの方にお越しいただきました。

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8月5日の展示の様子
今回は、前回の記事 で紹介しきれなかった展示を紹介します。

(1) 音の振動を体感しよう&共鳴を見よう

貼り付けた物を振動させるスピーカーを使い、振動を体感できます。また、同じスピーカーを鉄板に貼り付けて共鳴させ、その様子を観察します。

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円板のクラドニ図形

上図のように、円盤の下に貼り付けたスピーカーからサイン波の振動を加えると、特定の周波数のときに板が共鳴を起こし、大きく動く振動の「腹」の部分と、動かない「節」の部分ができます。色付きの砂をまくと、節のところに砂が集まります。これはクラドニ図形と呼ばれています。

四角形の鉄板の場合は、下図のように複雑な模様が生じます。左下のものから右へ向かってだんだん複雑になっていますが、それぞれ182Hz, 243Hz, 398Hz, 420Hz, …と、形状や材質で決まるその板固有の周波数(1秒間の振動数で、音の高さに対応する数、単位はHz(ヘルツ))のときに共鳴が起こって節が観察できます。

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さまざまな周波数での正方形の板のクラドニ図形

(2) 卒業研究紹介コーナー

去年の卒業生による、音の分析や合成、音が人間に及ぼす影響を調べた卒業研究を紹介しているコーナーです。音を使った研究の幅の広さを感じていただけると思います。

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以上のように、8月26日にも色々な音の性質や音に関する技術、研究について体験していただるので、お越しのさいはぜひ大淵・越智研究室にお立ち寄りください。

メディア技術コース 越智

2018年8月24日 (金)

広告とコミュニケーション

2018年8月22日 (水) 投稿者: メディアビジネスコース

みなさん、こんにちわ、メディア社会コースの進藤です。
みなさんは、広告というとテレビコマーシャルのイメージが強いのではないでしょうか?
しかし、現在では、メディアの環境が大きく変わり、広告も大きく変わっています。
あらゆるコミュニケーションが広告となることが可能になっています。
たとえば、みなさんが何の気なしにSNSに投稿された記事に、おいしい飲み物や食べ物について書か照れていたとき、それは、意図なさらなくとも、結果的に広告として機能することがあります。
広告の受け手となる生活者のみなさんが、ああ、いいなあと、思うのであれば、どんなかたちであっても、それは広告となりうるということです。
面白い時代になってきましたね。

2018年8月22日 (水)

おもしろメディア学:街の景観その1(パリ出張報告その7)

2018年7月 2日 (月) 投稿者: メディアコンテンツコース

提携校ISART Digitalがあるパリは多くの人が一度は行きたいと思っている都市です.
なぜそうなのかというと,おもしろい,興味の惹かれることを多いからだと思います.
私が撮影した次の写真をまずみてください.
遠近がはっきりとした一点透視図のように見えますね.ガラス越しに赤い線,白い線がきれいに見えます.
赤い線や白い線が一点で交わるように見えるような図を一点透視図といいます.遠近が明確になっており,長い建物のように感じます.このような一点透視図の例として有名な絵画にレオナルドダビンチの「最後の晩餐」があります.

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2018年7月 2日 (月)

おもしろメディア学 絵画の大きさ 【パリ出張報告その6】

2018年6月 2日 (土) 投稿者: メディアコンテンツコース

パリには大変多くの美術館があり,教科書で見たことがあるような絵画をみることができます.実際にその場で絵画を見た時に,驚くことのひとつに,「大きさ」があります.
教科書で見ると,実際の大きさがよくわからないことがあります.サイズが書いてあっても,それを見ていなかったり,気にしなかったりして,なかなか理解できていません.それを実際に見ると,思っていたサイズと大きく異なっており,驚くことがあります.
博士論文を執筆した渡邉賢悟氏が研究していた点描画手法の評価に ”Georges Seurat‏「Model from the Back」”を使っていました.開発したシステムで描いた画像を示します.
http://blog.media.teu.ac.jp/2013/09/post-4042.html

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オルセー美術館でその実際の絵画を見る機会がありました.

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皆さんはどのくらいの大きさかご存知でしょうか?

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2018年6月 2日 (土)

おもしろメディア学:パリの学会会場にあった「文字」の作品紹介【パリ出張報告その3】

2018年5月22日 (火) 投稿者: メディアコンテンツコース

4月のパリで行われたCumulusに参加したときに,会場で,次の作品を見つけました.

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これを少し大きくした写真が次です.

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2018年5月22日 (火)

【おもしろメディア学】 見ているものをそのまま信じてはいけない.(その2)

2018年1月29日 (月) 投稿者: メディアコンテンツコース

先週,九州大学に博士学位論文の審査のために出張に行ってきました.
知り合いの先生が多い学部でしたので,ご挨拶に伺いました.
そこでタイからの興味深いお土産をみつけました.
まずつぎの写真をみてください.
どのように見えていますか?

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2018年1月29日 (月)

お茶とユーザーインタフェース

2017年12月12日 (火) 投稿者: メディア技術コース

先日、駒込にある六義園に行ってきました。紅葉している景色がきれいで、ネット上で紹介されたのか外国の方も多く訪れていました。園内に茶屋があって景色を眺めながら抹茶と和菓子を楽しめました。写真に撮ったところ(下図、左)赤い毛氈やお盆の背景と合わせてそのシンプルな美しさに感動したのですが、そこで思い出したのがイギリスのアフタヌーンティー(下図、右)です。並べて見ると、同じお茶を楽しむことでありながらそのコンセプトの違いが明快です。色々な種類のお菓子やサンドイッチを豊富に楽しむアフタヌーンティーのセットに対して、日本のものはお菓子が一つきりでお茶の量も少ないのですが、それ故に、それらの味わいがより深く心に残るものになっているように思います。食べることを楽しむことと、体験を楽しむという考え方の違いがそうした内容の違いに繋がっているように思います。

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ところで、この違いを見ていてさらに思いついたことがありました。

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2017年12月12日 (火)

声の高さの科学

2017年11月16日 (木) 投稿者: メディア技術コース

人が発する音声のうち高さを感じるのは、声帯の振動をともなって発声される有声音です。有声音では、声帯振動が1秒間に何サイクル起こるかが音声を聞いた時の高さに関与しています。声帯振動が1秒回にたくさん起こるほど高い声になります。一般的に1秒間に50回~500回も起こります。この回数を基本周波数と呼び、基本周波数が高い音ほど高い音に聞こえます。

空き箱などに輪ゴムをかけてはじいた時や、ギターの弦などと同じで、声帯の長さ(膜様部長)や張力により出る声の高さが変わります。長さが長いほど低い基本周波数の声になるため長い声帯を持つ人のほうが低い声が出しやすいです。同じ人が高さを調整するには声帯を引き伸ばしますが、張力が増すにつれ声が高くなります。歌手などで低い声から高い声まで広い範囲の声を出せる人がいますが、人によって構造上どれくらい引き引き伸ばせるかが異なることも出せる範囲の違いに影響を与えています。

ところで、話し言葉では声の高さ調整はどういう役割を持っているでしょうか。音声を使って何か言葉を発した場合、あいうえおのどの音を出しているか以外に、基本周波数の変化のパターンも重要な情報を伝達しています。

例えば、東京方言では、同じ「あめ」でも高さのパターンによって違う意味になります。これはアクセントの違いです。

メ (雨) ア(飴)

それ以外にも、いくつかの文節をまとめてひとかたまりのフレーズに聞こえるように大きな山ができます。

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上図は「アニメもゲームも我慢で勉学に励む。」という文の基本周波数の変化パターンです。わかりやすいように有声音がほとんどになるような文を選んでいます。「アニメも」「ゲームも」「我慢で」「勉学に励む」は文節1つか2つのまとまりです、それぞれ小さい「への字」の山を作っています。1番最初の山が一番高く、右に行くほどだんだん起伏が小さくなっていますが最後の「勉学に励む」で少し山が高くなっています。実は「アニメもゲームも我慢で」と「勉学に励む」で大きなまとまりになっています。音声はこのように階層構造を持っており、基本周波数の変化パターンはそれに対応した複雑な曲線になっています。さらに、基本周波数の変化パターンは、上記のようなアクセントや文の階層構造を伝えるだけではなく、文字情報では表しきれないような込められた感情などを伝えるうえでも重要な役割を果たしています。

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2017年11月16日 (木)

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